建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラから!

♭167 家づくりのプロに全てを委ねるのも案外悪くないのではと思った話

どうも!八郎です!!
(Twitter:@eightblog_hachi)
(ガーデニングや家庭菜園
家の事などくだらないことを
たまーにつぶやいていますので
よかったらブログ共々
ご笑覧下さいませ)

                  

さて、過去3回に渡って
元積水ハウスの住宅営業で現在はフリーで
施主とハウスメーカーの「アテンド業務」をされている
ファンタジスタふじもと(Twitter:@fujimonchannel)さんを
小生の家にお招きして現在のお仕事について
インタビュー形式で話をいろいろ聞いてみました。
その内容はこちらから。

で、今回はファンタジスタふじもとさんの話を聞いて
自分なりに気づきや思ったことをまとめていきます。
最初に予防線を張っておきますと

家づくりに正解は無くて、どのやり方がが正しいとか間違っているとかは無い、人それぞれである

という事を最初にお断りした上でこれからの話を始めますので
途中で読むのがムナクソ悪くなったら遠慮なく離脱してください。

      

それでは、続きをどうぞ!!

「実務者は施主の要望通りに家を建てるべきである」論

と、私は思っていました(笑)
だってお金を出すのは施主。
しかも年収の何年分のも金額です。
多くの施主はどこからかお金を借りて
金利込みで35年かかけて必死に返して行く訳です。
そんな思いをして家を建てようとする訳です。      

施主のぉ、施主のぉ、施主のハナシを聞けぇ~♪

とクレイジー某バンドのように切々と歌い上げたくなる訳です。
話は変わりますが、たまーにTwitterのタイムラインの海のどこかで

某実務者「施主は要望ばかり突き付けず、俺らにもっと家づくりを委ねて(まかせて)ほしい」

なんていう愚痴ツイートを見かけたります。
案の定その手のツイートは「実務者側賛成派」と
「施主側反対派」がバチバチにリプを入れまくって
引リツも飛び交い大炎上する訳ですが。
まれーに施主が実務者の肩をもったリプを入れたりすると
更に大多数の施主が燃え上がって叩き始めるので
いよいよ収拾がつかなくなったりします。
皆さん、燃え上がるような引リツは控えましょうね(笑)
Twitterに放流する愚痴くらい、大目に見ましょう。

施主が奢り高ぶっても家づくりにおいてはイイ事は何もない

これは施主が陥りやすい落とし穴なんですが

施主「俺がお金出すんじゃ、お前ら(実務者)は言う事を聞けぃ!」

みたいな態度になっちゃう人がいます。
そんなの昭和の人でしょ?とか言われそうですが
人間、見たことや扱ったことのない金額の話になると
それまでの性格と変わってしまう人も多いようです。
平成の人でもそんな人は一定数存在するらしいです。

       

しかし家を建てるためにお金を払う人も人間なら
家を建てるために図面を引く人も
家を建てるために関係各所に調整をしてくれる人も
家を実際に建てる人もみーんな人間な訳で。
皆さんしっかりと「感情」をお持ちなんですよね。

        

なので施主が「怒りの感情」を周囲にまき散らすと
家づくりに関わる皆さんの感情も怒りで濁ってしまいます。
感情が濁ってしまうと、家づくりにも
悪影響が及ぶと思うんですよね。

       

そんなのプロじゃねーよと言われそうですが
そもそも論としてはみんな人間なんだから
不用意にふんぞり返ったり、周囲に威圧感を与えられると
「何だコノヤローッ!」って相手もなっちゃって
口には出さなくても感情が濁っちゃうから
この作用・反作用は絶対施主に好結果をもたらしません。
結局最後は「人と人」。
別にへつらったり下手に出る必要もありませんが
無意味に高圧的になったり相手を威嚇するような
態度を取っても家づくりには何の好影響も与えない
という事は知っておいた方が良いです。

       

違う事は違う!おかしいことはオカシイっ!と言うのはよいでしょうけど
お金出してるんだから言う事聞けよ!
的な態度は慎まないと、良い家になりそうなものもならない
と施主は肝に銘じておくべきです。

        

なぜなら施主は基本家づくりに「お金を出す事」しか出来ないからですね。
実際に建てる準備をしてくれるのも、実際に建てるのも
施主はほぼノータッチです。せめて希望を言ったり選択するくらい。
そこにかかわる人たちの感情を濁らせて
家づくりにプラスになる事は1ミリも無いことを
認識しておいたほうが「負の可能性」を減らすことが出来ると思います。

とある施主の「2つの」マイホーム人生のお話

施主、と言ってもいろんな人がいて
例えば実務者も舌を巻くような知識を持った施主もいれば
(余談ですが「プロ施主」という言葉は小生は嫌いです。そもそもプロって言うけど金もらってんの?ってツッコミ入れたくなります(笑))
私みたいに「知識ゼロ」「固定観念しかない」施主もいます。
ひとえに「施主」と言っても、本当に色々な施主がいます。

        

例えばとある施主が「LDKは30畳!南側に寄せてねっ!」
という要望を出したとします。
ここに2つのマイホーム人生を紹介しましょう。

       

[(1)施主の要望通りに設計したハウスメーカーAを選んだ場合]

ハウスメーカーAはとある施主の要望通りに家を建てたとします。
とある施主は大喜び!そりゃそうです。
自分の要望が叶った家が建ったわけです。
しかし、住み始めるとちょっとした弊害が出てくることに気づき始めます。
無理やり30畳のLDKを南側に取ったので
導線がスムーズでは無かったり
こんなに窓必要だったかな?無駄だった?とか
ちょっとした違和感を感じ始めるんですが
でも自分の願いが叶った補正で
その違和感を押しつぶします。

      

結局多少の不便はあったものの
自分の思い通りの家になったからと
その不便さを押し殺しながら生活する。。。
という、とある施主のマイホーム人生のお話。

       

[(2)施主の要望を覆して別のプランを引いた工務店Bを選んだ場合]

とある施主の土地は、南側に30畳のLDKを取るのは宜しくない
と判断した工務店Bは、全く別の場所に30畳のLDKを取って
とある施主を説得にかかります。
✅土地によってはLDKを南に取らなくても十分に明るさが取れる
✅南側に強引に30畳のスペースを取ると他の住環境に悪影響を与える

という解決策を丁寧にとある施主に説き
工務店の過去の施工実例も例示してこういう考え方もある
と実際の画像などを用いて施主の説得に成功。

      

とある施主が要望した家とは違う家が建ったわけですが。。。
北側の30畳のLDKも思いのほか明るく
住環境全てを考えられた間取りのため
導線も短くて効率が良く、住むのには何ひとつ
不自由をしない、理想の家に住むことが出来た。。。
という、とある施主のマイホーム人生のお話。

実務者は「その先」を見てくれている人もいる

前項のマイホーム人生のお話ですが
(1)の人生(2)の人生、とある施主からすればどっちも幸せだと思うんですよね。
どちらも施主が納得している訳ですから。
もしかすると最初に(2)を選んでいた人も
やっぱりLDKは南側じゃないと気が済まなくて
(2)の提案を受け入れられなくて、(1)に移動してしまう人生も
充分に考えられます。どっちが正しいとかはモチロンないです。

      

しかし、この2つの人生を客観的に比較できる
「第三者」の視点ではどちらが羨ましいでしょうか?
私だったら(2)が羨ましいなあと思います。
LDK南側には取れなかったけど、それと同様の広さのLDKを確保しながら
間取りや導線などの総合的な住みやすさを提案してくれた
(2)の工務店Bと家を建てる事が出来れば、とか思ったりしますよね。
ただ、それは(1)と(2)が比較できるからこそ言える結論でもあります。

       

ちょっと話の趣向を変えましょう。
とある施主の思いをしっかりかなえてきたハウスメーカーA。
これはこれで「一流の仕事」だと私は思います。
(あくまで私個人の意見ですよ)
だって施主の願いをかなえた家なんですから。
施主も文句はないと思います。

       

では、施主の意見を無視したわけでは無いけど
結果的には無視して、土地の条件や住んだ後の事を考えて
作り手なりに、とある施主にとって「トータルベスト」
の提案をした工務店Bの評価はいかがでしょうか?

      

これには賛否両論あるかと思うんですが
私は工務店Bも家づくりのプロとしては「一流」だと思ってます。
どちらも私にとってはプロだし「一流」だと思うんです。
では、ハウスメーカーAと工務店Bの違いは何でしょうか?

        

ハウスメーカーAはとある施主の「今の要望」を満たすべくして家づくりをしました。
工務店Bはとある施主の「家に住んだ後の事」まで考えて家づくりをしました。
この違いだと思います。要は工務店Bは施主の希望よりも
「家を建てて施主が住むことになるその先」を考えての提案をしました。
どちらがいいとは一概に言えませんが、親切なのは
工務店Bでしょう。ただこれは客観的に見えているから言える話でもあります。

       

工務店Bもこのような提案にはリスクは伴います。
なぜならとある施主の提案をかなえていない提案をするわけですから
その時点でとある施主に成約を断られる可能性がある訳です。
実際に工務店BをやめてハウスメーカーAに
行ってしまうルートも存在しそうです。
恐らく成約だけを重視するならハウスメーカーAのやり方が
成約率が高そうです。

        

しかし、敢えて「その先」までを考えて提案してくれる工務店Bなら
家づくりのすべてを委ねてしまってもいいのかなあ
って思えたりしちゃうんですよね。

本当にすべてを委ねられるハウスメーカー・工務店であるかを見極める「施主力」が問われる

でも、工務店Bが本当に自分の家づくりを任せるに値する業者なのか?
これを見極めるには「施主力」が必要になってくると思います。

       

その前に工務店Bが本当に施主の「住んだその先」の事まで考えて
あえて施主の希望を無視して提案する場合は
これまでの「建築実例」も織り交ぜながら提案をしてくるはずです。
例えばLDKが南に30条取れなくて北側に移動になったとしても

「LDKを北側に30畳で提案していますが、明るさはこれくらい確保できる間取りです」
「LDKを北側に30畳で提案したのは、住環境や他の導線を考えると、北側に取るのがベストと判断して提案しました、このような感じのイメージになります」

と今まで建てた実例(これはサイトやインスタでは公開できない画像も含まれている可能性あり、結構貴重な可能性あり、一般公開にNGを出している施主もいる)を例示して
説明してくれるハウスメーカー・工務店は信用してもよいのかなあって感じます。

      

ただ提案の仕方に傲慢さが見え隠れしたり
(よくあるパターンは『提案している自分たちが正しい』的な押し付けパターン)
口だけの提案で施主を押し切ろうとしてきた場合は
ちょっと考えた方が良いかもしれません。

        

講釈が上手な人と当たると言いくるめられそうですが
そういう場合こそ
「今まで御社で施工された実例を交えて説明いただけませんか?」
という切り返しが一番効くと思います。
これで、実例交えてしっかり説明してくれれば説得力も増します。
逆に例示が出てこないと心配した方が良いかも。

       

ハウスメーカー・工務店に家づくりのすべてを委ねるに
値するかどうかを見極めるには「施主に見極める力」を
備える必要があります。事前から話を聞く
ハウスメーカー・工務店の建築実例などを
しっかり見ておく必要はあるでしょうし
そのような発信を多くしているハウスメーカー・工務店なら
信頼度も上がるかもしれません。

固定観念やちっぽけなプライドは捨てた方が良い家が出来るかも

家づくりって本当にいろいろな形があると思うんですが。

        

施主が一生懸命、自分の理想の家について勉強に勉強を重ね
ハウスメーカー・工務店にプレゼンして説き伏せて
自分のの理想の家を作っていいよ!という
ハウスメーカー・工務店を見つけるのも家づくりのひとつだと思います。

      

しかし自分には固定観念しかない、とか
どこかで聞きかじった知識しかない
もしくは家づくりのパートナーに下手に見られたくない
常に上の立場でいたい、等という
ちっぽけなプライドしか持っていない場合は
そんな物は捨ててしまって

家づくりの全てをパートナーに委ねた方が、結果素晴らしい家が出来るかもしれない

なーんて思うようになりました。
なぜなら家づくりのプロには

「間取りの先」「住んだ後の未来」

を見据えてくれる実務者がいる可能性があるからです。
1部の知識においては施主が実務者を凌駕することもあるかもしれません。
特に最近の「高々住宅」界隈では住宅性能関連の知識で
実務者を凌駕する知識を持っている方もいるようです。
しかし「家づくりトータルの提案力」では
施主が実務者を凌駕することはまずないと思います。

     

なぜなら家づくりに関わっている棟数・場数が違い過ぎるから。
実務者は沢山の家を建てて、成功・失敗を経験し
何ならそこに建てた後の施主のフィードバックも持っています。
提案の総合力では、我々施主がどう逆立ちしても勝てないでしょう。

      

もし自分の持っている知識や希望がどうしても叶えなければならないもの
では無ければ、家づくりのパートナーにすべてを委ねた方が
良い家になる可能性が高いかもしれません。
変なプライドは捨てて家づくりに臨んだ方が
家づくりの「後の後悔」を減らせるでしょう。
これは項目の2
「施主が奢り高ぶっても家づくりにおいてはイイ事は何もない」
でも書いた通りです。

       

しかし本当にハウスメーカー・工務店にすべてを委ねて良いかどうかは
施主も少しは下調べをする必要があります。
任せっきりはダメです。自分でも任せられる!
と思える根拠を自分なりに探す必要はあります。
それは、打ち合わせの時の会話の内容だけでなく
これまでの施工例・建築実例をしっかり読んでおく
事も必要でしょう。
ある程度プロの実務者に任せておく事は良いでしょうけど
任せっぱなしは良くないです。

       

という事で、今回のファンタジスタふじもとへのインタビューで

「家づくりは施主のいう事を聞けぃ!」

から

「家づくりのプロにすべてを委ねるのもアリだなあ」

という気持ちに多少変わったお話でした。
でも施主も少しは勉強しないといけないよね
という「施主力を高める必要性」
変わらないのもまた事実だと思います。

(次回へ続く)

       

ちょっと説教っぽくなってしまいましたが
もうちょっと家づくりって実務者に任せてもいいのかな
って考え方が変わったお話でした。
ですが、任せて良いかどうかは施主自身が調べて
納得材料を探す必要はあると思います。

        

「間取りのその先」「住んだ後の未来」

      

を考えてくれる実務者に出会えると良いですね。。。
これがなかなかハードルが高いんですけどね(笑)

        

さて、次回は予告通りあの人が降臨!?
ファンタジスタふじもとに最大のピンチが訪れる???

       

次回「ファンタジスタふじもと、未来の施主のために我が家の問題点をぶった切る!」

情弱施主の、魂の叫びを聞け!

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