建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラから!

第95話 なるべく早めに決断してほしいと契約を迫る住宅営業

八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。

    

前回のあらすじ。

鉄骨住宅ハウスメーカー
キュービックホームとのファーストコンタクト。
打ち合わせの無駄な時間を省くため
そもそも4000万円で家を建てることができるのか?
藤川球児バリの火の玉ストレートを投げ込んで
住宅営業に確認してみることに。

しかし、というか、ある意味想定通り、と言うか
我々の土地の希望も足かせになっている模様で
キューブ営業の反応は渋い物に。

       

しかし、何かを思いついたのかキューブ営業。
いったん退席し、5分ほどして
打ち合わせの場に戻ってくるのであった。
片手には何やらカタログらしきものを持って。。。       

              

ちなみに最初からこの話を読んでみたい
という奇特な方にはこちらのリンクを紹介しよう。

それでは、今日も俺の家の話を始めよう。

3か月も前に終売した商品のカタログを持ってきた理由

キューブ営業「今からするお話は」

キューブ営業「絶対に他言無用でお願いします、約束していただけますか?」

なるほど、密約っぽい感じの話をするから
ひそひそ声なのか。演出が凝っているな。
そう思いつつ、キューブ営業の流れに乗っかる事にする。

        

八郎「わかりました、絶対に誰にも話さないと約束します(たぶんだけど)」

キューブ営業「ありがとうございます、所長にOKをもらいましたが、絶対に他言無用と釘をさされましたので」

         

果たして、わざわざ「他言無用」とまで釘を刺されるような話とは
いったい、何なんだろうか。

         

キューブ営業「実はこのカタログの商品『ピュリス』と言うんですが。。。」

八郎「はあ。。。」

嫁「。。。」

キューブ営業「この商品、実は今年の3月に販売が終了しております」

八郎「はあ。。。」

キューブ営業「。。。」

       

3が月も前に販売が終了した商品のカタログの説明を始められても
まったく想像力のかけらもない我々夫婦には
全然ピンとこない話だった。
我々があまりに反応が薄すぎるのを見かねてか
キューブ営業が真顔で話し始めた。

         

キューブ営業「実はこの商品、非常にシンプルな商品で」

キューブ営業「タイル外壁無し、太陽光発電無し、本当に高額なオプションを省いた商品で」

キューブ営業「いわゆる「ニューファミリー」向けの商品として長年販売しておりました」

八郎「ニューファミリー。。。」

          

もう3人目が大学受験を控えている家族構成の我々に
ニューファミリー向けの商品を出してくるとは。。。
尚ここにきてもキューブ営業の意図がつかめていない俺であった。

         

キューブ営業「簡単に言うと、家の上物の金額をなるべく抑えて」

キューブ営業「ローンの負担額を少なくする、そんな感じの弊社の最廉価モデルでした」

八郎「!!!」

       

なるほど!やっと話が見えてきた。
要は、この終売3か月も経過した最廉価モデルを
俺たちのために販売してやろう!
その代わり、誰もに言っちゃダメよーダメダメっ!
っという事だな。

       

キューブ営業「ただ、正直申し上げると、この最廉価モデルの商品」

キューブ営業「最近のコスト上昇もあり、この価格で提供するのが難しくなったのと」

キューブ営業「我々は『電気自給自足の暮らし』を推奨しておりまして」

キューブ営業「これまで以上に、太陽光発電システムの販売に」

キューブ営業「力を入れていくことになりまして、この商品は」

キューブ営業「2018年3月末で終売となりました」

八郎「。。。」

キューブ営業「なったんですが。。。」

八郎「(コクコクコクコクっ)」

所長から販売の許可をもらいました!ただし、条件付きですが

キューブ営業「今回特別に、Aさまの紹介という事もあり」

キューブ営業「所長からのきょかをもらい、八郎さまにだけ」

キューブ営業「再販の許可をもらいました!これは超が付くほど『レアケース』ですよ!!」

八郎「本当ですかっ!!!」

        

3か月も前に販売終了になった商品を引っ張り出して
俺たちに提示してくれる当たり、キューブ営業の本気度?
みたいなものを感じる事が出来る。
何より「他言無用」とか「あなただけ」というような
「特別感のあるワード」が俺たちのその気にさせてくれるのである。
まあ、キャッチセールスとか情報商材とかマルチ商法とか
この手のやつにあっさり引っ掛かりそうな素質が俺にはあるに違いない。

        

キューブ営業「ただし、簡単にこの商品を説明しますと」

キューブ営業「まず、タイル外壁のオプションは選べません」

キューブ営業「それから太陽光発電システムのオプションも選べません」

キューブ営業「内装も、バスルームやキッチンは、指定の商品しか選べません」

キューブ営業「トイレは広さも含めて一択です」

キューブ営業「間取りは制約の範囲内でしたら自由度はありますが」

キューブ営業「基本は総2階の間取りになります」

八郎「そう。。。2階ってなんですか?」

キューブ営業「簡単に言えば1階も2階も同じような面積の家です」

キューブ営業「簡単なイメージとしては直方体みたいな感じの家でしょうか」

八郎「なるほど。。。」

キューブ営業「これだと建築コストが削減できるんですよ」

八郎「ほほう。。。」

キューブ営業「とまあ、他にも条件はありますが、簡単にご説明すると」

キューブ営業「コストを掛けずに建てる家、という事で、注文住宅でありながら」

キューブ営業「自由度はそんなに高くない、という商品です」

八郎「それって、いわゆる『規格住宅』ってヤツですか?」

      

そう聞くと、キューブ営業、一瞬目を丸くしたような感じになったが
すぐに普通の表情に戻りこう続けた。

       

キューブ営業「厳密に言うと、規格住宅ではありません、間取りなどはある程度自由に選べます」

キューブ営業「ただ、仕様があまり変えられない、という意味では規格住宅と言われても仕方ないかもしれませんね」

キューブ営業「いずれにしろ、なるべくコストを下げたい、というニーズに合わせた商品、という事は事実です」

契約を暗に急かす住宅営業

なるほど、俺たちはニューファミリーではないが
俺たちのニーズにあった商品であることは間違いない!
なかなか良い提案かもしれない。。。
そう思った矢先、キューブ営業は
驚くべき条件を提示してくるのであった。

          

キューブ営業「ですが、八郎さま。。。」

八郎「何でしょう?」

キューブ営業「この商品を販売するのには実は『条件』がごさいまして」

八郎「はあ。。。」

         

そこまで話すと、ふーっと軽く肩で息をするキューブ営業。
その後、意を決したかのように話し始める。

      

キューブ営業「ないぶん、終売した商品でございますので」

キューブ営業「なるべく早く決めて頂きたいです。。。」

八郎「早く決める、ってどれくらいですか?」

キューブ営業「そうですね、ホンネを言えば3週間」

八郎「さ、3週間っ!?」

キューブ営業「遅くとも1ヵ月で決めて頂きたい」

八郎「ええええっ(;´Д`)」

        

   

俺の新しい家の話、今日はここまで。

次回予告

4000万円で家を建てることが出来るよう
キューブ営業は3か月前に販売が終了したはずの
廉価モデル「ピュリス」を特別に
俺たちに販売しても良い、という提案をしてくれた。

        

しかし、そこは既に販売が終了した商品。
購入にはしっかり条件が付いていた。

       

それは。。。

1か月以内に契約するかどうか決める事

果たして、注文住宅ド素人が
1ヵ月でそのハウスメーカーで建てる、建てないを
決めることが出来るのであろうか?

                 

次回「そもそも注文住宅に「仮契約」というものは存在するのか」

お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!

このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。

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