建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラから!

第1話 俺の新しい家の話を聞いてくれ

上司の怒られるサラリーマン、その名は

クソ上司「八郎、ちょっといいか」

八郎「。。。ハイ」

      

やっぱり来たか。
絶対にいちゃもん付けてくるんだろう。
どうせお前は自分の意見なんかないんだろ?
空前絶後のイエスマンだもんな。
また同じこと言われるんだろうな。

       

クソ上司「。。。お前、何度同じこと言われたわかるんだ?」

八郎「。。。ハア」

クソ上司「ハア、じゃないんだよっ!ダンッ(←机をこぶしでたたく音)」

       

おーおー今日もイキってますなあ。
自分より資格の下の社員には威張りちらして
資格が上の社員にはヘコヘコして。
昨日お前が右と言ったことも
今日上の人間が左だ、と言えば
平気で左だと言い仰せる、典型的な

THE サラリーマン

生きてて楽しいんだろうか?

       

クソ上司「何で分析の資料作れって言ってるのにお前の『私情』を入れるんだ!」

八郎「。。。だってこの商品開発おかしいでしょ?市場分析するまでも無いっすよ」

クソ上司「うるさい!新商品を作るための市場分析のデータを作れって言っただろうが!」

八郎「もう『忖度』もいい加減流行りませんよ」

クソ上司「だがらお前の意見なんか求めてない!私情を挟まず冷静にぶんせk」

        

クソ上司の説教の途中だが、これから

俺の新しい家の話をするから聞いてくれ

ちょっと長くなるかもしれないがまあ付き合ってくれ。
最初に断っておくが
家に関する有用な情報は何ひとつない。
タダの読み物だ。
完全に俺の自己満足だ。
自己満足どころか、俺の後悔とか懺悔もある。
けっこうウザめだ。
家づくりだけじゃないかもしれないが
いちおう家づくりに関わる話になる予定だから
その辺も併せて聞いてくれ。

      

俺の名は八郎。年齢は42。
とある地方の小さな食品メーカー勤務。
去年まで営業所の最前線で
足と口を武器にバリバリ売り倒していたが
この昔の事を根に持ったクソ上司に
嫌がらせで本社に引っ張られてからは
慣れない机の上でパソコン叩くだけになり
ストレスも体重も増えてしまった。

      

。。。まあ体重は元から増えていたが。

若気の至りで

この俺の目の前でキャンキャン吠えている男。
俺のクソ上司なんだが。
このクソ上司は社会人5年目の時にも
全く別のセクションで
俺の上司になっていた過去がある。

     

俺が社会人5年目の冬。
得意先のスーパーが元旦から初売りをするので
営業所から元旦早々、そのスーパーに
販売応援に行くことに。
クソ上司と先輩と俺の3人が駆り出された。

       

わが社のカップ麺のケース売りを破格値で
初売りに出すとあって、早朝から催事場に
カップ麺のケースを積み上げる事に。

       

暖房も効いていない食品の催事場で
最初は凍えながらカップ麺のケースを
積み上げ始めたが、15分もすれば
上着を脱ぎ、背広を脱ぎ
それでも額にうっすら汗をかきながら
外からパレットに降ろされたカップ麺を
運んでは、だだっ広い催事場に積み上げていた。

      

先輩「。。。おい、クソ上司は見たか?」

八郎「いえ。。。そういえば見ていませんね」

       

そう言えば入店した時はクソ上司も一緒だったが
「トイレに行ってくるわ」と別れてそれっきり。
目の前の忙しさに存在を忘れてしまっていた。

       

先輩「ちょっとお前、探してこい。何かあったらシャレにならんぞ」

八郎「だいじょうぶっすよ、アイツ、そんなタマじゃないっすよ」

先輩「いいから探してい来い、ここは俺がやっとくから」

八郎「。。。わかりました」

     

先輩のいう事も一理ある。
トイレでウンコしようとイキっていたら
頭の血管切れてました、なんて事になってたら
ドエライことになる。
なんせ、チ●コ出したまま死んでることになる。
クソ上司の名誉は地に落ちるどこか
地球の裏側のブラジルから宇宙に突き抜けるくらい
堕ちてしまうだろう。

        

しかし、上司の姿はトイレには無かった。
店舗の内部もよくわからないまま
通路をさまよい歩いていたら
明かりがついた部屋が先に見えてきた。
テレビらしき音声も聞こえる。

       

そこにたどり着くと、長机に
パイプ椅子が整然と並んでいる。
給湯ポットや、電子レンジもある。
どうやら従業員の休憩室のようだ。
奥の方にはテレビが煌々と点いており
その最前列には人が座っていた。

      

しかしその最前列の人間に強烈な既視感が。
ロマンスグレーの七三分けは後ろから見ても顕著だ。
これは個々の従業員というよりは
あいつの可能性が極めて高い。
しかも、テレビが点いているのに
テレビには一切目もくれず
広げた新聞を一心不乱に読んでいる。。。

      

フツフツと怒りがわいてきた。
この男、ウンコした後はここで優雅に
テレビ点けて新聞広げていたのか?
元旦からカッターシャツ1枚でカップ麺
山積みしていた俺たちの苦労を。。。こいつは。。。
もうこのままいっそ、背後に忍び寄り
延髄にドロップキックをかましたくなる。

         

しかし、もしこの人がここの従業員だった場合
大問題に発展する。
正月から得意先相手に傷害事件。
謹慎ではすまないかもしれない。
間違いを起こさないためにも
正面に回って確認するしかない。。。

         

足音を忍ばせて接近し
正面に回りながら名前を呼ぶ。

       

八郎「クソ上司。。。さんですよね?」

クソ上司「あ~ん?」

        

新聞を一心不乱に読んでいたからか
緩慢な応答ではあったものの
その声は、間違いなくクソ上司のものだった。
怒りの沸騰を抑えていたが
ここで再度スイッチON。
怒りの沸点に即座に頂点に達しようとしていた。

         

八郎「何を。。。されていたんですか。。。?」

クソ上司「見たらわかるだろ、新聞を読んでいたんだ」

ブチッ

      

そこからはよく覚えていない。
クソ上司のネクタイをひっつかんで
罵詈雑言を浴びせたような気がする。
引きずりまわしたような気がする。
その後の記憶はしばらく抜けた後
気が付いたら全然知らない人に取り押さえられていた。
後から聞いたら、初売りのスーパーの従業員だったらしい。
とにかくすごい惨状だったらしい。
クソ上司のトレードマークの
ロマンスグレーの七三分けは
ぐっちゃんぐっちゃんだったらしい(笑)

まさかの「報復人事」?

何とか初売り準備は先輩の超絶カバーで迷惑こそかけなかったが
元旦早々、得意先で騒動を起こしたクソ上司と俺は
キツイお灸を据えられ
二人とも出勤停止と減給という処分が下された。
クソ上司は出勤停止明けに即内示が出て
部署異動もあった。
ここからは未確定の情報なのだが
クソ上司は人事のブラックリストに載り
そこから5年、昇進は無かったという噂を聞いた。

      

そんなやんちゃな出来事があった14年の時を経て。
クソ上司と俺は、再び同じ部署に相まみえる事となる。
社員は千人にも満たず、地方の本社以外はに
東京などの主要都市に小さな営業所があるスタイルの会社だ。
しかし昨年、俺はそれまでの営業1本のサラリーマン人生から
なぜか本社付けになり、そして更になぜか
あのクソ上司が再び俺の上司に。。。

      

それからというものの
クソ上司はことある毎に俺をみんなの前で怒鳴りつけた。
クソ上司の人としてのちっちゃさは分かっているので
みんなの前で怒鳴られてもなんとも思わない。
最初は同じ課のヤツらに白目チョップを喰らっていたが
あまりに理不尽に俺を怒鳴るもんだから
さすがに嫌がらせと気づいてくれたのか
ふつーに話せるようになった。

       

それにしてもこの人事
どんな運命のいたずらだよ。。。と毒づいていたら
人事のヤツからとんでもない噂を聞いてしまった。。。

        

人事A「クソ上司はお前を欲しいと言ってきたらしいぞ」

      

なんだよ、あの時の腹いせか?復讐か?
もう15年近くも前の事を未だに根に持ってたとは
どんだけ小さいんだよ、哀れなヤツだ。

       

しかし、クソ上司の復讐は、課内で怒鳴り散らす
パワハラだけでは無かったようだ。
俺の性格上、机に座ってパソコンというのが
業務の中でのイチバンのストレスだった。
本社勤めの内勤はまさにこのパターンにハマり
俺の精神は徐々に蝕まれていくのを
当の本人がまだ気づていなかったとは。。。

      

俺の新しい家の話、今日はここまで。

次回予告

クソ上司の「報復人事」で本社内勤勤めを強いられる八郎。
その慣れない、そして苦手な環境に
本人の心は少しずつ、でも確実に蝕まれていく。

      

そんな中、家に帰宅すると嫁から「重たい話」が。
しかし、八郎はその話には「持論」をもっていた。

      

次回「稟議も通らず狭い社宅に5人暮らし」

お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!

このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。

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