建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラから!

第6話 俺の実家は欠陥マンションだった

八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝する。

      

前回までのあらすじ。

         

俺と嫁との間で繰り広げられた
「マイホームを買う買わない論争」
は、嫁の正社員になるカミングアウトで
嫁が有利な流れになるも
俺が逆切れして嫁を恫喝してその話は終了。
それから、嫁の口からマイホーム
と言う言葉が聞くことは無くなった。

そんな話だったな。

さて今回からはまた寄り道をして
俺の実家の話とオヤジの話をしようと思う。
最初なので蛇足が多くてすまんな。

     

それでは、今日も俺の新しい家の話を、始めるとしよう。

俺の実家は車で1時間くらいの所にある

俺の実家は、今住んでいるところから
車で1時間の所にある。
恐らく、実家での距離はかなり近い距離の部類だろう。

       

そもそも、俺は実家のある県で就職しようとは
1ミリも思っていなかった。
大学は上京していたので
そのまま東京で就職しよう
そう思っていた。
大学3年生の冬までは。

       

しかし、大学3年生の冬に
とんでもないことが
実家に起きていた事を知ることになる。

         

バイトに行くまでの間
何気にテレビを付けていたら
企業の不祥事のニュースが流れ始めた。
企業の不祥事なんて言っちゃ悪いが
氷山の一角でしかないと俺は思っている。
今回、何らかの形でその氷山の一角が
何らかの形で崩れ落ちて
世に露呈してしまっただけだろう。
なんて考えていたら、企業名を聞いて脳みそが止まった。

       

その企業は恐らく、人間をやっていれば
誰もが知っている企業名だと思う。
しかし、思考が止まったのはそれが理由ではない。
なぜならその企業はオヤジが勤めていた企業だからだ。

       

ちなみに俺からみんなに聞きたいんだが
自分の父親が勤めている企業名くらいは
知っていると思うが
どんな仕事をして、どんな役職に就いているか
そしてどんな思いで毎日仕事をしているのか
そこまで知っている人はどれくらいいるんだろうか?

      

俺のオヤジは家に帰っても
仕事の話を一切しない人間だった。
その流れなのか、仕事も持ち帰る事は無かった。
それが結構珍しい事を知るのは
社会人になってからだった。

         

また、俺がガキの頃
オヤジは俺が休みの日に職場に連れていき
どんな仕事をしているのか見せてくれた。
だから、オヤジがどんな仕事をしていたのか
子供心にもわかっていたつもりだった。
あの時は、周りの社員がワラワラ群がってきて
「これが八郎父さんの息子さんなんですねー」
ってチヤホヤしてくれた。
そんな雰囲気からも、父が周囲から慕われているのか
周囲に影響力のあるポジションだったんだろう
という事は、ガキの俺でも何となくわかった。

         

オヤジは、具体的に自分の仕事を
ビジュアルで見せてくれた事もあり
その後、特にオヤジに仕事について
根ほり葉ほり聞くことも無かった。

オヤジ、記者会見で頭を下げる

不祥事の内容は、まあ、どこにでもあるような話だった。
調子に乗った社員が、階段を踏み外してしまった
そんな感じの内容だ。
それが、今回内部告発で
明るみになった形だ。

       

そして、お約束の記者会見の中継シーンに。
4~5人の幹部が出てきて
一斉に頭を下げて
「申し訳ございませんでした」
とやるあれだ。

          

偉くなると顔も知らない社員の代わりに
世間に謝らないといけないから大変だよなあ
なんて思いながら記者会見に出ている幹部の顔を見て
俺の目は釘付けになる。

       

一番右側に座っている人間。
それは、見間違えようもない

俺のオヤジの姿だった

会見のダイジェストを最後まで見たが
オヤジが発言する姿は無かったのか
カットされているのか、見る事は無かった。
その時、俺のオヤジはあの会社で
執行役員クラスであることを初めて知ることになる。
俺が21の時だ。オヤジは50目前くらいだ。
オヤジは50で執行役員だったのか。。。

     

ってオヤジのすごさを見せつけられたが
オヤジすげえなあ~では今回は終われない。
そんなオヤジのすごさを悠長に語っている場合ではない。
俺は早速実家に電話を掛けた。

      

オフクロ「八郎、珍しいわね。。。」

        

オフクロの声は憔悴しきっていた。
恐らく実家ではこの件で
ひと悶着もふた悶着も
あった後なのかもしれない。

       

八郎「いや、たった今、オヤジが記者会見で頭下げているの見たんだけど。。。何かあった?」

オフクロ「そう、見たのね。。。」

       

その後、オフクロは俺が就職活動が近いので
余計な心配はさせたくないからと
オヤジの会社の不祥事の件を
言わなかったことを詫びた。
そして、簡単な事態の成り行きと
今後のオヤジがどうなりそうなのか
について話をしてくれた。

      

八郎「そうか。。。オヤジ、左遷を受け入れるかな?」

オフクロ「そこはお父さんも相当悩んでるわ」

八郎「嫌なら辞めたらいいのにな」

オフクロ「そうなんだけどね。。。」

        

オフクロが深いため息をつくあたりに
そう簡単に辞めるという選択肢を取る事が出来ない事は
火を見るより明らかだった。

      

オフクロの憔悴も考慮し
あまり深く聞くことなく、その時は電話を切った。

      

その1件以来、俺は
「とりあえず、実家に戻って就職しよう」
そう考えるようになった。

俺の実家は欠陥マンションだった

さて、オヤジの話はまだまだあるんだけど
ここでいったん切る事にして。
俺の実家になっているマンションの話をしたい。

      

オヤジとオフクロの終の棲家になるであろう
俺の実家に当たるマンションは
俺が幼稚園の時に両親が購入したものだ。

       

オフクロはもっと他の場所のマンションが良かったらしいが
オヤジは「ここにしろ、ここは絶対に便利になる!」
とゴリ押ししして、購入を決定。
そして、オヤジが言うようにその後
マンション周囲の土地は
地下鉄が通り、バスセンターが出来
強烈な発展を見せ、ものすごく利便性が良くなり
その結果地価も急上昇した。
シムシティの世界を見ているようだった。

      

尚、当時3500万円で購入したそのマンション。
築40年が迫ろうとしているのに
ある部屋を2980万で出したら
即買い手がついたという。
まあ、額面通りに売れたかは謎だが
築40年近いマンションに
3000万近い価格を付ける売り手も強欲だと思ったが
それがあっさり売れるほど、この物件は
利便性のメリットが大きい事を
伺い知れる事例だった。

       

しかし、このマンション。
結論から言うと「欠陥マンション」だった。
詳しくは自分も聞いていないのだが
今まで聞いた断片的な情報を繋ぎ合わせると
壁面の施工に問題があり
雨水が浸透してクロスに付着していたようで
マンション外側の外壁に面する部屋のクロスが
ほぼカビてしまう事象が起きたのである。

      

これは流石に大問題になり
大掛かりな工事が長期間続き
日照が。。。
洗濯物が干せない。。。
乾かない。。。等
色々な副産物の問題も起きた。

       

約2年の時を経てようやくクロスにカビ問題は解決されるも
そもそもこの時代の建て物なんて
今でいう気密性・断熱性なんぞは皆無(笑)
当然アルミサッシの1枚ガラスで。
ベランダのドアは閉めてても
クソ冷たい隙間風が冬は常時入り込み。
結露なんてするのが当たり前で
よく結露したガラスに
弟と指で○×ゲームをしていた。
結論、俺はマイホームの事を調べ始めるまで
結露するのはどの家でも
当たり前にするものだと思い込んでいた(笑)

       

こんな感じで実家のマンションは
結露がすごすぎて、窓に付けているカーテンは
気を付けておかないとカビカビになるので
たまに、オフクロが必死にふき取っていたのを
今でも覚えている。

       

今でこそ、注文住宅は結露するのがーとか
しないのがーとかいろいろ言われているけど
その当時は結露するのが当たり前だと思っていたし
結露したからって不幸になる事さして無かった。
まあ、カーテンがカビるのは不幸かもしれないが(笑)
今は注文住宅で結露するのはどうなの?
なんて言われる時代になっちゃってしまい
何だか世知辛さや息のし辛さを感じてしまう
昭和のおっさんが感じたことを話してみたぞ。

        

俺の新しい家の話、今日はここまで。

次回予告

俺のオヤジは会社の不祥事の時に
会見で謝るほどのポジションに居た訳だが
その後オヤジに、左遷を受け入れるか、退職をするのか
迫られることになる。
そして、オヤジの決断、そして新しい人生が
オヤジの健康を蝕むことになろうとは。。。

       

次回「オヤジがハードモードを選んで脳梗塞を患った話」

お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!

このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。

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