建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラから!

第94話 これは絶対に他言無用で…という提案をしてくる住宅営業

八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。

    

前回のあらすじ。

注文住宅の予算4000万円(土地込み)を
握りしめて、住宅展示場に2度目の
足を踏み入れる我々八郎夫妻。

         

1軒目は、会社の同僚Aが最近建てたハウスメーカー
鉄骨住宅のキュービックホームである。

展示場に入ると既にキューブ営業が我々を待ってくれていた。
とりあえずはキュービックホームの成り立ちや特徴など
初見のお客さんに話してくれる内容を聞いた後
ついにマイホームの要望などのヒアリングに入った。

       

嫁も色々家に要望はあるだろうが
まずはお金の話をすることにした。
ずばり、予算4000万円、土地代込みで
キュービックホームで家を建てる事は出来るのか、と。
変な駆け引きなんかしたくないし
もっと言えば建つ望みが無いのに打ち合わせなど
時間の無駄である。
そこを思い切って聞いてみる事にした。

              

ちなみに最初からこの話を読んでみたい
という奇特な方にはこちらのリンクを紹介しよう。

それでは、今日も俺の家の話を始めよう。

根拠のない確信?

八郎「予算は土地含め4000万円。それで御社で家は建ちますか?」

嫁「」

キューブ営業「」

         

いきなりお金の話をぶっ込んだので、嫁もキューブ営業も固まっていた。
あら、やっぱりこの話題、早すぎたかな?
しかし、次の瞬間。

        

キューブ営業「よんせん、まん、ですか。。。うーん。。。」

         

え、そのリアクションってどういう意味???
3500万円から500万円増額して4000万まで積み増しした
我が家のマイホームの予算。
これをもってしても、家は建たないというのか?

      

だがしかし!
俺は同僚Aから、実は家の総額を聞いていたのだ。
その金額は3700万円。
恐らく超巨大分譲地の土地代を700万円としたら
建て物と諸経費込みで3000万円くらい。
ならば、予算4000万円なら届くはず!
そう、目論んでいた。
俺は全館空調なんて買わない。
エアコンで充分な人種だ。
たぶん、イケる
そんな根拠はないけど変な確信があった。

      

しかし、やはり根拠が無いだけに確信は
もろくも崩れ去るのだろうか。

        

キューブ営業「。。。どこで家を建てるかにもよりますね」

キューブ営業「ご希望のエリアとか、条件などはありますか?」

その予算で家を建てる事は

そこで俺は、嫁が希望している条件と
今住んでいるX市かその隣のY市を希望していることを伝えた。

        

キューブ営業「。。。その条件だと、幹線道路からそれ程遠くないエリアになるので」

キューブ営業「何とも言えませんが、50~60坪程度でも1500万円前後の土地代になってきそうですね」

八郎「ええっ!?そんなに高いんですか!?」

キューブ営業「今、Y市は商業施設の誘致や計画的な宅地造成で」

キューブ営業「爆発的に人口が増えており、県内でも有数の人気エリアになりました」

キューブ営業「その影響で、周囲の市町村の地価も上がってきているんです」

        

そうだったのか。。。
俺がガキの頃はこの辺は田んぼだったし
市では無くX町だったような記憶なのだが
今や、3車線の幹線道路にインターチェンジ
宅地も商業施設もモリモリできて
昔からすれば、かなり栄えてきていることを
ここにずーっと住んでいたのであまり認識していなかった。

       

キューブ営業「仮に。土地代を1500万円とした場合」

キューブ営業「残りの予算は2500万円になります」

キューブ営業「2500万円で上物と諸費用を賄うのは。。。」

八郎「。。。」

嫁「。。。」

キューブ営業「うーん。。。」

八郎「」

嫁「」

       

あれ?これ、ひょっとして、ムリな感じ?
早くも結論出ちゃった感じ???
キューブ営業の、前向きさのかけらもない態度に
早くも終戦の香りが漂い始める。

      

キューブ営業「。。。八郎さま、例えばですが」

八郎「はあ」

キューブ営業「Aさま同様、超巨大分譲地は候補に入ったりしますか?」

八郎「ヨメチラリ」

嫁「(ブンブンブンブン)←首を横に振る音」

八郎「いや、超巨大分譲地はちょっと無いですね」

キューブ営業「そうですかあ。。。うーん。。。」

         

やはり朝に確認を取った通りで
超巨大分譲地は我々の選択肢にはない。
キュービックホームでの打ち合わせは
呆気なく終わりを告げ。。。

誰にも言わないでください

呆気なく終わりを告げたと思った次の瞬間。

        

キューブ営業「ちょっと、待っててくださいね」

       

そう言って、一旦キューブ営業はこの場から姿を消す。
「予算が足りそうにない夫婦」がここに残された。

       

八郎「。。。どうも無理っぽいね」

嫁「うん、営業さんも困ってたもんね」

八郎「確かに、どうにかしようというようなそれ以前の話に感じたね」

          

まあ、せっかく同僚Aの紹介な訳だから
ここまで難しい空気なら、あっけらと値引きの話も含め
最低いくらあれば家が建つのかを聞いて
到底届かない数字なら、席を立とう。。。
そう夫婦で方向性を決めて、キューブ営業を待つことにした。

       

しかし、注文住宅恐るべし。
4000万円でも家が建たないとは。
土地をじゃっかん高望みしているとはいえ
当初の3500万円の予算では
まずもって、注文住宅はムリだったのだろうという事を
思い知る事が出来た。
4000万円でもかなりの妥協を強いられそうである。

       

そこへ、キューブ営業が帰ってくる。
手には何やら1冊のパンフレットを持って。

       

キューブ営業「お待たせしました」

八郎「はあ。。。」

        

キューブ営業は1冊のパンフレットをテーブルに広げた。
そして、俺たちの方を目を大きく見開いて
でも、声は小声で話し始めた。
周囲には誰もいないので小声で話す意味はわからないのだが
顔を近づけないと聞こえないくらいぼそぼそ声で話始めた。

           

キューブ営業「今からするお話は」

キューブ営業「絶対に他言無用でお願いします、約束していただけますか?」

なるほど、密約っぽい感じの話をするから
ひそひそ声なのか。演出が凝っているな。
そう思いつつ、キューブ営業の流れに乗っかる事にする。

        

八郎「わかりました、絶対に誰にも話さないと約束します」

キューブ営業「ありがとうございます、所長にOKをもらいましたが、絶対に他言無用と釘をさされましたので」

         

果たして、わざわざ「他言無用」とまで釘を刺されるような話とは
いったい、何なんだろうか。

         

キューブ営業「実はこのカタログの商品『ピュリス』と言うんですが。。。」

八郎「はあ。。。」

嫁「。。。」

キューブ営業「この商品、実は今年の3月に販売が終了しております」

俺の新しい家の話、今日はここまで。

次回予告

4000万円で家が建つのかを
キューブ営業にストレートに聞いた結果。
俺らの土地の希望だと、土地代に1500円くらいかかりそうで
2500万円で建物と諸経費は賄えそうにないという
空気を醸し出されてしまった。

        

その後、キューブ営業は裏にいったん消えて
手にとある商品のカタログを持って
再び俺たちの前に現れた。

       

既に3か月以上も前に、販売終了したカタログを持って。
その意味とはいったい?

                 

次回「なるべく早めに決めてほしいと詰め寄ってくる住宅営業」

お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!

このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。

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