建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラから!

第3話 夫婦が交わした「奇妙な約束」その内容とは?

お詫び

諸般の事情により、物語のディテールを変更し最初からやり直します。最初の3話は話がほとんど重複しますがご了承ください。その分、より頑張って書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。

       

前回までのあらすじ。

    

仕事から家に帰ると
俺の好物の晩御飯を作って
待ってくれていた嫁。

     

しかし、俺がお願いするでもなく
夕飯に好物のメニューが出てきたときは
実は要注意。
俺に重たい話題を持ち掛けようとしている
前触れの可能性が高いからだ。。。

      

そして嫁から出てきた話は
年頃の兄弟が2人1部屋って
良くないんじゃないの?
1人1部屋がよくない?
そんな話だったな。

 

しかし、その言葉の裏にある意味は。。。

            

それでは、今日も俺の新しい家の話を、始めるとしよう。

嫁の思惑

嫁「うん。。。ちょっと話があって。。。」

八郎「うん、聞こうか」

嫁「。。。次男は学業忙しいみたいだし」

嫁「三男も今年中3になって受験を控えてるでしょ?」

八郎「。。。そうだね」

        

ああ、わかっていたけどやっぱりこの話題なのか。
数年に1回出てくる、非常にヘビーなお話し。
俺はキレずに最後まで嫁と話し続ける事が出来るのか。

          

嫁「それぞれ、ふたりに別々のお部屋を用意した方がいいいんじゃないかな、って思って」

         

なるほど、今日の切り口は「コレ」か。
嫁が言いたい事は察しはついている。
要は「家を買いたい」って言いたいんだろう。

       

嫁にとって「マイホーム」とは人生そのもの。
いわば生きている上での究極の目標らしい。
しかし、俺がその嫁の夢に蓋をしてしまった。
その辺は後述するとして。。。

      

まずは嫁の「仕掛けた言葉」にどう対処するか。
それを考えないといけない。
ちょっと意地悪に返してみるとしよう。

        

八郎「じゃあ、思い切って引っ越そうか?自費にはなるけど、広い間取りの社宅にに引っ越す事も可能だと思うよ」

嫁「あ、いや。。。社宅じゃなくて。。。」

八郎「でも、次男と三男にひとり1部屋用意するんだったら」

八郎「間取りの広い社宅に引っ越せばいいだけの話じゃない?」

嫁「そういうことじゃなくて。。。」

八郎「」

       

嫁の言いたい事はよくわかる。
周期的には2~3年に1回この話になって
だいたい大喧嘩をする。
その、2~3年に1回が
今日だった、と言う訳だ。

      

しばし、ふたりは沈黙。。。

        

テレビからは相変わらず人の気持ちの丸無視したかのような
芸能人の遠慮のない笑い替えが聞こえてくる。
さすがにイラっと来たので
リモコンをテレビに向けて、テレビの電源を切る。

      

しん。。。とした狭いダイニングに
ふたりの沈黙は続く。

めちゃめちゃ職場でモテていた嫁

嫁と対峙したまま沈黙の途中だが
嫁が口を開くまで
嫁と俺との結婚する時の話をさせてもらう。

       

嫁とは同じ会社内で出会い、結婚した。
いわゆる職場結婚と言うヤツだ。
俺が社会人2年目の特に特命プロジェクトが組まれ
その両手で足りるメンバーの中に
俺と嫁も含まれていた。

       

嫁はめちゃめちゃモテていた。
確かにカワイかった。
男性社員が嫁の事をチヤホヤするので
1部の女性社員の反感を買っており
露骨な嫌がらせも何度も見てきた。

      

しかし、嫁は決して男に勘違いさせるような態度はとらず
寄られてきても、その気が無い場合はしっかりと断っていたし
1度デートに行っても、違うと思えばこれまたきっぱり断っていた。
しかし、それが逆に野郎どものハートに火をつけたようで
次から次へと、嫁にアタックをしては
男は海の藻屑へと消えていった。

      

そんな社内での激モテの嫁に
お約束のように俺も惚れた。
マジで惚れてしまい
当時お付き合いしていた人とお別れしてから
嫁にアタックを開始した。
嫁と俺との年の差は8歳。
嫁も俺の事を相手にしてくれないだろう
と諦めかけてはいた。

          

嫁は、今の職が大好きなのか
仕事に対する手を抜かない真摯なスタイルや
誰にでも分け隔てなく、同じ反応・対応をしてくれる
嫁の屈託のなさに、心を打ちぬかれしまい
毎日俺の心と頭の中には嫁の存在が消えることは無かった。
玉砕覚悟でアタックをしたら。。。

     

なぜか4年後には嫁と結婚式を挙げる事になっていた(笑)

        

いろいろ紆余曲折あるにはあったが
ここは俺の新しい家の話なので
内容は割愛させていただこう。

夫婦が交わした「奇妙な約束」

しかし、結婚後。
俺と嫁との間には実に「奇妙な」
約束が交わされることなる。

      

それは、俺の我儘から始まった。
実は俺も兄弟は男ふたり、弟がいる。
当然男勝りの家庭に育つことになった。

      

そして、嫁と結婚。
俺は女の子を望んだ。
しかし、こればかりは運否天賦。
第一子、第二子ともに男の子。。。
いや、子供が無事健康に産まれてきてくれたのは
素直にうれしい。喜ぶべきことだ。

       

だがしかし!
俺は男系家族に生まれ育ったわけだ。
オヤジも学生運動上がりだ。
口だけでなく手も飛んでくる。
必然、その子供は口も悪くなれば
喧嘩っ早くなる。
1度でいいから、死ぬまでに女の子を

「おおー、よちよち、かわいいいねー」

とか言いながら愛でてみたいと思っていた。

     

そんな次男も生まれて落ち着いたある日。
夫婦で衝撃の約束が交わされるのである。

                  

嫁「八郎ちゃん。。。八郎ちゃんの気持ちを知っていて」

八郎「うん」

嫁「実は『酷な』お願いがあって」

八郎「なんでっしゃろ?」

嫁「八郎ちゃんには辛いお願いになると思う。。。」

八郎「おう、なんでも言ってミソ」

嫁「私。。。もう子供産みたくないの」

八郎「( ゚д゚)」

        

なぜ、俺は女の子を育てたい
と常々言っていたのに。。。
俺は愕然とした。
しかし、理由は分からなくもない。
嫁には妊娠をすると
ある重大な「問題」が発生してしまうのだ。

       

嫁「私、もうあの地獄の日々に心身ともに耐えられないかもしれない。。。」

八郎「」

       

やはりそうか。。。
ちなみに、嫁が妊娠をすると

✅悪阻(つわり)で食欲がほぼゼロ
✅微熱と倦怠感
✅下腹部が痛くて動けない日もある
✅気分の上下動が激しい、一時的な躁鬱?

という状態になってしまう。
長男も次男も、例外なくこの症状に襲われ
それが妊娠後期まで続くという。
とにかくひと言で言うと「地獄」らしい。

      

あんな地獄もう2度と経験したくない。。。
涙ながらに嫁に訴えられてしまい
これは、自分のわがままを押し通してはいけない。
もう子供ふたりにも恵まれたし
これで充分じゃないか。
そう自分に言い聞かせる事にした。

       

これだけで終わっていれば
俺は奥さん思いの良い旦那さんだね、なっていたはずだった。

クソ夫の狡猾な交換条件

ここでいうクソ夫とは俺、すなわち「八郎」の事である。
実は、自分の夢を、致し方ない理由とは言え
諦めなければならない気持ちに
俺は、完全に納得できていたわけではなかった。
嫁も言いたいことを言ったんだ。
俺も言いたいことを言ってもいいはずだ。。。

      

そして、俺は、嫁に
史上最悪の提案返しをする事になる。

       

八郎「じゃあ。。。俺も、嫁ちゃんにお願いがあるんだけど。。。聞いてくれる?」

嫁「なに?」

八郎「嫁ちゃん、マイホーム買いたいって言ってたよね」

嫁「うん。。。」

八郎「マイホーム、なしでもいい?」

嫁「えっ。。。( ゚д゚)」

       

今度は完全に立場が逆転している。
俺が相手の夢を絶つことを言い放ち
相手が呆然としている構図である。
今度は俺がこんこんと、マイホーム不要論を説く番になった。

       

✅人口は減少しているので空き家は増える、将来は家を安価で借りることが出来る
✅そんな未来が来るので新築の家にお金かけるなんて馬鹿げている
✅その分旅行に行ったり、好きなものを買ったりするのにお金を使おう

(※あくまで八郎が当時勝手にそう思っていた事で、事実そうなるとは限らないし、たぶんならないと思う)

       

しかし、これは見せかけの理由であり、もっともそうな理由である。
マイホームを買いたくない本当の理由は以下の通り。

       

✅住宅ローンを背負いたくない、責任が重くなる
✅個人的には家より車を買いたい

       

何とも自分勝手すぎる考え方である。
第1話でクソ上司を散々「人としてちっちゃい」とくさしていたが
俺もクソ上司と同様か、それ以上にちっちゃい人間である。

      

しかし、嫁はその話を聞いてから
10秒だけうつむいて考えた後

       

「うん、八郎ちゃんと一緒にいたいからマイホームはいいよ、諦める!」

八郎「ズキッ(心が痛む音)」

       

お返しとばかりに、嫁に自分が言いたいことを言ったけれども
全然気持ちが晴れることはなかった。

         

かくして、俺は女の子が産まれてくるかもしれない
第三子を諦める約束をし
嫁は自分の人生の宿願ともいえる
マイホームを諦める約束をすることになる。

        

しかし、俺が嫁に課したはずの十字架は
やがて自分に重くのしかかってくることを
その時、俺はまだ知らないのであった。

     

俺の新しい家の話、今日はここまで。

次回予告

マイホームへの未練をのぞかせる嫁。
買わない約束をしたよね、と撥ね付ける八郎。
しかし、あの時に交わしたお互いの約束の
片方はすぐに解除されることになる。
その理由は。。。

     

そして、嫁も八郎を傷つけないようにしながら
懸命のマイホームアピールを続ける。
その努力は実るのか?

      

次回「しあわせな気持ちを、忘れずにいようと思った」

お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!

このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。

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