八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。
前回のあらすじ。
岡村工務店から紹介してもらった(建築条件付)土地は
自然に恵まれた土地ではあったが
社会的インフラには乏しい土地でもあった。
土地代も安価だし、老後にふたりで住むのにはいいのではないか?
と嫁に提案してみたが、嫁の意見としては
老後になるといつまで健康でいられるかもわからないし
活動範囲も狭くなるかもしれないので
なるべく、食品スーパーや病院などの
生活インフラが周囲にそこそこありそうな土地に
住むべきだ、との意見で、このZ市●●地区の土地には
住むことは出来ない、という結論に至った。
しかし、家づくりのために上物価格などの情報は仕入れたい
また岡村工務店が上物代も努力します、という誘い掛けが本当なのかを
比較対象するために、あえてもう1社声掛けをして
条件を引き出してみて、本当かどうか検証する事にするのだが。。。
ちなみに最初からこの話を読んでみたい
という奇特な方にはこちらのリンクを紹介しよう。
それでは、今日も俺の家の話を始めよう。
残りの3社に声をかけてみると
岡村工務店の詳しい話を聞きに行く前に
もう1社、同じ分譲地に建築条件付き土地を持っている
ハウスメーカーに声を掛けて
実際に提案してもらおうと画策する俺。
Z市●●地区の分譲地は岡村工務店を始めとする
4社が16の土地を4等分して販売している。
岡村工務店の土地は残り1つだが
他の3社がまだ売れ残っている土地を
持っているかもしれない、という可能性を信じて
1社ずつ電話して当たってみることにした。
嫁に、その分譲地に入っている残り3社のハウスメーカーの建築実例を見せて
良さげなハウスメーカーを順位付けしてもらい
上から順に電話して聞いてみることに。
すると、第一印象のハウスメーカーである
「エイシンホーム」
が、見事に残りひとつの土地を持っている事が判明。
早速話を聞いてみるべくアポを取り付けて、話を聞いてみることに。
この時、電話口で対応してくれた人は
声のトーンも落ち着いていて話もしやすかったので
八郎「是非、私の担当になってください!お願いします!!」
と懇願するも
電話口担当「あ、担当は別の者になります、ご了承ください」
とやんわりと、しかしきっちり返されて
この時はちょっと不安に感じるも
そこからよもやよもやの事態にはなるとは
つゆにも思わなかったのだが。
随所にヤンチャな香りが漏れ伝わる住宅営業
そして数日後。
我々夫婦は再び●●地区の分譲地を訪れた。
エイシンホームの営業の約束時間より分30早く訪れ
分譲地をゆっくり見て回ることにした。
前回見た通り、分譲地の入り口から奥に向かって
緩やかな登り坂となっており
手前と奥では10メートルほどの高低差がありそう。
既に数棟の建築が始まっているが
もうすぐ1邸は完成しそうな雰囲気が漂っていた。
しかし分譲地入り口のゴミ集積場や調整池に隠れていたが
実は分譲地の一番奥の土地も何気に気になる要素を見つけてしまった。
何と、道路1本隔てた奥地は、うっそうと茂る木々が丸見えなのである。
何だかいのししやらクマやらサルが
出てきそうな気配が勝手にしてしまうのだが(失礼)。
本当に大丈夫なのだろうか?
また大雨が降ったりしたとき、ここから大量の土砂が
流れ込んだりしないのか。。。
そんなリスクを感じなくもない、素人目の感想。
まあ、今日紹介される土地が、この分譲地の奥の土地ではないだろう
そうタカをくくったのが、見事にフラグを立ててしまう事になろうとは。
約束の時間10分前に分譲地の入り口に戻って
エイシンホームのまだ見ぬ営業を待つも
なかなか営業は現れない。
普通、営業って約束の時間より余裕を持ってくるよね?
そんな話をしていた時間ギリギリになって
白の普通自動車の小型ハイブリッド車が
分譲地に近寄ってきた。
どうやらエイシンホームの営業登場のようである。
エイシン営業「いやー、すませんっ!ちょっと前のお客さんが長引いちゃってですねぇ~」
八郎「」
嫁「」
営業車から出てきたのはいかにも若いです!と言わんばかりの営業だった。
「すませんっ!」も本当は「さーせんっ!」に聞こえなくもないのだが
とりあえず「す」の発音は辛うじて聞こえたのでこう文字にしてみた。
しかし、言い訳に「前のお客さんが~」にはびっくり。
せめて「お客さま」だろ!とか
それ以前に初対面の客にいきなり言い訳はあかんやろ!とか
口に出したら「老害認定」されそうな事ばかり頭に浮かんでしまう。
いわゆる「Z世代vs老害」の構図がここに誕生した訳だ。
何とも社会人になり切れていないヤンチャな営業が
我々の担当という事になりそうだ。
他社の事を悪く言い始める営業
エイシン営業「紹介したい土地はコチラになります」
名刺をもらい、自己紹介もソコソコに
早々と土地の案内にかかるエイシン営業。
上に向かってズンズン進みだしたので
嫁とふたりで顔を見合わせイヤな予感を感じていたら
その予感は、エイシン営業の歩数が進むとともに
現実のものへと変わった。
エイシン営業「コチラっすね」
八郎「」
嫁「」
見事に分譲地の奥の土地だった。
道路1本隔てて、その奥には
森のように鬱蒼と茂る木々が見える。
エイシン営業「分譲地の一番の高台なんで、見晴らしもいいっすよぉ~」
八郎「」
嫁「」
見晴らしと言われても、山の上から一望できるような見晴らしではなく
分譲地を軽く一望できる程度で、絶景とはとても言えない。
見晴らしがいいとはとても言えない土地である。
エイシン営業「この土地、広さは60坪なんですけど、土地代300万なんですよ~」
八郎「(うーん、確かに安いな)」
エイシン営業「しかも整地済、電線・水道管・ガス管引込済でこのお値段なので」
エイシン営業「普通の土地ではあり得ない値段っすね~」
エイシン営業が言うのもそうかもしれない。
普通に考えれば、こんな山間の土地は
✅整地されていない
✅ライフライン引かれていない
ので、住むための整備に結構お金がかかったりするもんだが
そこは分譲地。すべてが準備済である。
確かに田舎の山奥ではあるが、それにしてもお買い得の土地なのかもしれない。
少し土地について感心をしていたら
エイシン営業、唐突にこんな質問をぶつけてきた。
エイシン営業「そう言えば、他のハウスメーカーも見られたりしてます?」
ここでウソをついても仕方ない。
それに競合させることで好条件を
引き出す事も出来るかもしれない。
という事で、本当の事を申告する。
八郎「はい、岡村工務店も検討しています」
エイシン営業「え?ホントっすか?」
恐らく「マジっすか?」と言いたいのだろうがそこは
「マジとか客に絶対言うなよ!」と先輩社員に矯正されたのだろう。
やや、「ホントっすか」のしゃべりがぎこちなく聞こえる。
こういう時は逆に「マジっすか?」の方が
すんなり耳に入るのかもしれない。
営業としては絶対に使ってはいけない言葉24時、な訳だが。
エイシン営業「岡村さんって。。。あの分譲地入り口の土地ですか?」
八郎「そうですね」
エイシン営業「ホントっすか?」
エイシン営業「あの土地、ヤバくないですか?」
俺の新しい家の話、今日はここまで。
次回予告
エイシンホームの営業は若者言葉が残るいわゆる
「Z世代」の営業。
岡村工務店も検討していると話をすると
なんと岡村工務店の土地を
「ヤバくないですか?」と言い出す始末。
俺が立ててしまったフラグは
簡単には回収されないのであった。。。
次回「岡村工務店さんには価格で絶対に負けません!→なぜ負けないと言い切れるのか?」
お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!
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このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。