建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラから!

第68話 岡村工務店さんには価格で絶対に負けません!→なぜ絶対と言い切れるのか?

八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。

    

前回のあらすじ。

       

岡村工務店の他にもう1社
話を聞いてみようという事で
同じ分譲地に建築条件付き土地を持つ
「エイシンホーム」と言う所に
アポを取ってみたところ。

しかし、エイシンホームからやって来た住宅営業。
若いというだけならまあまあ。。。と思えなくもないが
態度や言葉遣いが学生気分から抜けていないのか
いわゆる悪い意味での「Z世代」を
体現しているような住宅営業であった。

            

しかも、紹介してきた分譲地の土地は
我々が「大丈夫かな?」と心配していた
一番高台で奥に位置する分譲地。
道路1本隔てた奥は、うっそうと生い茂る
木々が鈴なりになっている山肌である。
動物が降りてきたりしないのか。。。
と心配していまう今日この頃。

        

そしてこの住宅営業。
同じ分譲地内でもう1社検討していることを明かすと
足ざまに競合他社の悪口を言い始めるのであった。。。

       

ちなみに最初からこの話を読んでみたい
という奇特な方にはこちらのリンクを紹介しよう。

それでは、今日も俺の家の話を始めよう。

悪口は更に加速する

八郎「はい、岡村工務店も検討しています」

エイシン営業「え?ホントっすか?」

エイシン営業「岡村さんって。。。あの分譲地入り口の土地ですか?」

八郎「そうですね」

エイシン営業「あの土地、ヤバくないですか?」

八郎「」

嫁「」

                 

時折出てくる若者言葉もさることながら
非常に気になったのは
競合他社が持っている土地を「ヤバくないっすか?」
と断じてしまう所だ。
他社を明け透けに批判しているのである。

        

八郎「あの、すみません。。。ヤバいって言うのはどのあたりが。。。」

エイシン営業「だってゴミ集積所が併設されているじゃないですか」

エイシン営業「絶対ゴミのトラブル起きますよ」

八郎「そ、そうかもですねえ」

エイシン営業「あと、隣に調整池あるじゃないですか?」

エイシン営業「あれ、雨水たまりにたまって、溢れたらヤバいでしょ?」

八郎「あ、でも岡村工務店の営業さんは溢れても下に流れるだけって。。。」

エイシン営業「本当に溢れた後の水の流れ確認して言っているんですかね?」

エイシン営業「怪しくないですか?そうでなくても気分良くないでしょ?」

エイシン営業「ゴミ集積所と調整池で誰も買い手付きませんよ」

        

口の悪い一般客が腐して言っているのなら100歩譲って理解するけど
同業他社の営業がこんな事まで言ってしまっていいのだろうか?
営業以前の問題として、人としてどうなの?と言う感じだ。

      

。。。だがしかし!
確かに口は悪いんだけど、事実でもある。
客がそう思うよね、という事を忌憚なく言っているので
その部分だけは「嗚呼、やっぱりそうかもね」と
思ってしまう変な説得力はある。
しかし、やはり人としてその発言はダメだろう。

        

何だか、とんでも無い人が営業についてしまったものだ。

岡村工務店よりほぼ同じ内容の建物を絶対に安く販売しますよ

エイシン営業「岡村さんから、提示ありました?」

       

岡村工務店の土地を散々腐した後
真顔で聞いてくるエイシン営業。

        

八郎「て、提示って何ですか?」

エイシン営業「いや、土地と建物の見積もりっすよ、だいたい分譲地を紹介した後は見積もりを提示するのが岡村工務店のやり方っすね」

        

あー、言われてみれば岡村営業からも、分譲地を見た後に
「具体的な話を。。。」と言われたけど日を改めたっけな。
そんなやり取りがあった事を思い出した。

      

八郎「あー、でもその日は用事があって(←本当は気乗りしないだけ)」

八郎「その話は後日、と言ってまだ提案を受けていないんですよね」

エイシン営業「なるほどですね、じゃあヤツらの手口を教えておきますね」 

       

ヤツら。。。
エイシン営業もややヒートアップしているとは言え
やはりこのような発言はアウトだろう。
彼のいう事は話半分に聞かねば。。。

       

と思っていたのだが、彼の口からは
衝撃の事実が告げられるのであった。

         

エイシン営業「まず、1回目の提示があります。で」

エイシン営業「価格が合わない、とか、オプションが付いていない、とか」

エイシン営業「要望が色々あると思うんですよ、で、それを伝えると」

エイシン営業「1回目の見積もりから、まあまあお買い得な提示をしてきます」

八郎「ふむふむ」

エイシン営業「但し、その提案は『今だけです』とか『期間限定です』みたいな煽りを入れて」

エイシン営業「契約を急かしてきます、この流れは絶対っすよ」

八郎「はあ。。。」

エイシン営業「でも大丈夫です!その見積もり持ってきてください、同じ内容で」

エイシン営業「岡村工務店より絶対安く仕上げてみせます!これマジっすから!!」

対抗心むき出しのエイシン営業

エイシン営業、かなりヒートアップしている。
何が彼をここまで駆り立てているのだろうか?
しかし、それ以上に気になるのは価格の話だ。
なぜ、岡村工務店より同じ内容で安価に仕上げる事が出来るのであろうか。

        

八郎「エイシン営業、なぜ岡村工務店より安く出来るって言い切れるんですか?」

         

そう聞くと、エイシン営業はニヤリとしてこう返してきた。

       

エイシン営業「主に2つあるんですけど、ひとつは」

エイシン営業「岡村工務店はボッタくりなんすよ」

八郎「」

       

スゴイ。。。営業が他社の事をボッタくりって断じてしまうなんて。
営業の世界も新時代に突入したのか?と錯覚してしまう程
このエイシン営業の言葉には変な勢いがあった。
もちろん、口が悪いだけなのだが。

        

エイシン営業「最初の提示が超ボッタくり。ここでは誰も判は押さない、押してくれればラッキーくらいにしか考えていないっすよ」

エイシン営業「で、客の要望をある程度詰めた2回目の提示でドーンと値下げ」

エイシン営業「これは、初夏の見積もりがボッタくりだから出来る所業っす」

エイシン営業「でも実は、これでもまだボッタくってるんですよ!」

エイシン営業「だから、そこから我々が適正価格の見積もりを出すと」

エイシン営業「『えっ!?こんなに安くなるの?』ってお客さん喜んでくれますよ」

八郎「。。。なるほど。。。」

          

発言は気持ちいいくらいに問題に溢れているのだが
もし、このエイシン営業の話が事実なのであれば
岡村工務店はボッタくり工務店という事になる。
なぜなら、岡村工務店と同じ内容の見積もりを
必ず下回って提示できるわけであるから。
理由は岡村工務店はボッタくり。
うち(エイシンホーム)は適正価格。
そういう事であろう。 

       

八郎「もうひとつの理由とは?」

エイシン営業「はい、ボスの方針です」

八郎「ぼすの。。。ほうしん???」

エイシン営業「はい、岡村工務店にだけは絶対に負けるな!と言われてまして」

エイシン営業「岡村工務店の見積もりには、同じ内容で必ず下回る価格を」

エイシン営業「客に提示するようにしてるんすよ」

八郎「!!!」

エイシン営業「ボスの決済で必ず価格をくぐって提示するようにしてるんすよね」

エイシン営業「他のハウスメーカーはそこまでやらないっすけど」         

エイシン営業「岡村工務店だけは徹底的にやるっすね」

         

むう、そうなのか。
なぜ、エイシンホームは岡村工務店を目の敵にしているのかはわからないが
少なくとも、岡村工務店の見積もりと同じ内容で
エイシンホームは価格をくぐって提示してくれることはわかった。

        

俺と嫁は間取りの希望をざっくりエイシン営業に伝え
岡村工務店の話を聞いた後にエイシンホーム話を聞きに行きます
と、アポを取ってこの場はお開きになった。

        

俺の新しい家の話、今日はここまで。

次回予告

エイシンホームの営業は岡村工務店に対し
異常なまでの敵意をむき出しにしていた。
その理由に、岡村工務店の見積もりを見せたら
必ず下回る見積もりを提示する、と言うのだ。

             

なぜ、エイシンホームはそこまで岡村工務店を意識しているのか?
それは、岡村工務店へ話を聞きに行ったときに
明らかになるのであった。      

       

次回「袂を分かち合ったハウスメーカー、骨肉の争いへ」

お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!

このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。

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