建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラから!

第56話 行きつく結論!展示場で夫婦喧嘩!家づくりは終了へ

八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。

    

前回のあらすじ。

        

ネオアーバンハウスの値引きの条件である
「新居をSNSに公開する」という点を
どうしても納得できない嫁。

何としても我々を繋ぎ留めたい?のか
アーバン所長は更に、完成見学会で使用した
インテリア類もサービスすると提案。
更に数十万のプレゼント付となった。

      

これは充分に検討する価値がある提案だよ!
と嫁に力説を試みるも。。。
嫁が考えているポイントは、値引きとは
全く別の所にある事を、俺は理解していなかった。

         

夫婦と言う氷床の上に突如現れた「クレバス」は
その割れ目をドンドン拡大していく。。。
その先にある、マイホームはいったいどうなってしまうのか!?

        

ちなみに最初からこの話を読んでみたい
という奇特な方にはこちらのリンクを紹介しよう。

それでは、今日も俺の家の話を始めよう。

地獄の沙汰も金次第なのだが

嫁「値引きを増やしてほしいわけじゃない」

嫁「家をSNSで公開するのがイヤなんです。。。」

八郎「いや、それは分かるけど(←たぶん分かってない)」

八郎「ネオアーバンハウスさんも商売だし、値引きと引き換えに宣伝ツールとして使いたいわけだからさ」

八郎「4000万円の家に3500万円で住めて、1階部分の家具もサービスって」

八郎「この上ない値引き+サービスだと思うよ」

          

すると、嫁が声を振り絞ってこう言うのであった。

        

嫁「なんか、値引きしてもらうために家づくりしてるみたいになってる」

嫁「それって、なんか違う気がする」

八郎「」

        

私が躊躇しているのは値引き額じゃねーんだよ
コノヤローッ!!
という嫁の心の叫びが言葉になってしまった。
最早、嫁にとっての焦点は値引きではなく
自分の新居をSNSで公開すること自体に
問題があるという事を、わからずやである俺とアーバン所長に
ハッキリと言葉で意思表示を示したのである。

        

だがしかし!
そこをガマンさえすれば
✅500万円の値引き
✅数十万円相当(になるであろう)インテリアサービス
をゲットできるのである。

地獄の沙汰も金次第

とはよく言ったもので、結局世の中は何でも
カネで解決してしまうように作られているのである。
特に40過ぎてマイホーム建てて住宅ローンを借りようと
している人種からすれば、イニシャルコストを
気にしない訳が無いのである。

「値引き」=「幸せな家づくり」?

八郎「でも嫁ちゃん。。。お金も大事だよ、よーく考えよう♪だよ」

          

Z世代には絶対にわからないような昔のアヒルが出てくる
保険会社のCMになぞらえたコメントで嫁に
よく考えてもらおうとするのだが、それ以前に

もう夫婦の立ち位置が離れすぎてしまっていることに俺は気が付いていなかった

時すでにお寿司である。

        

嫁「八郎ちゃん。。。お金が大事なのはわからなくもないけど」

嫁「自分がイヤで仕方ない事をしてまで値引きしてもらうなんて思わないし」

嫁「そんなんで家を建てても全然嬉しくない」

        

はあ?うちはいつから500万円の値引きを看過できるほど富豪になったのか?
住宅ローン4000万円と3500万円って、隔世の感がある。
この500万円プラスアルファのオマケは
検討すべき案件である事を俺も譲れなかった。

        

八郎「イヤな思いは多分最初だけだよ」

八郎「その後は忘れて、4000万円の家を3500万円で購入出来た」

八郎「満足感が残ると思うよ」

      

我ながら説得力に欠ける説得ではあるが
何せ人を招いてSNSに公開すれば500万円引きなのだ。
そんなチョロい500万なんてなかなかこの世に無い。

         

こうして、嫁の気持ちに寄り添うことなく
自分の意見を押し通し続けた結果。
夫婦の間に出来上がったクレバスは
最早飛び越すことが出来なくなるほどに
広がってしまった事を、これから感じる事になる。

        

嫁「八郎ちゃんってさあ、値引きを得る為に家づくりしているの?」

八郎「いや、そんなことは無いけど。。。ただこれは」

八郎「千載一遇の。。。いや載一遇のチャンスじゃないかって。。。」

嫁「500万円の値引きを受けても、この条件じゃ私、全然嬉しくない。。。」

八郎「だから、それは最初だけだって」

嫁「私ね、最初ね、八郎ちゃんが家を建てようかって言ってくれた時」

嫁「すごく嬉しかったの」

八郎「。。。」

嫁「私の夢がかなうんだって、もう天にも登るような気持だった」

嫁「でも、こんな完成見学会とかSNS公開とかが条件に付くんだったら」

嫁「私、家、建てなくてもいいっ!」

プッチーーーンッ

かくして我が家の家づくりは早々に幕が下りる事に

これに大人げなく俺もキレてしまった。

       

八郎「ああっ、そうっ!じゃあ、ヤメヤメ!!家づくりなんてもう終わり!」

嫁「な、なんでそんな言い方するの。。。」

八郎「はい、家づくり、しゅぅーーーりょぉーーーっ!以上っ!!」

嫁「」

      

嫁は顔を真っ赤にして下を向いてしまう。

         

八郎「所長、ごめんなさいね。俺はすごく良い提案だと思ったんだけど」

八郎「嫁が建てたくないって言うから、すみません、この話は無かったっ事にしてもらっていいですか!」

          

俺がデカい声でそう宣言するものだから
タダならぬ空気を感じた他のアーバン社員が
事務所から出てくる事態に。

       

アーバン所長「ご主人。。。こういっては失礼ですが、もう少し冷静に。。。」

八郎「いや、俺は冷静なんですよ、至って冷静です!」

八郎「でも、嫁が頑なにSNS発信を拒むんで、こりゃ無理ですよ」

嫁「」

八郎「それとも所長、SNS発信無しの条件とか考えてもらえるんですか?」

アーバン所長「それは。。。ちょっと。。。」

八郎「ですよねぇ!じゃ、終了でっ!!」

アーバン所長「」

        

アーバン所長も俺の態度に流石に呆れ顔になっていた。

       

嫁「失礼しますっ!」

        

嫁は自分のカバンをひったくるように引き寄せて
ネオアーバンハウスの展示場を後にする。

          

八郎「アーバン所長、すみません、この話は無かったことに!」

アーバン所長「そんな。。。」

八郎「失礼します!」

アーバン所長「」

       

絶句するアーバン所長を横目に俺も席を立つ。

           

ネオアーバンハウスの展示場を後にすると
嫁は車に乗り込んでいる姿を目撃。
いつもは助手席に座るのだが
今日はわざわざ後部座席に乗り込んでいる。
誰がお前の横に何か座るか!という意思表明なのか。

        

後日談で聞いたところ、嫁は涙を必死に堪えていて
それが我慢できなくて、人目につかない後部座席で
泣こうとして、そういう行動をとったらしい。

       

しかし、俺にはそれが当てつけにしか取れなかった。

      

カッチィーーーンッ!!!

       

更に頭にきた俺は、返す刀で信条ホームに突撃。
展示場にズケズケ入り込み、信条営業を探すと
信条営業はキッチンで別の顧客と商談中であった。
しかし、俺にとってはそんなの関係ねえ!
ブーメランパンツを履いた小島よしおの心境である。

       

八郎「信条営業!マイホームの話、無くなりましたっ!申し訳ございませんっ!!」

信条営業「えっ?」

信条営業の客「」

          

そう言い放って、信条ホームの展示場を後に。

            

夫婦は無言で帰宅の途に。
その時の記憶は俺も覚えていない。
ただ「もう接待マイホームなんか建てるもんかっ!」
と思いながら運転していたのを覚えている。

          

こうして、我が家のマイホームは建つことなく
終わってしまうのであった。

         

俺の新しい家の話、今日はここまで。

次回予告

とまあここで終わるならブログを立ち上げる意味も無い訳で。
家づくりは続ていくのだが。
こんな破滅的な夫婦喧嘩をして
家づくりはどのように再開するのか。
そんな話を次回からしていこうと思う。        

       

夫婦どっちが悪いのか?
悪いのはお互い悪いんだろうけど
じゃあ、強いて「どっちが悪いの?」言えば。。。

               

次回「1本の電話から家づくりが再び始まる事になろうとは」

お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!

このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。

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