八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。
前回のあらすじ。
エイシンホームのネットの悪い評判は
競合他社、つまりは岡村工務店の
嫌がらせ書き込みだと言い切るエイシン営業。
根も葉もない噂なのであれば
削除依頼をかけたらどうなのか?
何も知らない人は信じてしまいますよね?
と聞いてみるも、そこに時間をかけるくらいなら
お客さまに時間を割くべき、という社長の方針で
そのような事は一切していないという。
本当に根も葉もない噂なのであれば
厳粛な対応が必要な気もするのだが
一切放置しているあたりに、逆に自分たちにも非があるから
触れずにいるのではないか、と勘繰ってしまう。
こんなハウスメーカーで家を建てるのは危険かもしれない
そうリトル八郎が告げているのであった。
ちなみに最初からこの話を読んでみたい
という奇特な方にはこちらのリンクを紹介しよう。
それでは、今日も俺の家の話を始めよう。
納得できる見積もりを用意します
エイシンホームのネットの悪い噂を聞いた後
エイシン営業は、何事も無かったかのように
家の話を始める。
もう少し聞いてみたい気もするが、エイシン営業の結論は
・ネットの悪い評判は(ほとんど)事実無根
・書き込みは競合他社(つまりは岡村工務店)がしている
と言う方向にもっていき、最後は
・社長の方針で、そういう悪い噂も特に相手にしていません
という感じなので、これ以上の話を聞くのは今日はムリだろう。
暫く自社の提案のセールスポイントを熱く語った後
人が変わったかのようにあの話題に触れ始めた。
エイシン営業「そういえば、岡村工務店から見積もりもらいました?」
彼らが非常に気になっている「岡村工務店の見積もり」
の話を始めた。前回の話の手筈では
この岡村工務店の見積もりをエイシン営業に
見せる事になっていた。
ここにきて、ネットの悪い噂なども鑑みると
エイシン営業に岡村工務店の見積もりを見せるのは
良くないような気もしたが、前回岡村工務店の見積もりは
見せる約束をしてしまっていた。
八郎「そうですね。。。こちらがそうです」
エイシン営業「失礼します。。。と」
岡村工務店の見積もりをひったくるかのように奪い取り
マジマジと見つめだすエイシン営業。
暫く見積もりを嘗め回すように見た後
エイシン営業「やっぱ、岡村工務店さんは高いですねえ」
と小馬鹿にするように言い切った。
その後、ちょっとこの見積もりお借りしていいですか?
と言って暫く引っ込んだかと思えば
その後、何事も無かったかのように「お返しします」
と言って見積もりを返すエイシン営業。
まさか。。。コピーしたのでは???
とちょっと不安になったが、渡してしまった自分にも非がある。
何とも後味の悪い事になってしまった。
エイシン営業「任せてください、八郎さんが納得していただける見積もりを用意します!」
山間の土地に家を建てて住むリスク
午前中岡村工務店から話を聞き
午後イチにエイシンホームの話を聞き。
気が付けば時刻は15時を過ぎていた。
家づくりの話を聞くのもラクじゃない。
2社-3社回れば1日仕事である。
今日の出来事を思い返しながら家路に就く。
しかし思い出すのは家の話よりも
岡村工務店とエイシンホームの歴史の話ばかり。
いったい何のために話を聞きに行ったのだろうか。。。
ちょっと考えてしまった。
しかし、Z市の●●地区なら安価に建てられることは分かった。
それに、自然に囲まれた山間の土地に家を建て
余生を静かに暮らすのは、本当に悪くないと思い始めていた。
黙っていれば木々のせせらぎが聞こえてきそうな
鳥のさえずりが聞こえてきそうな土地だった。
そんな、ゆっくり時間が流れるような土地で
過ごしてみるのも決して悪くはないと思い始めていた。
家に帰って夕食を食べた後
早速嫁に、今日の出来事を話してみた。
嫁「じゃあ、岡村工務店とエイシンホームって、ガチンコの商売敵ってこと?」
八郎「まあ、そういう事になるね」
嫁「4社あるうちのその2社をピンポイントに引き当てる所が八郎ちゃんらしいね」
八郎「でも、その2社のバチバチ間を逆手にとって」
八郎「見積もりを戦わせて、より安価に家を建てる事が出来るかもしれないんだよね」
嫁「でも、私はあの土地はやっぱりパスかな、ちょっと無理。。。」
嫁が主張する生活インフラの話は分からなくもないのだが
リタイア後はこういう自然に囲まれた場所で
スローライフ的なものを楽しむのも悪くないのでは
と説得してみた。
自然災害は大丈夫なのか
しかし、リタイア後は自然に囲まれてスローライフ提案は
嫁の当然ともいえる指摘で脆くも崩れ去る事になる。
嫁「でも、エイシンホームの土地はさ、道路1本隔てた奥は森林だったよね」
八郎「そうだね」
嫁「冗談半分で、動物が出てきそう、とか言ったけど」
嫁「それ以前の問題として、土砂崩れとか」
嫁「土石流とか大丈夫なのかなあって真剣に思ったりするんだよね」
八郎「!!!」
そうだった、自然災害の事を全然考えていなかった。
昨今の集中豪雨と言うかゲリラ豪雨と言うか
記録的短時間大雨情報的な
我々の想像をはるかに越える夕立的な雨が
1時間降り続くような雨の降り方が最近
日本の各地で起きている。
条件はよくわからないが、いろいろな条件が重なると
「線状降水帯」というものが出来て
短時間で局地的にすさまじい雨が降る事があるらしい。
そんな雨がこの分譲地を襲った場合
土砂崩れや土石流は大丈夫なのか?
そのような事を全く考えていなかった。
嫁「あの分譲地、山間の土地を切り開いているでしょ?」
嫁「そんな所に集中豪雨が襲うと、土砂崩れや土石流が起こったりするって言うよ」
▲※嫁の個人的な意見で科学的根拠はありません、ご了承の上お読みください
八郎「そ、そうなのか。。。(;´Д`)」
そんなこと言っていたら、山間の土地には
人は住めないような気がするのだが。。。
そんな想像をしていると、嫁が珍しく建設的な提案をしてきた。
嫁「なんかニュースで言ってたけど、ハザードマップとかいうのがあって」
嫁「土砂災害とかの心配があるかどうかとかわかるらしいよ」
八郎「なるほど」
確かに聞いたことがある。
最近の異様な集中豪雨で、洪水や土砂災害の可能性がある地域を
「ハザードマップ」という地図で公開しているという話を。
ハザードマップと
調整池と
マイホーム。
何だかもうひと波乱ありそうな気がする今日この頃。
俺の新しい家の話、今日はここまで。
次回予告
嫁の提案で●●地区の分譲地は洪水・土砂災害の危険があるのか
ハザードマップで確認してみる事に。
また、このハザードマップに関して
住宅営業の話す内容に違いが。。。
次回「調整池があると、洪水や土砂災害は起きにくくなるって本当なの?」
お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!
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このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。