建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラから!

第61話 嫁の為に注文住宅を建てる事をここに誓います!

八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。

    

前回のあらすじ。

        

セカンドカーの駐車場契約をしたのだが
その駐車場の管理会社は岡村工務店と言う
地元の工務店であることが判明。

思い切って「3500万円で家を建ててほしい!」
と岡村営業に伝えると、分譲地のチラシを出してはくれたが
「奥さまは家を建てる事に同意していますか?」
と聞かれてしまった。
どうやら冷やかしと思われていまっているみたいだ。
次回、嫁同伴で来てもらい嫁の意思を確認してから
具体的な話をすると告げられ
今日の話はここで終了。。。

        

2か月前にケンカしたまま終了してしまった
我が家の家づくりは、ここから再開出来るのか?    

    

ちなみに最初からこの話を読んでみたい
という奇特な方にはこちらのリンクを紹介しよう。

それでは、今日も俺の家の話を始めよう。

順番を間違っているのは分かっているが

岡村工務店を後にする。

        

何とも言えない思いが胸を去来する。
やっぱり2か月前に、展示場でカンカをしたのは
間違いなくマズかった。
あれで、家づくりは暗礁に乗り上げてしまった。
暗礁に乗り上げたまま、船は身動きが取れないまま
2か月が経過してしまったことになる。

    

自分が悪いという事を認めつつも
嫁に謝罪をしないまま、今日まで過ごしてきて。
そしてあろうことか、嫁の気持ちを確かめる前に
家の話を勝手に進めようとしてしまった。

        

これはどう考えても

順番が間違っている

と言わざるを得ない。
まずは嫁に謝罪して、これからも家づくりをする
気持ちがあるのかを確認してから
工務店なりハウスメーカーを門戸を叩くべきだろう。

       

思い立ったが吉日。
完全にB型気質が出てしまった。
後先考えない、猪突猛進
自己中満開のB型の行動パターンである。

        

まあ、でも考えようによっては

嫁に謝る踏ん切りがついた

とも言えなくもない。
これまで、臭い物にフタをするかのように
謝る事に目を逸らし続けてきた。
このままではいけないという事が分かっていながら。

       

しかしこの2か月、この事を放置したまま
生活を続けてきたので、何と言って嫁に話をするのか。

        

八郎(予定1)「いや~駐車場の管理会社は地元の工務店でさあ、ちょっと家の話聞いてきたんだよ~」

       

あ、いやいや、これはこれでマズい。
そもそも謝っていない。
まずは謝らなくちゃいかんよね。

       

八郎(予定2)「この前の展示場ではごめん。。。俺が悪かった、許してほしい」

八郎(予定3)「嫁ちゃんの夢のマイホームなんだから、嫁ちゃんの良いように家を建ててほしい!俺からは基本何も言わないから。お金のことは少し考えてほしいけど。。。」

八郎(予定4)「これからは、嫁ちゃんの為に注文住宅を建てる事をここに誓います!」

       

予定2→3→4→1の流れで行けば、少しは話もスムーズかな。
よし!これで行こう!!
俺は、腹をくくって、我が家の賃貸の玄関ドアを開いた。

嫁ちゃんの為に注文住宅を建てる事をここに誓います!

八郎「たたいま~(´Д`)」

嫁「おかえりー、今日は青椒肉絲とかきたま汁だよ~準備するね」

八郎「。。。」

        

嫁は、あの一件以降、基本普通通りである。
しかし、見えないんだけど果てしなく長い万里の長城みたいな壁が
ふたりの間に横たわっているのは間違いない事実だ。

          

嫁がキッチンに立ち、フライパンを熱し始めた。
早く言わないと、自分の決意も食欲に押されそうである。
ここは思い切って行こう!

       

八郎「。。。嫁ちゃん。。。話がある」

嫁「。。。カチン」

      

カチンと言うのはキッチンのガスコンロの火を落とした音である。
決して嫁が怒ってキレた音ではない。
嫁の名誉のために付け加えておく。

        

嫁「。。。で、話ってなに?」

八郎「ダイニングテーブルに座って話をしようか」

        

ダイニングテーブルに対峙するふたり。

      

八郎「えーっと、そのお。。。」

嫁「。。。」

八郎「この前の住宅展示場で、嫁ちゃんと喧嘩した件」

八郎「あれは悪かったと思う、ごめんなさい」

嫁「。。。」

八郎「嫁ちゃんの夢のマイホームなんだから、嫁ちゃんの良いように家を建ててほしいって思ってる」

八郎「俺からは基本何も言わないようにするから。お金のことは少し考えてほしいけど。。。」

嫁「。。。」

八郎「これからは、嫁ちゃんの為に注文住宅を建てる事をここに誓います!」

      
よしよし決まった。
これで、嫁の機嫌も良くなるかな。

       

嫁「。。。八郎ちゃん」

八郎「はい」

嫁「私が、何で展示場で怒ったのか、本当にわかってる?」

そんなんじゃないんだよね

八郎「あ、いや、嫁ちゃんがやろうとしていることに色々口出ししたからでしょ?」

八郎「これからの家づくりは、もう嫁ちゃんの良いようにやってもらっていいから!」

八郎「。。。ちょっとお金の事だけは気にしてほしいけど」

嫁「。。。はあぁぁぁ」

八郎「???」

嫁「そんなんじゃないんだよね」

        

俺の答えを聞くと落胆してため息をつく嫁。
あれ、なんか間違った事言ったかな?

       

嫁「私ね、別に八郎ちゃんが家づくりに口を出す、と言うと言葉が悪いかもだけど」

嫁「家づくりに意見されるのは全然いやじゃないよ」

八郎「えっ?」

嫁「むしろ意見は言ってほしいくらい。私ひとりじゃ家づくりなんて出来ないよ」

八郎「そ、そうなのか?」

         

むむむっ、じゃあ俺は何で
嫁を怒らせてしまったのだろうか?

         

嫁「私がイヤだったのは、費用を抑えるために」

嫁「完成見学会やSNSでの新居公開を強要しようとしたでしょ?」

八郎「ああ。。。」

嫁「わかるよ、費用を抑えようとして言ってくれてるのは」

嫁「でもね、自分が『これだけはどうしても勘弁してほしい』という内容を」

嫁「出費を抑えるため、とは言えゴリ押しされると、ねえ。。。」

八郎「なるほど、そうか」

嫁「マイホームは欲しいよ、家、建てたいよ」

嫁「でも、自分がどうしても許せない事をしてまで家を建てたいとは思わないし」

嫁「八郎ちゃんも、よく検討もしないで『値引きがすごいからここにしなよ』」

嫁「という押し付け感もダメだったんだよねえ」

八郎「そうかあ。。。反省」

       

言われてみればごもっともであった。
最初は嫁の気持ちを叶えたくてマイホームを建てようとしていたのが
いつの間にかに3500万円の予算内で建てるために
どうすればいいのかに頭が占拠されてしまい
気が付けば、お金気にしマンになっていて
主役である嫁の存在を忘れてしまっていた事である。

        

八郎「じゃあ、とりあえず仲直りも出来たことだし」

八郎「家づくり、再開する?」

嫁「うーん。。。(゜-゜)」

八郎「」

        

あれ、嫁の気持ちが冷めてしまっちゃった?

        

俺の新しい家の話、今日はここまで。

次回予告

展示場でのケンカの非礼を詫びて
とりあえずは家づくりに関するわだかまりが
溶けたかに見えたのだが。。。

       

その後の話で、やはり避けては通れない家づくりの課題。
そして、岡村工務店の案内する物件は
またしてもの。。。物件だった?

                      

次回「分譲地のゴミ集積所が併設されている戸建て物件は大丈夫なのか?」

お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!

このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。

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