建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラから!

コロナウィルス第七波感染?騒動記その(2)[露呈編]

今や人口の11人に1人が
コロナ感染経験者と言われている日本。

      

そんなコロナ第7波の終わりなきピークに起こった
ひとりのおっさんの話を聞いていただきたい。

       

経験された方はご存知かと思うが
これは個人の問題だけでは終わらない。
家族や会社を巻き込む、大きな問題へと
発展しかねない、由々しき問題である。

      

そこで経験した出来事や
心情を共有してほしくて
この番外編の筆を執る事にする。

     

ちなみに以前の記事を読まれてない方は
コチラのリンクからお読みいただきたい。

騒動記その(1)[疑惑編]

成心

応援先の営業所Aに到着。
コロナで5人欠員が出ていることもあり
忙しさは尋常じゃない。
残りの営業所のメンバーと応援者で
自分の分と欠員メンバーの分の
約2人分の仕事を回していかないといけない。
これはなかなかに重労働である。

      

また、営業所の所長の影響で
若干雰囲気や仕事のやり方にも違いが出る。
本当はどの営業所に行っても
同じ仕事内容であるべきだと思うが
どうしても所長が、自分の色を浸透させたいのか
どこも若干「独自ルール」なるものがあり
これに合わせこむのにも時間がかかる。

       

こうして嵐のように仕事をしていると
自分の体調の異変とか全く気がつかなくなり
ふと我に返るとのどの痛みも消えていて

やっぱり寝冷えで瞬間のどを痛めただけか

と安堵する八郎。
コロナウィルスワクチンも3回受けているし
何より危険な、感染のリスクが高い所には
行っていないという自負もあり
自分がコロナに感染するなんてあり得ない。。。
そんな根拠のない自負もあり
その日は普通に仕事を終えて帰宅する。

        

-寝る前-

いつもはエアコンを入れてタイマーでオフになるように
仕込んで寝るのが常だ。
しかし、もしエアコンの影響でのどを痛めたらいけないから
今日は寝る前にエアコンのスイッチを切って
寝ることを選択する。

      

もし、これで、明日、のどが痛かったりしたら。。。

。。
。。。
それは、その時に考えよう。
そう思い、エアコンを切って消灯する八郎だった。

再発

-翌朝-

八郎「!!!」

        

アラームで気が付き目が覚める。
アラームを止めようという意識より先に

のどが昨日より痛い

という意識が先に俺の頭を支配する。
とりあえず、スマホのアラームを止めるが
当然、喉の痛みは引かない。
痰も沢山絡んでいる。

       

ただの風邪なのか?それとも。。。

       

ひとつ言えることは寝冷え対策で
エアコンのスイッチを切って寝たこと。
しかしそれでも今日ものどは痛い。。。
しかも昨日よりも痛い。。。

        

これは、ただの風邪なのか?
それとも、まさかの、あのコロn

        

嫁「八郎ちゃんどうしたの?朝から固まって」

八郎「!!!」

      

ベッドの上で上半身だけ起こして
固まっている旦那を怪訝そうな顔で見る嫁。
そりゃそうだろう。
自分が起きたら隣に奈良の大仏が出来上がっていれば
怪訝そうな顔をするであろう。

      

八郎「あっ、あぁ~~~、きょ、今日の応援の事を考えててね」

嫁「そっかあ、今日もA営業所?」

八郎「そうそう、でも、明日3名復帰予定だから」

八郎「今日を乗り切れば応援からは解放されるかな」

嫁「そっかあ、じゃあ今日を頑張ればって感じだね!」

スマホ「ブブブブブ(バイブレーションの音)」

八郎「ん?会社のスマホが鳴ってる」

八郎「1回だからメールだな」

         

会社のスマホを見るとB営業所の同期からメールが来ている。

        

メール『ヤバい、熱が8度以上ある。今日は会社休んで発熱外来受けるわ』

八郎「!!!」

嫁「。。。どうしたの?」

八郎「うん、B営業所にいる同期が熱が8度以上あるから」

八郎「発熱外来受けてくるってさ」

嫁「えーっ、なんかヤバくない?」

八郎「うん、いやな予感しかしない(笑)」  

依頼

のどの痛みは感じつつA営業所に到着。
明日から3名復帰予定という事もあり
今までの中ではいちばん雰囲気も明るかった。
業務内容もある程度残務整理をしつつ
明日から復帰するメンバーへの引き継ぎが
スムーズにいくような準備をしているところ
午前11時にボスから電話がかかってきた。

        

八郎「はい、八郎です」

ボス「俺だ、今いいか?」

八郎「大丈夫です」

ボス「B営業所でも2名コロナが出た」

八郎「!!!マジですか!?」

        

朝、同期からメールが来ていたが
コロナだったという事か。
しかし更に1名感染で計2名。
ここもクラスターに発展する可能性がある。
いよいよ第七波がうちの会社にも牙をむき始めたか。

          

ボス「B営業所に行ってくれるか?」

八郎「A営業所は大丈夫ですか?」

ボス「正直大丈夫じゃないが、明日はA営業所も3名復帰するし」

ボス「応援に回していた連中も」

ボス「お前含め3名はB営業所に回す」

ボス「明日、応援者がスムーズに仕事ができるように」

ボス「八郎はひと足先にB営業所に入って」

ボス「所長との引き継ぎや、明日からの仕事の段取りを組み立ててくれ」

八郎「わかりました」

        

緊急事態とはこういうことを言うのか。
これから、コロナに倒れた営業所のヘルプを
ずーッとしないといけないんじゃないか?
そんな暗澹たる思いに気持ちを支配されつつ
50km離れたB営業所に車を飛ばす。

皮肉

B営業所は2名抜けただけですでに
蜂の巣をつついたように大騒ぎになっていた。
ここで焦っても大騒ぎしても何も良いことは無いのだが。。。
恐らくボスが俺をB営業所に回したのには
営業所の所長の力量を見ての事だと思った。
基本能力が高いのだが、不測の事態への応用力がない。
とりあえず応援にひとり回して
B所長を落ち着かせようとしていたのかもしれない。

       

しかし、仕事に市場を持ち込むのは禁物だが
俺はこのB営業所の所長が苦手だ。
苦手だから仕事の手を抜いたりすることは無いが
基本自分の性格が浪花節ド根性タイプなだけに
合理的な判断をさばさばやっちゃうTOPが
どうも好きになれない。B営業所の所長はそんなタイプだ。

        

B所長「あら、八郎君。来てくれるのは明日からかと思ってましたよ」

八郎「」

      

言い方もこんな感じで素直じゃない。
そこは普通「ありがとう」だろ、と心で毒づくも
口に出してもいい事は何もないことはわかっているので
作り笑顔をして

      

八郎「うちのボスがやれるだけのことはやってこい、と特命を受けまして」 

       

と、とりあえずボスの顔を立てておく。
しかし

       

B所長「おたくの部長も全然営業所に来ないけど。。。本当に仕事してるの?」

      

と憎まれ口全開だ。
これ以上付き合ってても埒が明かないので

        

八郎「とりあえず、抜けた人間の仕事内容と、何を優先的にしたら良いか、教えてください」

         

と、仕事に話を切り替えてその場をやり過ごす。

露呈

かくして、B所長との打ち合わせが始まる。

      

B所長「○○○○○っ!×××××っ!□□□□□っ!」

八郎「。。。」

B所長「あーだ、こーだ!そーだ、どーだ!」

八郎「。。。」

B所長「かくかくしかじか、うんぬんかんぬん」

八郎「。。。」

  

あれ?なんでだろう。
頭に全然入ってこない。
B所長の説明が下手なのか?
いや、そんなことは無い。
この男、仕事はデキるのだ。
説明も全然ヘタじゃない。。。

       

ここまで考えて、自分の身体の異変に気が付く。
そういえばのどの痛みは増している。
何となくボーっとしている。
集中力がない。
これは。。。風邪なのか?
それとも。。。アレなのか???

         

まずい悟られないようにしなければ
とりあえず熱心に聞く
積極的な相づちを打つ事に意識を傾け
肝心の話は半分も入らず。

      

しかも聞いているうちに寒気までしてきた。
これはいよいよ自分もごまかせないところまで
来ているのかもしれない。

        

とりあえず6時までまとめるフリをして
時間を稼ぎつつ、6時を過ぎたあたりで
B営業所を出ることに。

        

八郎「B所長、また明日来ますよ!」

B所長「えっ、もう帰るの?早くない???」

八郎「家でまとめてきますから!」

B所長「明日から、頼りにしてるよ」

そこにはB所長の嫌味は無かったはずだ。
むしろ、これは本心だろう。
応援が来てくれることで
安堵した気持ちがそのまま口に出ただけだろう。

       

しかし、その言葉が
心に鉄球付きの鎖を付けられたことを
八郎はまだ気が付いていなかった。

         

帰りの車。
西日に当てられて車内は拷問のような暑さ。
しかし、今日はそれが心地よい。
窓だけ軽く開けて
まとわりつくような暑さを心地よく感じながら
帰途に就くのであった。
(次回へ続く)

      

ついに八郎もコロナに感染?
それともただの風邪???
しかし、悩むべきところはそんな事ではなかった。
今のご時世、コロナであっても風邪であっても
まずは隔離される。

     

そして、もしコロナに感染してしまった場合
家族にも重大な迷惑をかけてしまうのである。

         

コロナ過の苦悩を次回
文章に書きなぐってみたい。

       

次回「コロナウィルス第七波感染?騒動記その(3)[苦悩編]」

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