八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。
前回のあらすじ。
土地の安さで総額を安く抑える事が出来る
Z市●●地区の分譲地。
子どももほぼ育ちあがった事だし
冗談抜きで、自然に囲まれた土地で
スローライフ的な生活を送るのも
案外悪くないのでは、と思い
嫁にまじめに話をしてみた。
しかし、嫁は分譲地を見た時に感じた
森林が目の前に迫っている環境から
土砂災害や洪水などの自然災害が怖い
と、コチラも正直に本音を吐露してくれた。
確かにその点は、全く考えていなかった。
調整池もあるくらいで、分譲地の近くには河川も走っている。
住宅営業は大丈夫だと言っていたが
洪水の可能性は本当に無いと言えるのだろうか。
また、山間の土地を切り開いた分譲地だ。
土砂災害も気になる所だ。
そこで、ニュースで耳にした
「ハザードマップ」を調べてみる事に。
自分が家を建てようとしている所は
ハザードマップではどのように表示されているのか?
ちなみに最初からこの話を読んでみたい
という奇特な方にはこちらのリンクを紹介しよう。
それでは、今日も俺の家の話を始めよう。
ハザードマップで分譲地を調べてみた結果
嫁「なんかニュースで言ってたけど、ハザードマップとかいうのがあって」
嫁「土砂災害とかの心配があるかどうかとかわかるらしいよ」
八郎「なるほど」
確かに聞いたことがある。
最近の異様な集中豪雨で、洪水や土砂災害の可能性がある地域を
「ハザードマップ」という地図で公開しているという話を。
早速調べてみる事にする
「Z市 ハザードマップ」で検索すると
あっさりそれは出現した。
浸水想定地域が段階別に記載されており
また土石流の「警戒区域」と「特別警戒区域」が
色分けされていた。
青色が浸水想定区域、色が濃くなるほど
浸水の程度も深さを増すようである。
土石流の「警戒区域」は黄色
「特別警戒区域」はオレンジ色で記載されているようだ。
早速●●地区に目を走らせる。
すると。。。
河川が近くを走っているが浸水想定区域には指定されていなかった。
これはちょっと意外だった。
しかし。。。土石流の「警戒区域」に
●●地区の分譲地の1部がかかっていたのだ。
それも、エイシンホームが我々に勧めた土地は
本当にギリギリかかっているかどうか瀬戸際の区域である。
八郎「嫁ちゃんビンゴだね、分譲地は土石流警戒区域の近くだね」
嫁「ほらあ、怖いよお、住めないよお」
嫁のいう事ももっともである。
わざわざお金を出して災害の可能性がある地域に
進んで住む必要はないのである。
既に住んでいる地域がそうなのであれば
それは致し方無いと思えるのだが。。。
住宅営業はハザードマップの事を知っているのか
※八郎注
この物語は現状2018年の出来事を描いています。
不動産取引時の重要事項説明の際に水害リスク情報の説明を
義務づける「以前」の話となりますことを
ご了承の上、ご覧ください。
自分が検討している分譲地が
ハザードマップで「土石流警戒区域」に設定されていることを知り
住宅営業はこの事実を知っているのかを確認したくて
電話で確認することに。
まずは、岡村工務店の岡村営業に電話する。
岡村営業「もしもし」
八郎「もしもし、岡村営業さんの携帯ですか?」
岡村営業「はいそうです」
八郎「八郎です、お世話になります」
岡村営業「お世話になります」
八郎「すみません、早速なんですが、ご紹介いただいている分譲地の土地の件でお伺いしたい事があるんですが」
岡村営業「はいなんでしょう?」
八郎「岡村営業はあの分譲地について、ハザードマップで確認はされていますか?」
岡村営業「はい、確認しておりますよ、以前もお伝えした通り、水害や浸水の被害の可能性は、ハザードマップでは確認できませんでした」
八郎「いや、水害じゃなくて」
岡村営業「えっ?」
八郎「土石流とか土砂災害については確認されてましたか?」
岡村営業「ああー。。。それはですね。。。」
そう言うと、バツの悪そうな返事をする岡村営業。
そして、言い訳のような説明が始まる。
岡村営業「ちゃんとご説明しようとは思っていたんですが」
岡村営業「何せエイシンホームとの話が先行してしまって」
岡村営業「土石流などのハザードマップの説明が漏れておりました」
岡村営業「ただ、話が進めばいずれはこの話は必ずしようと思っておりました」
岡村営業「説明が遅れて申し訳ありませんでした。。。」
言い訳じみた説明ではあったが
よくよく考えてみれば、お金の話や
エイシンホームとの過去の話が先に立ってしまい
肝心の家の話がしっかりできていなかった
と言うのは間違いない事実だった。
土石流の警戒区域に分譲地の1部が
差し掛かっている事も事前に把握しているようだった。
あまり岡村営業を責め立てるのは酷かな、と思い
そういう事実は出来れば今後は早めに教えてください
と柔らかく釘を刺すにとどめ、電話を切った。
調整池があると洪水だけでなく土石流も起きにくくなるのか
次はエイシンホームのエイシン営業に電話をしてみる。
冒頭のやり取りは飛ばして、核心に触れる部分から描写する。
八郎「●●地区の分譲地についてひとつ聞きたい事がありまして」
エイシン営業「はい、何でしょう?」
八郎「エイシン営業は●●地区の分譲地のハザードマップをご覧になられていますか?」
エイシン営業「はい、確認していますよ、洪水の心配は無いって感じでしたね」
八郎「あ、いや洪水の方じゃなくて、土石流とか、土砂災害の方とか」
エイシン営業「えっ?」
八郎「。。。」
岡村営業とは反応が違い、絶句の後暫く無言のエイシン営業。
この様子だと、土石流とか土砂災害のハザードマップは
見ていない可能性が高いのか?
エイシン営業「ま、まあ山間の土地なので、土砂災害の可能性は、ゼロではないと思いますが。。。」
八郎「じゃあ、エイシン営業は土石流とか土砂災害のハザードマップはご覧になられていないんですか?」
エイシン営業「いやーすんません、見て無いっすね」
まあ、ハザードマップを見る事は義務付けられていはいない物の
土石流とか土砂災害はどのような状況になっているのか
ハウスメーカーの営業的には気にならないのだろうか
と、こちらが逆に気になってしまった。
しかし、耳を疑うような発言が
この後エイシン営業から行われることになる。
エイシン営業「しかし、調整池もある事だし、土砂災害も大丈夫になるんじゃないですか?」
八郎「えっ???」
俺の新しい家の話、今日はここまで。
次回予告
●●地区の分譲地をハザードマップで確認してみると
分譲地の1部が土石流警戒区域に設定されていた。
岡村営業に電話で確認してみたところ
土石流警戒区域に1部がかかっている認識はしていたが
説明をしてなかったことを謝罪してくれた。
(後日説明するつもりだったという釈明もあった)
しかし、エイシン営業は土石流警戒区域にかかっていることを
認識していないだけでなく
「調整池があるので、土石流も大丈夫なのではないか?」
という訳の分からない説明があったのである。
これは流石に違うだろう、という事で。。。
次回「ハザードマップについて不明な点を市役所に聞きに言った結果」
お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!
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このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。