建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラから!

第30話 嫁はなぜマイホームにこだわるのか?賃貸ではダメなのか?

八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。

    

前回までのあらすじ。

    

嫁のマイホームへの想いは
俺が否定し続けても永遠と続いていた。
それは、間取りを切り抜き
赤ペンで間取りへの想いを綴っていたファイルが
更新され続けている事を確認したから。
そのファイルたるや、3冊半にも及び
未だに更新されている事。
間取りのポスティングが全て
切り抜かれている訳ではな事から
相当昔からこの作業をやっていた事が伺える。

嫁が自分の意思を押し殺し
俺の意思を尊重してくれたことがあったように
ここは、俺が自分の意見を引っ込めて
嫁の意思を尊重すべき時なんだろう
と、腹をくくりかける俺。

      

しかし、腹をくくりきる前に
嫁にどうしても確認したい事があった。

        

それでは、今日も俺の新しい家の話を、始めるとしよう。

嫁に聞いてみたい事がある

自分のマイホームへの想いをチラシの間取りをネタに
ファイル3冊半にも渡って書き連ねていた嫁。

      

俺に何度となくダメ出しをされても
想い続けていた嫁の夢を
今度は俺がかなえてあげる番なのかもしれない。

    

しかし、その前にひとつ聞きたい事がある。

      

なぜ、嫁は「マイホーム」戸建てにこだわるのか?
賃貸やマンションではダメなのか?
その想いとは何なのか?
それを聞いてみたかった。

      

夢をかなえるのはそれからでも
遅くないんジャマイカ?

      

俺は思い切って、嫁に聞いてみる事にした。

        

とある日の夕食後。

       

嫁が夕飯の片づけを終えた頃を見計らって
話を切り出してみる。

      

八郎「嫁ちゃん、ちょっと話があるだけど。。。」

嫁「。。。なに、その改まった感じ。。。」

八郎「あ、うーん、その、なんて言うか」

嫁「えー、なんかよくない話?」

       

良くない話なのか?と聞かれて考えてしまう俺。
最終的には「家を建てようか!」という風に
持っていこうとしているので
嫁にとっては決して悪い話ではないと思う。

       

しかし、嫁にマイホームへの想いを聞くことが
なんか、本能というか、感覚というか
具体的な根拠は何もないのだが
良くない事のような気がしてしまう。

       

その理由が何なのかすら、自分自身つかめておらず
自分自身ももやっとしているので
話を切り出す時も、何かこう
重たい感じになってしまっているんだろう。

      

だが、躊躇しても先には進まない。
自分の疑問を晴らし
嫁と二人三脚で家づくりをしていくためにも
今ここで、自分の疑問は晴らしておく必要がある。
そう思い、意を決して
思い切って聞く事にした。

決意

八郎「いや、最終的には。。。悪い話じゃないと思うんだよね」

嫁「ふうん。。。そうなんだ。。。」

       

煮え切らない俺の態度に不信感を見せるも
それ以上、特に追及する事も無かった。

      

嫁「じゃあ、コーヒー淹れるね」

八郎「ああ、頼む」

        

嫁は重たい空気を払拭すべく?
コーヒーを淹れてくれるらしい。
ケトルの水がお湯に変わりゆく音を耳にしつつ
どうやって話をすべきかを考える。

         

嫁がマイホームの夢を捨てていないことは分かった。
まずはそれをどうやって嫁に切り出すのか?

        

さりげなく「家、建てたい?」と聞いてみるか?
いや、なんか上から過ぎるな。
嫁の積年の夢をかなえようとしているのに
なんて傲慢な聞き方なんだ(苦笑)

      

そうやって考え始めると
どんどん時間は経過する物の
思考は堂々巡りを繰り返す。
これでは、全然先に進む気配もない。

        

色々考えても仕方がない。
ここは正直に話をしよう。
自分が見た事、感じたことを
ありのままに、正直に話をしよう。。。
そう、決めた。

          

嫁「コーヒー淹れたよー」

八郎「うん。。。ちょっと待ってて」

          

嫁がコーヒーを運んできたのと
入れ違うかのように席を立つ。
そして、キャビネットの方に足を進める。

        

嫁「。。。八郎ちゃん、どうしたの?」

八郎「うん。。。」

        

返事もそこそこにキャビネットを開ける。
そして、あのクリアファイルを手に取る。

          

嫁「。。。あ。。。」

         

俺が、そのクリアファイルを手に取った瞬間
嫁は声にならない声をあげたような気がした。

       

それをダイニングテーブルの上に開く。

        

嫁「」

八郎「」

        

しーんとした食卓に
コーヒーの香りがすうーっと満ちていった。

なぜ、戸建じゃないとだめなのか?

もうここまでぶちまげたら
後はもう勢いに任せるしかない。
さしたる考えも持たないまま
感覚のみの話が始まる。

          

八郎「あ、いや、このファイルを書いていることが悪いとかじゃないんだ」

嫁「。。。なんでこのファイル知ってるの?」

八郎「ほら、ちょっと前に、三男の学校の書類探しにキャビネット開けたでしょ?」

嫁「。。。ああ。。。」

八郎「あの時に見ちゃって。。。それで知って」

嫁「。。。そう。。。」

       

嫁はうつむき、消え入りそうな声を絞り出す。
なんか、これでは俺が尋問しているみたいで気分がどうかある。
ここまで来たら、遠慮なくずけずけと聞いてみるしかない。

        

八郎「嫁ちゃんが、マイホームの夢を捨てられないでいるのはわかった」

八郎「ファイル3冊以上も想いが募っているのもわかった」

嫁「(コクン)」

八郎「この前『マイホームは未来永劫買うつもりはございません!』なんて言ったのは謝る」

嫁「えっ?」

        

嫁が弾かれたように頭を上げる。
恐らく、俺が謝る、なんてシナリオは
嫁の中には全く無かったからであろう。

        

八郎「ちゃんと謝って、俺の気持ちはこれから伝えたいと思うんだけど」

嫁「。。。」

八郎「その前にどうしても聞いておきたいことがあって」

嫁「なに?」

         

さっきの嫁の真っ白な顔色に
水気の無い植物のようなうなだれた感じはなくなり
やや顔には赤みをおびはじめている。
何かが起ころうとしていることを
嫁も感じたのかもしれない。

        

八郎「あのファイルって戸建の間取りばっかりじゃん」

嫁「そうだね」

八郎「例えば、間取りが良ければ賃貸でもいいの?」

         

俺が今回一番気になっていることを聞いてみた。
要はなぜ、戸建じゃないといけないのか、という事である。
間取りの要件を満たせば
戸建じゃなくてもいいのかって事だ。

         

嫁「賃貸じゃ。。。ダメかな」

八郎「じゃあ、マンションだったら、いいの?」

嫁「マンションだったら。。。賃貸のままでいい」

         

ええっ?ドウイウコト???
マンションなら賃貸のままでいいって。
つまり、マンションは嫁の夢の
選択肢の中に含まれていないって事?
ていうか、マンションだったら賃貸でいいってことは
結論、絶対一軒家じゃないと嫌って事なのか???

         

八郎「って言う事は。。。一軒家が良いって事?」

嫁「。。。マイホームなら。。。一軒家がいいな」

      

嫁の「一軒家がいいな」の部分に
今までにない重みを感じた。

        

八郎「なんで、同じ家を買うにしても」

八郎「マンションはダメで、一軒家じゃないといけないの?」

嫁「。。。」

           

俺の今回の疑問を嫁に投げたあと。
一瞬、沈黙が食卓を支配する。
その後、すーっと息を吐いて嫁が

       

嫁「そう言えば、この話、八郎ちゃんにはしてなかったかな」

      

と突然語り始めた。
え?嫁が言うこの話、ってどんな話???

         

俺の新しい家の話、今日はここまで。

次回予告

「そう言えば、この話、八郎ちゃんにはしてなかったかな」
と嫁が語り出したのだが、この話ってどんな話なのか。
そこには、とても寂しいマイホームの話が。
漢八郎、何としてでも嫁の夢を叶えなければ!

       

次回「嫁のマイホームの夢はかなえてあげなきゃならん!と思った理由」

お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!

このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。

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