建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラから!

♭129 鶏のもも肉を食べた者はその味を忘れることが出来なくなる(3)

どうも!八郎です!!
(Twitter:@eightblog_hachi)
(ガーデニングや家庭菜園
家の事などくだらないことを
たまーにつぶやいていますので
よかったらブログ共々
ご笑覧下さいませ)

                  

久々の家ブログ記事となります。
新章「入居から3年経過した今、改めて住宅オプションについて考えてみる」
編をお送りしております。

     

。。。えーっと
トリニクの話が続いていて
皆さんの白目チョップが気になるんですが
でも気にせず続けます。
(気にしてないんかいっ!)

       

前回までのあらすじですが
突然、八郎が学生時代にインドに入った話が始まります(笑)
そこでツアコンとして同乗しているアニックという
日本語が出来るインド人とコルカタ
(旧都市名はカルカッタ)の
自由時間中にばったり遭遇。
インド旅行の感想を雑談チックに話していたら
アニックが突然

「インドのことわざの話がしたい」

という申し出が。


断る理由も無いので快諾。
その話は養鶏業を営む父を持つ、兄弟の話。
兄はいつも食卓に出てくる鶏のムネ肉に
飽き飽きしていたところ、偶然
出荷前の鶏のモモ肉見てしまい
「モモ肉を食べたい!」と父に嘆願するも
「ムネ肉の方が身体によい!」と一蹴されてしまいます。

しかし、兄はモモ肉の興味をぬぐう事が出来ません。
そんな兄弟にひとつの転機が訪れようとしているのであります。

        

それでは、続きをどうぞ!!

父、病に伏せる

しかし、兄弟に転機が訪れます。
それは父親の体調でした。
最初は腰痛でした。
しかし1日横になれば治っていたのですが
その内、1日横になっても痛みが取れないようになり
段々2日。。。3日と床に臥せる時間が長くなります。

         

幸い、兄弟は父親からある程度の養鶏業のイロハについて
父から教え込まれていました。
なので、父が現場に立たなくても
業務が滞るようなことはありませんでした。
兄弟で何とか父親の不在を補っていくことに成功します。

       

しかし父親の具合は日に日に悪くなっていくのであります。
顔色も悪くなり、肌は茶色になっていき
頬もこけていきます。
兄弟はなるべく考え込まないようにしようとは思っていたものの
それでも、起こりうる「最悪の出来事」について
考えるようになる時間も増えていきます。

       

そして寝たきりになり起き上がれなくなった父親に
ついに「その時」が来たようです。

        

父親「お前らに話がある」

兄「うん。。。」

弟「うん。。。」

兄の行動を制限する「遺言」

父親「もう見たとおりだ、俺はもう長くない」

父親「養鶏の仕事に関しては大丈夫だろう」

父親「お前らには俺が知っているすべてを教えこんだつもりだ」

父親「俺がいなくなっても、十分にやっていけるスキルがある」

兄「。。。」

弟「。。。グスン」

父親「。。。お前らに頼みたいことがある」

兄・弟「うん。。。」

父親「これは、頼み事、と言うよりも『遺言』と思ってもらいたい」

兄・弟「ゴクリ」

父親「それは。。。」

父親「モモ肉は。。。モモ肉は食べてはならん」

兄「」

弟「。。。なんでですか?」

父親「モモ肉を食べても、良い事は何もない」

父親「お前らに不幸しかもたらさない」

兄「」

弟「そ、そうなんですか。。。?」

父親「この遺言は代々受け継がれてきたものだ」

父親「この先祖からの言い伝えを守ってきたからこそ」

父親「我が家の家計は途絶えることなく、養鶏業を営み続けることが出来たと言ってよいだろう」

父親「この流れをお前らの世代で絶やすことなく」

父親「未来永劫、この血を後世に引き継いでもらうためにも」

父親「この先祖からの言い伝えは必ず守るんだ」

兄「」

弟「。。。わかりました。。。」

        

それから数日後
父親はこの世を去ることになる。

忘れたころに宣言

父親の死後、兄弟は協力しつつ
我武者羅に働いた。
父親を死別した悲しみを
無心に働くことで打ち消そうとしたのか
それとも父親が残してくれた事業を
維持し、可能なら大きくするためなのか
兄弟は必死に働いた。

       

弟は心配が尽きなかった。
兄がいつ「モモ肉を食べる!」と言い出すのかが
気が気で仕方なかった、
あの執着様である。いつ、宣言したとしても
不思議ではなかった。

      

しかし、父の死後、1か月。。。2か月。。。3か月が過ぎても
兄はその事を口にすることは無かった。
もう、忘れてしまったのかもな。。。
弟も段々警戒心が薄れ
更には兄がそのような事を口走ったことすら
忘れてしまう日々が増えてきた。

         

しかし、兄は1日たりともその事を忘れていなかったのである。

        

父親がこの世を去って約1年後のある日。
その件に関して沈黙を守り続けていた兄が
ついに動き出す。

      

兄「ついに実行に移す時が来た」

弟「!!!」

       

1年ぶりに、あの時の空気を感じた弟。
激しく動揺する心を抑え兄に聞き返す。

      

弟「じ、実行するって、何を実行するの?」

兄「決まってるじゃないか!モモ肉を食べっるんだよっ!!」

弟「」

       

やはり忘れていなかったのかこのくそアニキっ!
と口走りたくなる騒動をこらえ
必死に出かかった言葉を飲み込む弟。
ここはまず、正論で押してみることに。

      

弟「でもそれは父さんの遺言で禁じられたはずだよ」

弟「先祖から言い伝えられている約束を守り通して」

弟「これからも我が家系を絶やさないようにしないと。。。」

兄「お前は頭が固いからそういうと思ったよ」

弟「」

      

そんなこと言うのはお見通しだと言わんばかりに
上から目線の兄。
更に兄の演説は続く。

      

兄「だからこの1年、遮二無二働いた、父親の時より業績を伸ばした」

兄「経営基盤も固めた。父親が言うような災いは」

兄「地震などの天変地異で何もかも失うくらいしか考えられない」

      

兄は1日どころか1秒も忘れていなかった。
実行に移すためにこの1年間、死に物狂いで働いて
大きく業績を伸ばした。
父親の言う不幸などありえないような
実績を作り、強い意志を持って
モモ肉を食べようとしている。

        

弟はもはや何を言っても無駄だと悟った。

禁忌

兄「モモ肉を厨房に運び込め」

従業員A「!!!」

従業員B「。。。いいのですか?」

兄「うるさい!今は俺が責任者だっ!俺の言う通りに動けっ!」

弟「。。。ごめんね。。。」

従業員A・B「。。。かしこまりました」

         

こうして兄は禁忌を侵す。
父親の遺言を破ってしまう。

        

厨房に運び込まれた肉を見て
厨房スタッフやシェフが硬直する。
そう、今まで1度も運ばれることが無かった
あの肉が厨房に運び込まれたからである。

        

シェフ「兄坊ちゃん、これは先代がダメだと言われ続けた。。。」

兄「今は俺が責任者だ。父親は関係ない」

シェフ「しかし。。。」

弟「ごめん。。。もう、兄は何を言っても聞いてくれないんだ」

シェフ「ですが。。。」

兄「いいからやれって言ってんだろっ!」

シェフ「。。。わかりました」

          

兄は鶏のモモ肉に意識でも操られているのだろうか?
それくらい強固な姿勢で、モモ肉を食べようとしている。
父親が亡き今、誰も兄を止められない。

       

シェフがモモ肉を袋から取り出す。
いつも見ているムネ肉より
やや色が鮮やかな桃色のような色で
それがかえって怪しさを増している。

       

シェフ「。。。どのように調理しましょうか?」

兄「塩と香辛料だけの味付けで素焼きだ」

弟「えっ?でもそれじゃあ固くて食べられないのでは?」

兄「いや、この肉が素晴らしい肉なら」

兄「ムネ肉のように固くないはず」

シェフ「。。。かしこまりました」

        

シェフがモモ肉を適当な大きさに切り分けて
下味をつけていく。
そして、日本でいう焼き鳥のように
焼き始めた。

        

兄「。。。おおっ」

弟「これは。。。」

シェフ「むむむっ」

       

厨房には香ばしい香りが充満していた。
(次回へ続く)

         

トリニクの話、あと1回続きます(笑)
お付き合いの程宜しくお願い致します。

      

さて何となくオチも読めてきて
家ブログとどのようなつながりになるのか
気が付いた人も多いかもしれませんが
トリニク編は次回が最終話なので
どうぞお付き合いの程宜しくお願いいたします。

        

この養鶏業者の兄弟は、鶏のモモ肉を食べることで
どうなってしまうのか?
そして父の言う「災い」とは?

        

次回「鶏のもも肉を食べた者はその味を忘れることが出来なくなる(4)」

情弱施主の、魂の叫びを聞け!

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