建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラ!!

【激白】実はマイホームなんて建っていなかった(1)

どうも!八郎です!!(@eightblog_hachi)

          

一生懸命お金を貯めて
土地を探しに東奔西走
やっと土地を決めたと思えば
今度はハウスメーカー選び。

       

仕事や家事をしながら、何とか時間を捻出して
心身疲弊しながら、プラン打ち合わせ。

       

何度も現場に足を運び
少しずつ形になっていく新しい我が家。

         

そして手入れた「快適なマイホーム」!!
積年の夢、思いが詰まった我が城。。。

        

もし、それが「全部無かった事」になってしまったら、
あなたはどうしますか?
今回は、そんな不幸な世界に紛れ込んでしまった
40過ぎの哀れな男の物語をお伝えします。。。    

これは夢か、幻か

スマホ『ブーッ ブーッ ブーッ ブーッ』←アラームのバイブレーションの音

八郎「…うう、もう朝か」

スマホ『AM 5:00 清々しい朝だね!今日も1日頑張ろう!!』
(▲とスマホにメッセージが出るように設定しているが、頑張ろうと思えたことは1度もない)』

八郎「アタタタタ、身体が痛い。なんだこの懐かしい痛みは、これは。。。前の家の畳の上に布団敷いて寝ていた時の感覚。。。って、えええぇぇぇ」

    

暗く、狭い6畳1間に布団が2枚。
1枚は嫁の布団。
そしてもう1枚は自分の。。。
いや、そんな事はどうでもよくて。
確か。。。俺は。。。
そう、セキスイハイムで家を建てて引っ越したはず。
8畳以上の寝室にウオークインクローゼットがあって
シングルベッドを2台並べて。
ベッドの横にはサイドテーブルもあって
毎日ホテルにいるような気分で眠れていたのに。
これは。。。旧家のままジャマイカ!?

         

おかしい
何がどうなって
こうなってしまったのか。。。
これは。。。夢なのか。
それとも。。。   

焦りと不安

とリあえずリビングへ。
…と言っても和室のふすまの隣がリビング。
ガラガラッと開けると
目の前に鎮座しているダイニングテーブル。
人から譲り受けた物で
狭いDKに何とか放り込んでいる感じ。
圧倒的存在感と、その周囲の狭さ。
住んでいる頃は何とも思わなかったが
今見ると違和感しかない。
更にダイニングテーブルの1m先には
薄いスチールラックをTVボード代わりに使っている。
テレビとダイニングテーブルの近さたるや。。。
八郎家は全員めがねっ子になる訳である。

   

嫁「おはよー♪」

    

嫁はダイニングで朝ごはんを仕込み中。
新居は対面キッチンだったので
今でこそ正面向いて料理しているが
ここは昔ながらの背面タイプ。
背中を向けて料理をしている。

        

新居に移ってからは正面の表情から
嫁の機嫌や体調を窺い知る事が出来たが
背中を向けられていると
怒っているようにしか見えない。
嫁の機嫌も気になるが
まずは現状把握が先である。

    

八郎「ねえ、嫁ちゃん。。。」

嫁「あぁ、朝ごはんでしょ、今日はねえ…」

八郎「あ、いや、そうじゃなくて。。。」

嫁「えっ?」

    

何かを感じ取ったのか
手を止めてこちらを振り返る。
嫁の顔まで違えば完全にホラーな世界だが
嫁はいつも通りの俺の知っている嫁だった。

    

嫁「どしたの?」

八郎「あ。。。いや。。。なんか。。。こう。。。」

嫁「???」

八郎「違和感とかない?」

嫁「いわかん…?」

八郎「そのぉ、住んでる家が…違うとか」

嫁「へ?」

八郎「変わった、とか」

嫁「。。。もう忙しいんだから変な冗談は止めてよね、真面目に聞こうとしていた自分がバカだった」

    

嫁はきびすを返して朝食の仕込みに戻る。
そうか…嫁にとっては何も変わっていないのか。
と言うことは
俺がこの旧居に戻っている夢を見ているのか。
はたまた、実は。。。    

お約束の今はいつなのかを調べてみる

とりあえず今がいつなのかを確認しよう。
スマホを手に取り確認する。

   

スマホ「2019年8月1日」

    

時間軸はずれていない。
と言うことは、今ここにいるのが夢なのか。。。

        

それとも。。。

        

新居に引っ越したこと「自体」が夢なのか。。。

    

そうか、ブログだ。

自分がシコシコ書いているブログが残っていれば。。。

とりあえずスマホをさわり、ブックマークを見る。

          

。。。ない。
ブックマークどころか
家関連のブックマークが全てない。
念のため、URLを直入力するも。。。
サイトが存在しない。

        

マイホームどころか
八郎が家に関わった全てのことが
否定され、無かったことになっている。
どうやら、この世界には
自分と嫁が一生懸命考えて
一喜一憂しながら
支払い総額に怯えながら
やっとの思いで完成した我が家は存在しないようだ。

    
どうやら

今この世界にいる自分が夢

なのか

家を建てたことが夢

の2択のようだ。。。    

比較したくなる気持ち

思いも寄らない状況だが
ここで取り乱してもどうしようもない
という冷静な自分もいる。
そこで、旧家を観察することにする。

もう、夜は明けて外は明るいのに
この家はやたらと暗い。
昼間でも常に電気を点けて生活していた。
自然光がそんなに入らない仕組みなのか。
まあ、賃貸だから多くは言えないが。。。

     

新居。
いや今は幻になっているようだから。。。
幻の世界にあった新居、幻の新居としよう。
幻の新居は、LDKのサッシは大開口で
吹き抜けで採光も抜群でとても明るかった事を思い出す。
曇りの日でも昼間は電気要らずだった。

         

今のサッシの内側の白のレースのカーテンは薄汚れている。
これは、この家は結露が酷く
メンテをサボると、この内側のカーテンがカビてしまうのだ。
「新居に移るから、カーテンは我慢して使おう」
なんて言ってたけど、まだ使ってたのか。。。
なんとも複雑な気持ちになる。

        

幻の新居は対面キッチンだった。
嫁は正面を向いて料理や皿洗いをしており
ダイニングに座っている家族との会話も弾んだ。
しかし今はどうだ。
後ろを向いているから
会話も無ければ表情もわからない。
旧居。。。
いや、もう旧居という表現もおかしいかもしれないが
他に表現が見つからないので旧居としておく。
幻の新居を見た後、旧居に戻ると
旧居の暗さや寂しさが浮き彫りになる。

   

これから、また
この旧居で生活をするのか。。。

    

そう思うと、とても暗く沈んだ気持ちになる。
実は今、この世界にいる自分が、夢なんだ。。。
と思いたくて仕方ない。今、
この場から逃避したくなる自分を抑えるのに必死だった。
(次回へ続く)

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