建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラから!

第99話 激流を制するは静水、の如く揺らぐように交わす住宅営業

八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。

    

前回のあらすじ。

      

キュービックホームとのファーストコンタクトを終え
嫁にキュービックホームの印象を聞いてみると
そんなに悪くはない、と言いつつも
内装や外装は自分のイメージとは程遠いとの事。
しかし、嫁の気になるポイントはハウスメーカーよりも
営業の方だった。体育会系営業と言うのもあるが
やり手感が前面に出てしまっており、話していても
疲れてしまうという事。

マイホームづくりには
営業との相性も大事だと感じる今日この頃である。

  

さて、午後からは嫁の本命ハウスメーカー
藤沢ホームとのファーストコンタクト。
奥から出てきた住宅営業は、キュービックホームと違って
線の細い感じのいわゆる「草食系男子」タイプ?

       

そんな営業に嫁の目が「♡マーク」に???

        

これまた何かしらの波乱が訪れそうな予感が。。。

                    

ちなみに最初からこの話を読んでみたい
という奇特な方にはこちらのリンクを紹介しよう。

それでは、今日も俺の家の話を始めよう。

当たりが「ソフト」な住宅営業

奥から出てきた藤沢ホームの住宅営業。
見た目、髪の毛もサラサラ。営業職としてはギリギリの長さである。
本人も髪の毛には自信があるんだろうなあ、と言う感じ。
色も白い。なんだか学生時代は教室で京極夏彦読んでました
と言う感じの佇まいだ。
ある意味、キューブ営業と対局で面白いのだが
この手のタイプが住宅営業大丈夫なのか?
とちょっと不安になってしまった。

        

そんな気持ちで嫁の方をふり向いたら、嫁は

        

嫁「(\♡o♡/)」

        

みたいな目と雰囲気で、藤沢営業を見つめている。

         

オイオイオイオイ。。。

       

まあ、俺は見た目キューブ営業に近いので
真逆の見た目の藤沢営業に惹かれるのはわからなくもないが。。。
ここはあくまで「マイホームの提案」が全てであって。
目の保養に来ている訳ではないことはわかってもらわないと。。。

      

そんな俺の心配が現実のものになろうとしていた。

        

藤沢営業「初めまして、藤沢営業と申します。どうぞ宜しくお願い致します」

八郎「。。。宜しくお願い致します。。。」

嫁「初めましてー、宜しくお願い致します(♡o♡)」

       

むむっ、ちゃんと名刺を俺だけでなく嫁にも渡している。
抑えるべきポイントはしっかり抑えているな。
名刺を旦那だけ(もしくはパートナーの内のどちらか)にしか
渡さない営業もまあまあいるが
ちゃんとふたりにそれぞれ名刺を渡す営業は間違いなく好印象だ。
もし、営業職でこのブログを読んでいる方は是非実践してほしい。
間違いなく印象が良くなる。

       

藤沢営業「この出会いを大事にしたいですね、頑張ってご提案させていただきます!」

嫁「宜しくお願いしますっ!」

八郎「。。。」

         

藤沢営業、つかみはOK。
既にキューブ営業は周回遅れになりそうなくらい
藤沢営業はリードを築いているように見える。

ハウスメーカーも好印象、営業も好印象、という事は

藤沢営業「どうですか、展示場ご覧になって」

嫁「はい!もう木の香りがする家って私の好みなので、とっても好印象です!」

藤沢営業「そうですか、ありがとうございます!せっかくお越しいただいたので」

藤沢営業「展示場を改めてご紹介しながら弊社の説明をさせていただいてもよいですか?」

嫁「お願いしますっ!」

八郎「。。。」

       

もう会話が完全に営業と嫁の間で行われている(笑)
俺はいてもいなくても変わらない感じだ。
恐らく藤沢営業も嫁に早くもロックオンしている感じだ。
嫁を抑えれば、商談を有利に進めることができると瞬時に悟ったのだろう。
まあいい。とりあえずは藤沢営業の流れに乗っかっておこう。

       

。。。しかし。
本当にルックスはドラマに出てきそうな俳優ばりだ。
歯も白く、笑顔もさわやか。
このルックスで営業の実績も上げているのだろうか?
それとも、ルックスとマイホームの提案は全くの別物だろうか。。。

         

藤沢営業と嫁がにこやかに話しているのを
リアルな距離感は近いのだが
心の距離感はふたりから5メートルくらい離れた感じで
眺めつつ、俺はひとり物思いにふけながら
時間は過ぎていくのであった。

肝心なことを聞こうとすると

30分強の藤沢営業の説明も終わり
またダイニングテーブルに戻ってきた3人。
ここからは俺も言わないといけないだろう。
気持ちを引き締めて打ち合わせに臨むことにする。

         

藤沢営業「それでは、マイホームについて、何かご要望とかございますか」

嫁「チラッ」

八郎「コクリ」

         

この辺は嫁もアイコンタクトをしてくれるので話しやすい。
まずは、キュービックホームの時と同様
価格の話をするところから始める。
そもそも我々の予算と、藤沢ホームの提案の価格帯に
開きがあれば打ち合わせても時間の無駄だからだ。

       

八郎「ぶっちゃげて言いますね」

藤沢営業「はい」

八郎「我々のマイホームの予算は4000万円なんです」

藤沢営業「はい。。。」

八郎「で、土地の条件が。。。」

        

とまあ、これまで他のハウスメーカーに話したことと同じ内容を
ひと通り藤沢営業にも伝えた。
土地には条件がある事も伝えた。

        

俺が言いたいことをまくし立てた後、藤沢営業の顔を覗き込む。
藤沢営業は笑顔のベースを崩さないまま、こう言い放った。

       

藤沢営業「ご期待に沿えるよう、頑張って提案しようと思います!」

八郎「えっ?」

嫁「。。。」

         

いやいやいやいや。
俺が聞きたいのは出来るか、出来ないかである。
4000万円で家が建つか建たないか、だ。
期待に沿うとか、頑張って提案するとか
そんな精神論はどうでも良い。
土地の条件は出しているから
何となく建物の価格から、イケる・イケないは
判断できそうなものだが。。。
この、のらりくらり感は俺が一番嫌いなヤツだし
何より、ここを曖昧にされても時間の無駄である。
笑顔で答えれば許されると思っているのか。
ここは昭和のパワハラオヤジ風にガツンと言ってみることにしよう。

       

八郎「いや、別に頑張らなくていいからさ、藤沢営業の感覚でいいから、①大丈夫なのか、②厳しいけど行けなくも無いのか、③そもそも無理なのか、くらい教えてもらえないかな」

藤沢営業「ムッ(真顔)」

       

おっ、これまで顔に貼り着いていたような笑顔が消え去った。
やはり、俺たちの予算だと、結構厳しいセンなんじゃないか
そう勘ぐってしまう。

         

藤沢営業、どのような答えを導き出すのか?

        

俺の新しい家の話、今日はここまで。

次回予告

嫁と藤沢営業との間で和やかな奮起での会話が続いていたが
和やかに話すだけでは満足する家は建たない。
厳しく言う事が必要な時もある。

              

俺たちの予算で、俺たちの条件に沿ったマイホームを
御社で建てることは出来るのか!?

        

藤沢営業の答えは?

                

次回「注文住宅における『仮契約』の実態をあの人に聞いてみた!?」

お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!

このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。

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