建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラから!

第18話 マンションは資産価値が落ちにくい?むしろ上がる?ってマジなの?

八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。

      

前回までのあらすじ。

      

マンションと戸建ての違いを
わからんちんの俺ひとりで色々検討してみたが
所詮素人は素人。
ヘタの考え休みに似たり。
という事で、投資関連に詳しく
マンションにも詳しい同僚Eに
話を聞いてみる事にした。

そんな話だったな。

ただ、マンションの事をがっつり聞くスタンスだと
いろいろ詮索されたり
あらぬ噂を立てられるのも面倒なので
投資に詳しい所を突いて、確定拠出型年金の
投資先のアドバイスをもらいたい
いう口上で誘って
ついでにマンションの事を聞く
と言う作戦を立てる事にした。

              

果たして同僚Eは有用な情報を話してくれるのか?

          

それでは、今日も俺の新しい家の話を、始めるとしよう。

マンションの話を聞く前に

同僚E「っていう感じで、投資先を分散させるとよいよ」

八郎「なるほど~(早く終われ!(笑))」

       

アフター5に同僚Eを居酒屋に誘い
表向き、確定拠出型年金の投資先の
レクチャーを受けている事になっているのだが
表向きで正直この話題に殆ど興味が無く
真の聞きたい内容はマンションな訳で
同僚Eの話は全く耳に入ってこない。

      

そして、この同僚E。とにかく話好きで
自分の好きな分野は相手の事おかまいなしで
全然気にせずひたすら喋るしゃべるシャベル。
表向きの話題で既に30分以上独演会だ。

        

やっとひと息つけそうな気がして
ほっとしようとしたのもつかの間
想定外の質問が飛んできた。

        

同僚E「ハッチは貯金とか資産とか、どれくらいあるの?」

八郎「」

       

いきなり想定外の質問が飛んできて黙ってしまう。
しかもこの男。
俺より2個下なのに気持ちよくタメ語。
しかも俺の事は「ハッチ」と呼ぶ。
こいつ、体育会系とは程遠いんだよな。
金稼いでいる人がいちばんエライ的な発想の持ち主で
投資とか節税とかやっていない人間を
どこか見下している感がある。

      

八郎「べ、別にEに言う必要の無い話だろ」

同僚E「ハッチは俺に聞きたい事聞いたわけじゃん」

八郎「ま、まあそうだけど」

同僚E「じゃあ、俺も聞いていいよね?」

       

一瞬辻妻があっているように聞こえるが
よくよく考えると、一般的なアドバイスを請うのと
個人情報を聞き出すのは全然違う。

       

八郎「そんなの聞いてどうするんだよ」

同僚E「いや、少ないようならちょっとだけ投資の事教えてあげようかなって思ってさ」

     

でたぁ~同僚Eの投資レクチャー。
この男は、不躾にこれをやっちゃうから
周囲にほとほと嫌われているんだが。
当の本人は「お金が友達」「お金は裏切らない」
がスタンスで、周囲が自分のどう思っていようと
まるで気にしていない性格だ。
周囲の評価より、今日の為替の方が心配なタイプである。

      

八郎「実はさ、投資より気になっている事があってさ」

同僚E「俺は投資の事以外は気にならないんだけど」

八郎「いや、Eも結構気になってるんじゃないかと思うけど」

同僚E「ほお」

         

ちょっと乗り気になってきたE。
ここはもう、投資の話を避けるためにも
マンションの話を出してしまおう。

      

八郎「いや実はさ、マンションの話を聞きたくて」

同僚E「なんと!!!」

       

マンションと言う言葉を出すと目を丸くして
今日イチ驚いた顔をする同僚E。
まさか俺からマンションの話が出てくるとは
イチミリも思っていなかったのだろう。
しかし、さすがは投資にしか興味が無い同僚E。
おかしな勘違いをし始める。

資産価値が下がりにくいマンションの条件とは?

同僚E「まさかハッチ、マンション投資するの!?」

八郎「あ、いや、だからとうs」

同僚E「確かにマンション投資はFXとかインデックスよりサラリーマン向きではある!」

八郎「いや、マンションに普通に住めr」

同僚E「実はこのマンションは買いっていうヤツがあってだな」

八郎「ちょっと待てよE」

同僚E「。。。なんだよ」

       

いきなり同僚Eが暴走を始めたので
とりあえず俺の思いを聞いてもらう事に。

        

八郎「住めればどこでもいいんだけど」

同僚E「なんだ。。。じゃあ好きな所に住んだらいいよ」

       

あ、この流れはマズい。これでは聞きたい事が聞けないぞ。
ちゃんと同僚Eの自尊心をくすぐる質問をしないと。

       

八郎「例えば、転勤させられることを睨んで、どういうマンションを買えば家賃高く設定出来たり、高く売却できるか、とか」

八郎「戸建てとマンション、購入するならどっちがいい?とか」

八郎「そういうのが聞きたい」

       

同僚E「。。。ふん、なるほどね」

         

アブナイアブナイ。Eの期限を損ねるところだった。
しかし「家賃設定」とか「高く売却」と言うワードには
明らかに反応していた気がする。

       

同僚E「俺のマンションへの興味は『資産価値』しかないから」

同僚E「ハッチがこの場所に住みたい、とかそういうのは俺の中では興味なくて」

同僚E「それでも良ければ話すよ」

八郎「ああ、よろしく頼む!」

      

よかったよかった。
蛇足は多そうだが、マンションについての話は
ある程度聞けそうだ。

      

同僚E「ハッチが言うところの転勤になった時に『人に貸せるマンション』」

同僚E「『高額で売却出来るマンションであること』の条件は」

同僚E「大きく3つの条件がある」

同僚E「ひとつは『立地』ひとつは『利便性』ひとつは『部屋の条件』だね」

八郎「なるほどなるほど」

同僚E「立地、は分かりやすくと言うとその都道府県の中心地の近くとか」

同僚E「昔から人気のエリアで地価が高い場所などは、みんな住みたいと思うから」

同僚E「価値も下がりにくいよね」

八郎「でも。。。購入する時もお高いよね?」

同僚E「そんな安く買って高く売るみたいな錬金術なんてほぼ存在しないから」

同僚E「高く買って、より高く売るが一般的かな」

八郎「なるほど。。。」

利便性は非常に重要

同僚E「『立地』と並んで重要なのが『利便性』だね」

八郎「駅から近いとか、そんなヤツ?」

同僚E「そうそう、主要の公共交通機関の駅から徒歩10分内の条件は必須だね」

同僚E「世の通勤者は自宅から駅への往復時間をどれだけ減らせるかで」

同僚E「自分の勤務以外の時間をどれだけ捻出できるかが決まるからね」

八郎「なるほど」

同僚E「後は徒歩圏内に、食品スーパーとか銀行・郵便局・市役所とか」

同僚E「そのような公共サービスが徒歩圏内にあるかないかも人気を左右する」

同僚E「車が無くても生活できるくらい、徒歩圏内にサービスが充実すれば車の所有台数もゼロもしくは1台で済むし」

同僚E「生活に便利だし固定費が削減できるのも人気の要因だな」

八郎「。。。そんな条件が整った立地と利便性を兼ね揃えたマンションなんてある?」

同僚E「。。。無い事も無い」

八郎「ウソやろ!?」

同僚E「地方自治体とJRとかが共同で地域開発をした地域なんかは」

同僚E「駅ちかにマンションが立ち並びやすいし」

同僚E「公共サービスや商業施設の誘致も織り込み済みだから」

同僚E「必然、人気が出やすいね」

八郎「そんな所、この辺にある?」

同僚E「臨海地域を埋め立てて、JRや高速道路を引き込んで」

同僚E「オフィスとかも誘致して、超高層マンションとかバンバン立ってる」

同僚E「○○は、今超狙い目だね」

八郎「うわー、絶対に手が出ないな(笑)」

同僚E「そういう手が出無さそうな所こそ、更に地価が上昇する可能性があるから買っておいて損は無いんだよね」

同僚E「発展の仕方によっては、購入した時より全然高く売り抜けられる可能性が高いんよ」

意外に軽視できない「部屋の条件」

八郎「じゃあ、最後の『部屋の条件』ってのは角部屋とか階数の高さとか、そういう所?」

同僚E「それもある。『高層階』の方が高くなるし『角部屋』もだけど」

同僚E「『日当たり』とか『部屋の方角』も重視されるし」

同僚E「もっと根本的な部分でいえば『部屋の広さ』とか『間取り』も重要だな」

八郎「そうか。。。」

同僚E「あと、マンションを評価するうえで大事なポイントは『マンションが建った周囲の環境』もあって」

同僚E「周囲にもマンションが乱立し、眺望や日当たりが悪くなると資産価値は下がりやすい」

同僚E「でも周囲が公園とか低層の公共サービスの建て物だったりすれば、眺望が約束されるので」

同僚E「資産価値は下がりにくい、上がったりもする。だからマンション周囲の環境がどうなっているのかを確認するのも大事だな」

八郎「うわー、めんどくせえな」

同僚E「めんどくせえって、ハッチ、高く売却できるマンション教えろって言うから教えたのに」

同僚E「そんな言いぐさは無いだろう」

八郎「まあまあ確かにそうだね、すまんすまん、でも俺は」

八郎「そこまで気にしてマンション買わないだろうし、そもそもそんな高いマンション手が出ないよ」

同僚E「でも、転勤した時に人に貸す、とか売却するとなった時は」

同僚E「資産価値が落ちにくいマンションを購入した方が絶対に損はしないよ」

        

損はしない。
そこになんか引っかかりを感じる。
マイホームって「得する」「損する」とかいう
損得勘定で買うものなのだろうか?
まあ同僚Eは投資マニアだから「そういう視点だ」と
はっきり前置きしていたので
そんな視点になるんだろうが。。。

      

マイホームって夢とか希望とかが先に来て
売却とか、人に貸すとかそういうのは
あんまり考えないものなんじゃないか。。。
そんな変な反抗心的なものが芽生えたのも事実だ。

       

同僚Eの話は中途半端だけど、区切りは良いので
俺の新しい家の話、今日はここまで。

次回予告

資産価値の落ちないマンションを。。。
なんて質問しておいて、正論を聞くと
もやっとしてしまう俺だが。
聞きたい事はまだまだある。
じゃあ、資産価値が落ちにくい戸建てはあるのか?
そしてマンションと戸建ての違いについても
維持費とかを中心に聞いてみたい。

             

次回も、同僚Eの講釈を聞くことになると思うが
悪いが付き合ってくれ。

          

次回「資産価値が落ちにくい戸建てはあるのか?」 

お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!

このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。

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