建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラから!

第42話 住宅の性能に興味が無さ過ぎる嫁と、ありすぎる夫

八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。

    

前回までのあらすじ。

     

夫婦で初の住宅展示場に降り立ち
各々気になる(気に入った)ハウスメーカーを見つけ
1社ずつ中に入って話を聞こうと決めた。
まずは、俺が気に入ったハウスメーカー
「家に、確かな性能を」
というキャッチコピーを展開している
「信条ホーム」に入ってみることに。

しかし、デカい玄関ドアを開けて中に入っても
放置プレーで誰も出てきやしない。
業を煮やして

八郎「ごめんくださーい、家を見に来ましたー」

を大声で呼びかけたところ
億から女性の従業員が出てきた。
ひょっとしてこの人が、我々を
担当してくれる人になるのか?

       

それでは、今日も俺の新しい家の話を始めよう。

のっけから感じが悪い

とりあえず大声で「家見に来ました」アピールをすると
奥から女性の従業員が出てきた。
漸く家の話が聞けそうである。
ひょっとしたらこの人が担当なのだろうか。。。
若くてまあまあきれいだが
なんか、頼りなさそうだなあ。。。
そんな勝手な想像を張り巡らしていたら

       

女性従業員「ご予約の方でしょうか?」

        

作り笑顔は顔に貼りつかせている物の
言い方がかなりぶっきらぼうである。
うわ、こんな感じなのか、と同じ営業職として
この対応には引いてしまう。
予約を入れるのが慣行なのかもしれないが。。。

       

八郎「いえ。飛び込みです!」

女性従業員「。。。少々お待ちください」

       

グダグダ言っても仕方ないので
ココは開き直って直線で物を言う事にする。
予約もしてないのに。。。なんて毒づかれれば
平謝りすればいい。こちらは家の話が聞けたら
それでいいのだ。まずは一歩前進したいのだ。

      

。。。なんてひとり物思いにふけっていたら
またしても放置プレー。
誰も出てこなくなる。
嫁もさすがに不信感を露わにし始めた。

       

嫁「。。。出ようか?」

八郎「。。。そうだねえ。。。」

        

俺もさすがにこの仕打ちは。。。
と思い始めたその時、ドタドタと奥から
騒がしい音が聞こえてきた。
誰か来るようだ。

「若い」営業=「頼りない」営業?

信条営業「すみません!大変お待たせしました!!」

        

奥の扉があき、バタバタと現れた紺色のスーツの男は
明らかに若さハツラツとした感じだった。
黒縁のメガネもまた、印象を若くしている。

       

八郎「ちょっと、信条ホームさんのお話を聞きたくて」

信条営業「注文住宅をご検討ですか?」

八郎「まあ、そんなところです」

信条営業「それでは、どうぞこちらへ!」

          

ようやくこの若手営業に家の中を案内してもらえた。
玄関のドアを開けてから5分くらい経過した気がする。
一見さんにはこんなに厳しいのかと
ハウスメーカー巡りの難しさを感じてしまう。
今度から予約必須だな。。。

        

展示場の中は豪華な家の中、と言った感じで
デカいリビングルーム、デカいダイニングルーム
デカい和室、デカい洋室など
とにかくどこもかしこもビッグスケールで
いくら大は小を兼ねると言えど
こんなデカいスペースは現実取れないよね
というくらい広い代物だ。

        

その中で、先客が打ち合わせをしている姿が確認できる。
ぱっと見、ダイニングと洋室で打ち合わせが行われており
テーブルをはさんで客と営業が
とあるテーブルはにこやかに
とあるテーブルでは真剣にトークが展開されていた。

       

俺らもそう遠くない将来、こんな感じで打ちあわせをするのかもしれない。。。
何て思っていたら、若手営業、いきなり2階に上がりだした。

        

信条営業「すみません、2階でも大丈夫ですか?」

八郎「はい、大丈夫ですよ」

       

直角に折れた、すれ違えるくらい幅の広い階段を上がり2階へ。
そして、子ども部屋的なポジションの開放的なスペースに通された。
明らかに子ども部屋を意識した作りだが
本棚には、いろいろな冊子が並べられている。
どうやら、これを見せながら
何らか説明がありそうな気配がムンムンする。

        

テーブルと椅子もちょっと子ども部屋っぽい
丸みを帯びた明るい感じの素材だが、良い意味で緊張感を
産まないようにしている狙いがあるのかもしれない。

       

信条営業「お待たせしてすみませんでした」

八郎「いえいえ」

信条営業「注文住宅をご検討という事で」

八郎「そうですね」

信条営業「ちなみに既に土地の候補とかあったりしますか」

八郎「いえ、そういうのは無いです」

信条営業「どの辺にお住まいを。。。みたいなのは?」

八郎「そうですね、今X市に住んでいるので、X市か」

八郎「隣になるこのY市あたりならいいかあと」
※この住宅展示場は八郎が住むX市の隣のY市にある

信条営業「なるほどですね。。。承知しました。ところで。。。」

八郎「はい」

信条営業「なぜ、信条ホームを選んでいただけたんでしょうか?」

八郎「あの、まだ決めた、と言う訳では。。。」

信条営業「あ、いや、それは承知しています、何か理由があるのかと思いまして」

八郎「ああ『家に、確かな性能を』と言うコピーが気になってですね」

八郎「家の性能って何なんだろうって思って」

信条営業「なるほどですね。。。」

棒読みのような説明に

信条営業「それでは、簡単に説明します!」

八郎「お願いします!」

信条営業「家の性能と言うのは、簡単に言うと気密性能と断熱性能というのがあって」

八郎「気密。。。断熱。。。?」

嫁「。。。」

信条営業「はい、それぞれ数値がありまして」

         


       

信条営業「と言うのがありまして、それが。。。」        

八郎「。。。」

嫁「。。。」

         

信条営業「これらの数値が業界でも。。。」

八郎「。。。」

嫁「」

       

とまあ、研修で覚えろ!と言われたんだろうなあと言う説明が
30分近くも延々と続くのであった。
嫁は最初の5分で幽体離脱しているようで
相づちはおろか、反応すらしなくなっている。
目を開いたまま寝ているような感じだ。

        

信条営業「とまあ、こんな感じでわが社の商品は」

信条営業「気密性能・断熱性能が業界でもトップクラスでして」

八郎「わかりました、その気密性能断熱性能が優れているのはよく分かったので」

八郎「それって、具体的にはどういうメリットがあるの?」

八郎「なんかさ、素人だから数字で説明されてもよくわからなくて」

八郎「具体的な例で説明できたりしない?」

信条営業「あー、なるほどですね、えーと、そしたらですね」

信条営業「例えば冬の寒い日にエアコンをつけて」

信条営業「室温が24度まで上がったとします」

八郎「うん」

信条営業「そこでエアコンのスイッチを切ると」

信条営業「室温がだんだん下がっていくんですが」

信条営業「気密性能や断熱性能が高いと」

信条営業「下がっていく時間がゆっくりに、つまり」

信条営業「室温が下がりにくい状態になるんです」

八郎「へえ、それってどんなメリットがあるの?」

信条営業「室温が周囲の環境に影響されにくいという事は」

信条営業「光熱費を無駄に使わなくて済む、という事にはなりますね」

八郎「なるほど、それはメリットかもしれないね」

八郎「嫁ちゃん、冬暖かい家になりそうだよ」

嫁「ふ、ふーん、そうなんだ」

信条営業「冬、暖かい家にしようと思ったら」

信条営業「全館床暖房も出来ますよ」

嫁「あー、そうなんですねえ(棒)」

家の性能に興味がありすぎる夫と無さ過ぎる嫁         

ダメだ、嫁はこの家が気に入らないらしい。
もう態度から投げやりである。
家が気に入らないのか
営業が気に入らないのか
それとも両方なのか。。。
いずれにしても「全館床暖房」という
嫁が食いつきそうなキーワードを出しても
全然興味を示さない所を見ると
嫁はこのハウスメーカーには反対姿勢であることが
容易に予想が出来る。

       

しかし、俺はと言うと「家の性能」の話は
興味はあった。家の性能が高い=快適
と言い切っていいかは語弊があるが
光熱費が節約できそうな点と言い
家の性能が良いことはいろいろ良い事づくめのような気がする。

        

しかし、気になる事もある。
説明が棒読みなのを始めとする
この営業からの「にじみ出る若さ」
である。この人にマイホームを任せて良いのか?
大丈夫なのか?まだ直感ではあるが
そういう警報が俺の心の中で鳴り響いている。

         

家づくり、なかなか簡単には行きそうにないな。
話を聞いただけでも、改めて痛感した瞬間だった。

         

俺の新しい家の話、今日はこれまで。

次回予告

信条ホームの若い営業に、住宅設備のなどの話を受けた後
軽く予算の話を聞かれる。
我々が予算の話をすると。。。
営業の態度が。。。

        

次回「マイホームの予算を伝えると、態度が豹変する住宅営業」

お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!

このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。

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