どうも!八郎です!!
セキスイハイムを色々調べていく内に、
必ず出くわす言葉。
それは
ボックスラーメン構造
ボックス…は何となくわかりますよね。
箱?でしょうか。
しかし
ラーメン
これは全く分かりませんよね。
小池さん?
とか思っちゃうあなたは絶対40歳以上だと思います(笑)
さて、今回はその「ボックスラーメン構造」とはいったい何なのか?
早速見ていきたいと思います。
引用の無い画像は、セキスイハイムHPよりお借りしております。
Contents
ボックスラーメン構造とは
「ボックスラーメン」の言葉の意味
「ボックスラーメン」と言う言葉は完全な造語です。
ちなみに「ボックス」は箱。
「ラーメン」はドイツ語で、柱と梁(はり)からできた構造体の接合部を、
溶接など一体化させるように接合(剛接合)することで、
強靭な「枠」を形成した構造の建築物を呼びます。
語源はドイツ語の「Rahmen(額縁の意味)」からきています。
「ラーメン構造」と「ブレース(軸組)構造」
図は「オウチーノニュース」さんからお借りしました。
ラーメン構造は、接点を結合させる構造。
ブレース(軸組み)構造は、
筋交いを入れて、強度を出す構造です。
どちらが良いのか?と言う質問は後程お答えします。
鉄骨造には「重量鉄骨」と「軽量鉄骨」の2種類がある
ひとえに「鉄骨造」と言っても、その鉄骨の素材で2種類に分類されます。
それは「重量鉄骨」と「軽量鉄骨」です。
ちなみに、「重量鉄骨」の「ブレース構造」を採用した戸建はほぼ無く
アパートなどの複層階の集合住宅等に採用されています。
✅積水ハウス
✅ダイワハウス
で、軽量鉄骨と重量鉄骨の、大雑把ではありますが、
良し悪しを表にまとめています。
簡単に言うと、軽量鉄骨造、
すなわちボックスラーメン構造の場合、
○コストは重量鉄骨に比べると安い
×プラン(間取り)の柔軟性は重量鉄骨に比べると低い
という事になります。
この辺も後で触れたいと思います。
ボックスラーメン構造のメリット
強固な躯体(家)になる
セキスイハイムのボックスラーメン構造は
✅柱 100mm×100mm 120mm×120mm
✅床梁 150mm
✅天井梁 200mm
の3本の梁を、
精密機械でグリグリ回しながら
スポット溶接をしていきます。
精密機械で、決められた場所に狂いなく溶接を実施。
点検も実施し、溶接のポイントに狂いがあったユニットは、
家のユニットとして使用できません(◀工場見学で説明がありました)
ユニット同士は、鉄骨柱、鉄骨梁が2~4本組み合わさるので、
強靭な梁を形成。
地震の衝撃を大きく受ける、2階の床部分は、
最大で350×150mmという大断面の鉄骨梁が形成され、
大地震に襲われてもその地震力に耐えられる構造体を形成します。
ユニットと基盤を結合するアンカーボルトは、
橋にも使用されるアンカーボルトを使用。
中四国をつなぐ橋に使われているアンカーボルトと
同じ物が使用されています(◀工場見学で説明がありました)
未曽有の地震にも耐えうる家と、地震後の補修の容易さ
住宅の性能を共通の基準で審査する「品確法(住宅性能表示制度)」において、
セキスイハイムは標準仕様で最高等級の耐震性能をクリアすることが可能です(※1)
倒壊防止・損傷防止の耐震等級は「等級3」を取得することが出来ます(※2)
※1:1部のオプションの組み合わせでは、満たされない可能性があります
※2:タイル外壁を使用しない場合、等級3にならない可能性があります
またボックスラーメンと地震エネルギーを吸収する外壁構造により、
限界を超えた地震時でも一気に倒壊 しません。
地震後の修復の容易さも、ブレース構造の筋交いの補修に比べ、
ユニットの接合部分に重点を置いて点検・補修をすれば良いので、
地震を受ける前の状態への復帰も、ブレース工法より容易です。
また、実際の耐震実験も多数行っており、
実験機器の限界値の地震をもクリアする
耐震性能も確認されています。
詳しくはコチラを参照ください。
大開口の窓を設置できる
ブレース工法のような筋交いを必要としないので、
大開口の窓を設置することが出来ます。
この様に横にドカーンと
広い窓をこれでもかと設置することもできます。
ボックスラーメン構造のデメリット
間取りの制約が非常に多い
上の図は、セキスイハイムの家の組み上がりのイメージです。
このようなボックス(ユニット)を組み合わせ∔積み上げて家を作っていきます。
当然、ボックスとボックスの間には「柱」が出現するんですが。。。
この「柱」がプランを検討している時に結構邪魔になります。
例えば、広大なリビングを作りたいけど、
柱が出現して邪魔になる。。。
※柱を外す方法は▲こちらのパルフェの項目を参照ください。
また、窓やドアをずらしたくても、柱の周囲には設置することが出来ない。。。
自由にプランを考えたい人には、かなりイライラする制約だと、
セキスイハイムをやめて他のHMにしたブロガーさんがコメントしております。
このデメリットは、本当に良く考える必要があります。
そもそも施工できない場所がある
ボックスラーメン構造のユニットは、
地域の工場で生産され、
上棟日に工場から、建築現場でトレーラーで運ばれます。
しかし、このユニットを運ぶトレーラーが入れない土地では、
セキスイハイム家そのものを建てることが出来ません。
これは非常に大きなデメリットです。
田舎の安い土地を手に入れた!
土地代抑えられたから、ハイムでパルフェの豪邸建てるぞ!
と意気込んでも、
道路幅の狭い土地で建てるのは、非常に厳しいでしょう。
この辺は、土地取得前に必ず営業に確認を取って下さい。
ボックスラーメン構造は地震に強い躯体が出来る!
という事で、セキスイハイムのボックスラーメン構造とは何ぞや?を見てきました。
簡単に言うと
✅○地震に強い家が出来る
✅×プランの制約を大いに受けやすい
✅×道路の狭い土地では建てられない
と言ったところでしょうか。
また、「地震に強い家」も「地盤」がしっかりしてこその、地震に強い家です。
地震に強い家を目指したい方は「地盤」についても調べる必要があると思います。
「プランに制約」は、注文住宅の醍醐味の根幹を揺るがす問題です。
本当に自由な間取りを計画したいのであれば。。。
ちょっとセキスイハイムは考えた方が良いかもしれません。
また、鉄骨で間取りの自由さを求めるのであれば、
重量鉄骨+ハイパワード制震ALC構造のヘーベルハウスにしてみては如何でしょうか?
。。。ちょっとお値段は高そうですが、顧客満足度ランキングも上位です。
という事で、セキスイハイムのボックスラーメン構造とは何ぞや?でした!
セキスイハイムを検討されてい方のお役に立てたら幸いです。
今回は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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