八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。
前回までのあらすじ。
俺が気になるハウスメーカー
信条ホームとのファーストコンタクト。
注文住宅の予算が気になったので
「予算3000万円で家建ちますか?」
と聞いたら、いきなり態度が豹変。
それじゃあ足りませんよ、と言う話に。
駆け引きのつもりで予算を過少報告したのが仇になったのか?
正規の予算3500万円を告げても、それでも厳しいと
信条営業の冷たい宣告が。
どうやら我が家の予算で太刀打ちできる
ハウスメーカーではないな
と悟り、撤収しようとしたその瞬間。。。
それでは、今日も俺の新しい家の話を始めよう。
駆け引きなのか、ガチなのか
信条営業「いや、待てよ。。。」
信条営業、大げさなポーズと共に考え込む。
これも作戦なのか、素なのかわからないが
とりあえず、信条営業の次の言葉を待つ。
信条営業「ご主人、来週にもう1回ここに来れたりしますか?」
八郎「は、はあ、調整すれば」
信条営業「3500万円以内で、具体的に場所まで提示して」
信条営業「家を建てられるように、提案を作成してみます!」
八郎「ホ、ホントですかぁ!?」パアアアア
信条営業「頑張って見ます!少し足は出るかもしれませんが、提案させてください」
八郎「はい!よろしくお願いいたします!!」
嫁「」
と言うやり取りを経て、1週間後
再び信条ホームの営業と会う約束をして
展示場を後にするのであった。
信条ホームとのファーストコンタクト後。
嫁「。。。私、あそこで家、建てたくない!」
八郎「なんかそんな空気は醸し出してたけど」
八郎「具体的に何か理由があったりするの?」
嫁「最初はね。。。見た目が嫌だったの」
八郎「見た目、かあ。。。(そこキタか)」
嫁「なんかさ、何の変哲もないし」
嫁「どこにでもありそうだし」
嫁「そもそも注文住宅っぽくないよね?」
八郎「そ、そうかなあ。。。」
嫁「後、話を聞いていて嫌悪感MAXになったのが。。。」
八郎「うん」
嫁「予算が足りないってなった時」
八郎「ああー。それは分かる」
嫁「『足りないからお引き取り下さい』って言われるのはまだいいんだけど」
嫁「あんなに露骨に態度変えられると、人間不信になるよねー」
八郎「まあまあ、確かに」
嫁「今までのお前は何なんだ!ってなるよー、あれで100%萎えた」
八郎「そうか」
嫁の後半の指摘は概ね同意だった。
住宅営業も暇じゃないことくらい分かっている。
金にならない客と話しても時間の無駄だというのもわかる。
しかし、あんなに露骨に態度を変えて
「足りなんじゃないですかー」
って言うのはどうなのか?
更に言えば、その後見え透いた芝居で
「3500万円で提案して見せます!」
みたいな駆け引き。俺はそっちの方が気になった。
信条ホームは気になるけど
あの若造と安っすい駆け引きをしないといけないのか
と思うと、あの営業に嫁の夢を託していいのか?
と不安しかない訳だ。
性能の良い家を建てたい俺の思いと
嫁のマイホームの夢を
どう折り合いをつけるのか?
が今後の課題となりそうである。
嫁の気になるハウスメーカーは?
さあ、嫁のテンションもいきなり下がってしまったので。
嫁の気になるハウスメーカーに入って
気持ちを上げてもらおう、という事で
嫁に話を振ってみる。
八郎「さ、今までの気分の悪い内容はきれいさっぱり忘れて」
八郎「嫁ちゃんの気になるハウスメーカーに行ってみよう!」
嫁「おー!」
八郎「ちなみに、ハウスメーカーの名前はなんていうの?」
嫁「本当はね『四菱ホーム』を見たかっただけど」
八郎「」
嫁「この展示場には無かったんだあ。。。」
八郎「(´▽`) ホッ」
誰でもわかる事。
「旧財閥系の名前を冠するハウスメーカー」
の価格は絶対に高い!
高額さは上から数えた方が圧倒的に早い!!
この展示場に「四菱ホーム」が無くて本当によかった。
予算が全然足りなくて、早々に退散する羽目になっていたはず。
我々2人の気に入ったハウスメーカーは
お話しすら聞いてもらえませんでした。。。
我々の予算設定はティラミスにハチミツかけたくらい甘々でした
なんて寂しい結末になっていたかもしれない。
しかし、四菱ホームは回避できても
それがイコール「予算内で家が建つハウスメーカーを選んだ」
事には当然ならない。
嫁はいったい、どのハウスメーカーを指名するのだろうか?
嫁「ここだよ~」
八郎「むむむっ」
いかにも「モダン」という表現がぴったりの佇まい。
どちらかと言うと、シンプルな方が好きな俺にとっては
苦手、と言うか、どうでもいい、と言うか
とにかくさっきの嫁とは真逆の立ち位置になりそう。
俺が「興味が無さ過ぎてどうでもいい」家って感じだ。
。。。こんなんで、本当に家づくり、うまく行くのか?
興味が無いから無理やり積極性を出していくスタイル
そのモダンな感じのハウスメーカーの名前は
「ネオアーバンハウス」。
直訳すれば
「新しい」「都会的な」ハウスだ。
もう名前から「俺の家、かっこいいもんね!」と主張している。
そんな家、そんなハウスメーカー。
申し訳ないが、俺には初耳のハウスメーカーだ。
そんなモダンな家は玄関ドアもモダンだ。
もうなんて表現していいのかわからないから
全部「モダン」と言っておけば外さないだろう
そんな感じで「モダン」を安売りしておこう。
嫁「さあさあ、入ろう入ろう♪」
八郎「お、おう。。。」
嫁「(^-^)ニコニコニコニコ」
八郎「(;´Д`)」
入ろう入ろう♪と言いながら
先頭を切るのは俺なのだ。
こういう場合、レディファーストなんて言葉は
この世から消え去るのだ。
世の中ジェンダーレスとか
ジェンダーフリーとか言い始めているけど
こんな時は先陣を切るのはいつも男なのである。
えい、ままよ!
八郎「こんにちは~」
嫁「もう、ちょっとやめてよ、恥ずかしい。。。」
先ほどの信条ホームでの放置プレーから学び
自ら声を出しながらハウスメーカーに飛び込んでいく。
こうなれば興味が無い分、無理やり積極的に行くしかない。
男性営業「いらっしゃいませ!」
さすがに大声でアピールしただけに
今回はさささっと従業員が寄ってきてくれた。
先ほどの信条ホームの営業は
紺のスーツに黒メガネと、お前は今から就職活動かっ!
と言いたくなるような地味な出で立ちだったが
今回のこのネオアーバンハウスの従業員は
カラーシャツやまあまあなネクタイなど
よく言えばおしゃれ、悪く言えばナンパな感じだ。
男性営業「どうぞこちらへ!」
お、今回は「予約の方ですか?」とは聞かれなかった。
よくよく見てみると、展示場内で打ち合わせをしている客は1組。
この時間は割と余裕?ヒマ?な感じのハウスメーカーなのかもしれない。
程なく1階のダイニングらしきところに通される。
明るいブラウンで統一されたダイニングが
なかなかおしゃれだ。嫁も思春期の女子高生みたいに
目をキラキラと輝かせている。
とりあえず飲み物を聞かれて
各々の好きな飲み物を注文して
ダイニングテーブルに座りながら
ふたりで首をぶんぶん振り回していると。。。
俺の新しい家の話、今日はこれまで。
次回予告
ついに、嫁の気になるハウスメーカー
「ネオアーバンハウス」
に突入。飲み物を注文して待っていると。。。
奥からひとりの男性が。
そしてこの男性が、まさかの。。。
次回「その予算なら、マイホームを建てれなくもない!しかし。。。」
お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!
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このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。