八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。
前回までのあらすじ。
ついに、住宅展示場の地に降り立った情弱夫婦。
初めての展示場にビビるも
ビビったままでは進まないという事で。
夫婦で各々展示場を回り
気になるハウスメーカーを1つずつ見つけて
そこに入って話を聞いてみよう
という事になった。
俺が気になったのは
「家に、確かな性能を」
というキャッチコピーと
イタリア国旗みたいな色使いの
ハウスメーカー「信条ホーム」。
この選択が、終わりの始まりになろうとは。。。
それでは、今日も俺の新しい家の話を始めよう。
再集合
嫁と各々の住宅展示場チェックへ解散して15分後。
再びマイカーを駐車場に止めた場所に集合する情弱夫婦。
嫁は果たして、気になるハウスメーカーを見つけてきたのだろうか?
嫁は期待と不安が入り混じったような
何とも言いようのない顔をして戻ってきた。
八郎「どう、嫁ちゃん?気になるハウスメーカーあった?」
嫁「。。。1つしかダメなんだよね?」
八郎「いや、ひとつじゃないとアカン、と言う訳じゃあないけど」
八郎「とりあえずは1つに絞ってみて」
八郎「時間と体力と精神力に余力があれば」
八郎「2軒目以降を検討するのもアリかと」
嫁「そうだよねえ。。。」
嫁はいろいろなハウスメーカーに目移りしたのか
1軒に絞り切れなかったようだ。
しかし、最初から2社3社と話を聞くつもりだったのだろうか?
そんな体力と精神力が、未知の世界に飛び込もうとしている
我々に残っているのか、非常に疑問だ。
八郎「とりあえずファーストチョイスを決めてさ」
八郎「いろいろ余裕があるようだったら、2社目・3社目も訪問してみよう」
嫁「うん、わかった!」
こうして、ついに我々夫婦は
ハウスメーカーの門戸を叩く決意をした。
顔をしかめる嫁
八郎「嫁ちゃん、1社に決めた?」
嫁「うん!決めた!!」
八郎「じゃあ、どっちのハウスメーカーから行く?」
嫁「八郎ちゃんの方から行こう!」
ほほう、そうなのか。
てっきり、嫁の気になるハウスメーカーを
はしごするような展開になるのかと思ったら
俺の気になるハウスメーカーの話も聞いてくれるのか?
これはちょっと意外だった。
まあ、俺が気になっている家の性能の話は
それはそれで土産話として聞きたかったので
嫁の心遣いはありがたかった。
。。。と、この時は、本気でそう思った。
八郎「じゃあ、行こうか!記念すべき一発目!!」
嫁「うん!!!」
。
。。
。。。
八郎「じゃーん、ココです!」
嫁「えっ。。。(-“-)」
俺が気になるハウスメーカーの前まで連れてくると
嫁が、露骨に眉間にしわを寄せる。
八郎「えっ。。。なんか、まずかった?」
嫁「いや、えーっと、うーん。。。」
嫁は何かを言いたそうにしているが言い淀んでいるようだった。
何が問題なのか?
八郎「問題がある、みたいな感じに見えるけど」
嫁「えーと。。。正直に言ってもいい?」
八郎「もちろん!」
嫁「外観に全然キュンキュンしない」
八郎「」
キュンキュンて。。。
恋愛じゃあるまいし。。。
しかもあんた何歳よ?
もうキュンキュンとか言える年代じゃないでしょ。。。
と毒づいても仕方ないか。
嫁にとっては、外観が惹かれない
という事なんだろう。
まあ確かに外壁の色遣いは一色だし
おおおっとなるようなデザインでもないし。
大きい以外はまあどこにでもあるような
佇まいではあった。
しかし、俺からしてみれば
さすが一軒家だと思ったし
こんな家に住めるなら是非お願いします!
という感じなんだが。。。
広告とはいえ、ずーっと自分の気になる家を
見続けていた嫁からすれば
響かないデザインなんだろう。
八郎「まあ、このハウスメーカーや家に住むわけじゃないし」
八郎「とりあえず話を聞くだけだから。。。」
嫁「。。。わかった」
そう言った嫁の表情は
とても物事を「わかった」と言った人の表情では無かった。
が、俺はそこは気にせず展示場に入る事を決めた。
いきなり放置
とりあえず話を聞くだけだから。。。
そう嫁を説得して(説得できてないが(笑))
信条ホームの門をくぐろうとする。
しかしそこでまずビビるのは、玄関ドアの大きさである。
無駄にデカい。
観音開きというのか?両開きというのか?
ホントマジで無駄にデカい。
しかし、ここでビビっていては
全く先に進まないのである。
ここは、気合でデカい玄関ドアを
開けるしかない。
えい、ままよ!
玄関ドアを勢いに任せて開ける。
「ガチャ」
これまでの人生の玄関ドアを開ける音では
聞いた事も無いような重厚な音がしてドアが開いた。
自分の運命のドアも開いたような気がした。
広い玄関だ。普通の家の3倍くらいありそう。
既に10足近い靴が並んでいる。
客が我々の前に2-3組いるような感じだ。
八郎「。。。」
嫁「。。。」
しかし、我々がドアを開けて玄関に踊りこんできても
誰も迎えてくれない。
住宅展示場とはこんなものなのだろうか?
信条ホーム営業「いやあ、これはこれは、ようこそおいで下さいました」
八郎「まあ、そうでもないぞ」
嫁「えっへん」
信条ホーム営業「お飲み物はいかがいたしましょう?」
八郎「メニューはあるかな?」
信条ホーム営業「はっ、すぐお持ちします、ほら、すぐお持ちして!」
女性営業「はい、少々お待ちください。。。」
-以上、八郎の妄想、この間約0.5秒-
と妄想を膨らませてみても、誰も出てこない。。。
八郎「。。。ここって、セルフサービスもとい、セルフ上がりこみなんかな?」
嫁「えーっ、まさか。。。さすがにそれは無いと思うけど」
確かに自分でずけずけ上がっていくスタイルの住宅展示場には
違和感しかない。基本、誰かが対応してくれると思うのだが。。。
八郎「このまま待ってても進展しそうに無いから」
八郎「大きな声でお客さん来たよアピールしようか?」
嫁「ちょっと、あんまり恥ずかしいことしないでよ」
そう、嫁に釘を刺されるも。。。
八郎「ごめんくださーい、家を見に来ましたー」
嫁「ちょっ、やめてよ、恥ずかしいじゃない。。。」
すると、奥から女性の従業員が出てきた。
おおっ、我々の営業担当は女性なのか?
俺の新しい家の話、今日はこれまで。
次回予告
ついに記念すべき初住宅展示場。
性能を売りにしている、らしい?
信条ホームに足を踏み入れる。
しかし、展示場の中に入っても放置プレー。
仕方なく大きな声で来場を告げると
億から女性の営業が出てくる。
我が家の担当は女性なのか!?
お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!
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このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。