おう、俺だ(@eightblog_hachi)
この記事を書いている時はもうすぐ3位決定戦。
クロアチア対モロッコの前の時間だ。
やはりサッカーの試合の前には
サッカーのブログを書くと良いな。
という事で、今回もワールドカップの話だ。
3決や決勝、そしてこのワールドカップカタール大会の総括は
全ての試合が終わった後にやるとして
今回はこれからのサッカー日本代表について話してみたい。
サッカー日本代表の記事も
あのクロアチア戦の敗退から10日あまり経過し
どんどん露出が減り、ある意味「日常」に戻りつつあるが
そんな中でもサッカー老害のこの俺は
サッカーの事を語り続ける(笑)
今回は「今後の日本代表はどう戦うべきか?」
をテーマに考えてみたい。
1部の日本代表が「このままの戦い方ではダメだ」
と漏らしていたのはいい傾向だが
「サッカー先進国のような戦い方をしないといけない」
という意見にについてはえ?は?と思ってしまう。
ま、その辺を3位決定戦を前につらつら書いてみよう。
ちなみに今までの記事はコチラから。
それでは、早速始めるとしよう。
サッカー日本代表は今後世界とどのように戦うべきか
始めるぞ、ついて来い!
Contents
日本代表の実力を過大評価してはいけない
今回ドイツやスペインに勝って
日本は強くなったと勘違いしている人がいる。
確かに1試合平均失点「1」は
過去にはない優秀な失点数。
確かに守備面での進化は感じられたかもしれないし
サッカー先進国にまさかの逆転勝ち×2。
こりゃ日本代表、強くなったよね!
と言い切ってしまうのは、大いに間違った認識だ。
ドイツとスペインに勝てたのは
対戦相手の慢心をポイチが奇策で見事に突いたからに他ならない。
サッカー後進国である日本が
サッカー先進国であるドイツ・スペインに
ある意味真っ向から挑まず、奇策を打つことで
見事に勝利をかっさらった感じだ。
この2試合の戦い方は、監督が自国の実力をわきまえて
サッカー後進国の戦い方をやったことで
もぎ取った勝利で、この2試合の勝利は
選手の頑張りはもちろんだが
監督の手腕も大きい試合だった。
しかし、この2勝は残念ながら実力を反映したものでは無い。
ドイツやスペインと10試合やれば間違いなく今の日本代表なら
負け越すのが目に見えている。
今回は千載一遇のチャンスを
しっかり物にしただけであって
日本がスペインやドイツをオープンに打ち合って
実力で凌駕したわけでは無い事は
改めて確認しておかなければならない。
奇策でジャイアントキリングを上げる事は
1発勝負で結果にこだわる上では重要な戦い方だ。
しかしそれで勝った=相手を上回る実力だ
という認識は危ないよ、という話だ。
体格差とサッカーの歴史で欧州南米を上回る事は出来ない
日本がサッカー後進国と言われてしまう背景にあるのは
明らかに欧州・南米とは「サッカーの歴史」
が違い過ぎる事を無視するわけにはいかない。
日本は1998年のワールドカップフランス大会から6大会連続で
ワールドカップに出場している物の
1994年のアメリカ大会はかの有名な「ドーハの悲劇」で
予選突破を寸でのところで失い
それより前に関しては予選を突破する事すら
ままならない状況が続いていた。
この間にも欧州・南米のいわゆるサッカー先進国は
ワールドカップ出場を果たしては名勝負を繰り広げていた。
そして何より欧州・南米各国は
自国のプロクラブチームによるリーグも
既に成熟しており、クラブチームのユースや
中にはフランスのように国を挙げての育成システムを
採用している国もある。
日本でJリーグが稼働したのが1993年。
それ以前は実業団のチームなどがリーグ戦を行っていたが
知名度は明らかに低く、このJリーグが始まった1993年から
徐々にではあるが選手の発掘・底上げが可能になってくるのである。
このように、欧州・南米と日本には
比べ物にならないくらいのサッカー文化の
歴史的な差が存在する。
ここを無視して欧州・南米に肩を揃えつつある
と言ってしまうのはおかしいと言わざるを得ない。
また、これは先住民の民族的な問題もあるが
どうしても欧州・南米の選手に比べて
体格では劣ってしまう。これは避けられない弱みだ。
日本代表全員が吉田麻也みたいな体格に恵まれたらよいが
そんな時代はいつ到来するのかわからない。
それよりは、この対格差を素直に受け入れ
体格差のハンデを最小限に食い止める
戦術・戦い方が必要になるだろう。
数的不利な局面を作らないようにするフォーメーション「3-4-3」
監督はお金をかけてでもビエルサを招聘してほしい小生だが
監督論は過去にもやったのでここでは割愛。
興味があるなら下記リンクを読んでいただきたい。
しかし体格差という不利はどこかで補わないと
いわゆるサッカー先進国とは戦えない。
その方法の1つとして考えられるのが「フォーメーション」。
フォーメーションはウイングバック採用の「3-4-3」を推したい。
ポイチが採用した「3-4-2-1」でも問題ない。
そしてこのウイングバックが守備の時には最終ラインまで下がって
5バックになる「5-2-3」にもなり
攻撃参加時には思いっきり前線に攻撃参加し
5TOP気味になる「3-2-5」へ可変するシステムを取り
局地的に数的不利を作らない戦い方をして
1対1ので体格の不利を補う戦い方だ。
この戦い方では全員の戦術理解が非常に重要になる。
体力的に一番しんどいのはウイングバックだし
ウイングバックには攻撃も守備も一定のレベルが求められる。
しかし、大変なのは何もウイングバックに始まった事ではない。
中盤は実質センターハーフの2枚になるので
中盤を縦横無尽に局面局面を理解して数的不利を解消する
戦術理解度と運動能力が求められる。
センターバックにもビルドアップ+オーバーラップ能力も不可欠になる。
一時的にはセンターバック2枚+アンカーのように
センターバック1枚がポジションを1つ上げて
中盤の底からのビルドアップに入る必要も出てくる。
前線からのチェイシングもルール決めが必要。
どこに相手が侵入したら追うのか
どこまでは知らないふりをするのか。
深く2ラインを敷いて守るときと
前線からプレスをかけて奪う場合はどこで数的有利を作って
どこに相手を追い込んで奪うのか、等
体格差を補うための数的有利を作るための
約束事は多岐に渡るので、それを
選手全員が戦術的に理解できるのかも重要になってくる。
ただサッカースキルが高いだけでは日本代表は務まらない。
体格差を補うための戦術理解が今後一層求められることになる。
クラブチームで活躍している選手が、代表になると活躍できない理由の一つに
戦術理解の欠如がある。これはに代表のみならず
世界各国の代表選手にも当てはまる話だ。
「ボールは汗をかかない」を体現できるプレーヤー
「ボールは汗をかかない」
ちょっと古い言葉になるが、この言葉は
ブラジルに古くからあるサッカーのことわざだそうだ。
また、あのヨハン・クライフも
「ボールは疲れない(汗をかかない)」
という言葉を残している。
選手が走るとめっちゃ疲れるけど
ボールは走らせても(選手は)疲れない・汗をかかない
とまで言い切っていいかどうかは別だが
ボールを早く回すことで選手に無駄な動きをさせず
最短距離で目的地まで到達させることができる
という意味合いが含まれていると、勝手に俺は思っている。
しかし、これは「ボールをしっかり回せばいいんだろ?」
と言われそうだが、そんな簡単な話ではない。
日本がプレッシャーをかけられると、すぐバックパスをして
センターバックが右から左に、左から右にボールを回すのは
今大会だけでなくアジア最終予選でも多く見られた。
これは
・プレッシャーをかけられるとボールをロストしそうだから安全な選択肢を取る
というのもあるが
・パスの受け手のポジショニングが悪く、出しどころがない
というのも理由のひとつとしてだろう。
しかしワールドカップの強豪国を見ていたらわかると思うが
バックパスという選択肢は本当に最後の最後で仕方なく取る手段で
いつもは前を向きながらパスの出しどころを必死で探すと
選手がパスを受けに絶妙な距離感に下がってくるので
そこに高速のパスを出す。パスの受け手はキレイにトラップしつつ
ボールをキープしながら次のパスの出しどころを考える、こんなプレーが多かった。
この高速のパスを「蹴る」「止める」という作業は
日本代表でも練習を積めばできるはず。
これが出来るようになると、積極的に前を向けるようになるし
相手の鬼プレスもボール回しで交わすことが出来るようになる。
こうして相手が中盤でプレスをかけても「高速パス+しっかりトラップ」で
相手をいなすようになれば、やがて相手は無駄に走らされていることを悟り
自陣に2ラインを敷いて強固に引きこもるようになるのである。
プレスがかからないようになって活きるドリブラー
相手のプレスをパスでいなせるようになると
相手も程なく気づき、守備はあまりプレスをかけずに
自陣に2ラインを敷いて守るようになってくる。
こういう時に有効なのは三苫のようなドリブラーの存在だ。
実はパスチームは、自陣に引きこもってでツーラインを敷いて
自陣のスペースを埋めればある程度守れる。
アジア最終予選で相手に自陣に引き込まれて
横パスをたらたら回すシーンはズバリこれ。
自陣のスペースが埋められてしまい、パスどころがなくなると
策がなくなると横パスでボールを回すしかなくなる。
ここで活きるのがドリブラーの存在である。
いきなり日本代表がパスを辞めたかと思えば
三苫(のようなドリブラー)がひとりでガンガン相手陣内につっかける。
ブロックで守っているので前線からのプレッシャーがかからない分
三苫も自由に仕掛けやすくなる。
こうして三苫のようなドリブルで相手陣内に風穴をあければ
三苫のマークに付かざるを得なくなり
2ラインのブロックに穴が出来たり
局地的に数的有利になるポイントが出てくる。
そこを有機的に且つ組織的に崩すスタイルが
今の日本代表には求められる。
組織的に且つためには伊藤純也や三苫は貴重な先発戦力で
彼らに続くようなドリブラーの登場が今後も待たれる。
ポイチは三苫に活路を見出したのがある意味正解であり間違いでもあった。
三苫が毎試合個人の力で活路を見出してくれれば問題なかったが
三苫が封じられると打つ手なし、では指揮官失格。
まずはドリブラーを活かすための戦術構築が必要。
そのための「ボールスピードの速いパス回し+正確なトラップ」で
不要なボールロストを抑えつつ、相手プレスを無力化する。
プレスを無力化されたことで相手が引いて守れば
ドリブルを両サイドで多用して、相手の守備のブロックを慌てさせる。
ドリブラーにマークがつけば、マークがつく分スペースが空くので
そのスペースを数的有利を構築して有機的に崩せる「約束事」を作る。
攻撃とは選手単体で作れる時代は終わった。
昔は「戦術はロナウド」なんて言葉もあった。
(クリスティアーノ・ロナウドではなく元ブラジル代表のFWロナウド)
しかし、現代サッカーにおいてひとりの選手が試合を決める
というシーンも減ってきている。
それに日本にロナウドみたいな選手が産まれるのを期待するのも
宝くじと同じくらいの確率かもしれない。
サッカー先進国同じ戦い方では勝てないが、負けないようなスタイルを確立する必要がある
結論、サッカー先進国と同じようなスタイルで
戦おうとした場合、やはり選手の体格であったり
育成の仕組みの違いなどもあり、その差は永遠に埋まらない。
ならば自分たちの身体能力やサッカーの歴史に合致した
独自のやり方を構築する必要がある。
しかし、独自のやり方というのは、今大会のような
ガチガチに引いてカウンター1発というのではない。
2010年ワールドカップのチリや
2014年のワールドカップのメキシコのような
立ち振る舞いが日本代表に出来れば
優勝は出来なくても、ベスト16を突破できるくらいの
クオリティは備わるのではないだろうか。
ポイチ監督続投でも構わないが
4年間率いて攻撃面での組織的な崩しというのは
見られる事も無く、向上することも無かった。
もし続投すれば次の4年でやってくれるかもしれないが
4年間任せて出来なかったことが
これからの4年で出来るのか?と問われると
懐疑的にならざるを得ない。
一発勝負の結果を出す、とチームを成熟させるというのは
似ているようで全然違う。
一発勝負の成績にこだわるなら、現状のメンバーで
少しでも勝つ可能性が上がる手段を
スカウティング等を徹底的に行って
1%でも上げる努力で、勝ち得る可能性はある。
今大会の日本代表はこれだ。
ワールドカップで結果を出そうとした
ポイチの戦術はコスタリカとクロアチアには
中途半端ではあったが、一定の結果を得た形でもある。
しかし、チームとして成熟させるのは
1発の成績にこだわるのとは全くの別物。
ポイチは4年間かけて2018年からどれだけ
日本代表を成熟させたのだろうか?
日本サッカー協会は監督人事にどんな決断を下すのか?
ああ、やっぱり続投しなけりゃよかった。。。
2026年にそんなため息であふれていないことを願いたい。
次回予告
決勝が終わったら必ずやります!
ワールドカップ総括!!
次回「ワールドカップ2022カタール大会を総括します!」
2026年こそはベスト8より上を目指して!!
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