八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。
前回のあらすじ。
仮契約をしつこく迫る信条営業だったが
今はまだ仮契約すべきタイミングではないと判断。
保留を宣言し、信条ホームを後にする我々であった。
そして本日2軒目の打ち合わせとなる
嫁の本命ハウスメーカー
ネオアーバンハウスになる訳だが。
訪れていきなりアーバン所長が
「本当にメチャめちゃツイてますよ!」
とニコニコしながらお出迎え。
こちらはコチラで胡散臭さしか漂ってこないのだが。
そんな「ヨイショトーク」が続くと
段々我々悪い気分じゃなくなってきて。。。
ちなみに最初からこの話を読んでみたい
という奇特な方にはこちらのリンクを紹介しよう。
それでは、今日も俺の家の話を始めよう。
希望しても無いのに盛り込まれる提案
アーバン所長「八郎さま、私が言うのもなんなんですが」
八郎「はあ。。。」
アーバン所長「本当に、メチャメチャついていますよ!」
八郎「まーた、ありもしない『キャンペーンに当選しました!』とかでっち上げて、我々を浮足立たせようという作戦じゃないでしょうね?」
アーバン所長「いえいえ、そんなキャンペーンとか胡散臭い物ではありません」
アーバン所長「八郎さまのお声かけのタイミングに我々の販促がどんぴしゃハマった、と言う感じです」
アーバン所長「八郎さまの前も後のお客さまも、この話はしておりませんし、恐らくできないと思います」
八郎「ホントですかぁ。。。」
ソファーに腰掛けるなり
こんな感じでアーバン所長に捲し立てられ
胡散臭い気持ちとふわふわした気持ちが同居する我々。
しかし、もうここで俺はアーバン所長の術中に
ハマりつつあったのかもしれない。。。
アーバン所長「それでは、提案書をご覧いただきたいんですが」
既にローテーブルにセッティングされている提案書を
すっと我々の取りやすい位置に押すアーバン所長。
こんなところから、もうアーバン所長の「ゆさぶり」は
始まっているのかもしれない。
八郎「それでは、失礼します。。。」
嫁と情報を共有するため、ローテーブルに置いたまま
嫁も俺も見える位置で提案書を開いてみる。
見開きからいきなり、家の完成図のカラーパースが
どーんと1枚分記載されている。
嫁「わあああああぁぁぁぁぁ」
八郎「むむっ」
嫁、これまでの打ち合わせで一番の歓声(笑)
見た目に興味が無い俺でも「おおっ」と思わせるデザイン。
流石、デザインを重視していると豪語するだけの事はある。
決して「豪華」とか「贅沢」と言う感じではない。
家の大きさもその辺にある大きさと大差ない。
でも、なかなか小じゃれた感じは誰の目にも見て取れる雰囲気だ。
見開き2枚目は、側面や正面ではない裏側。
また外構の様子もイメージで記載されている。
裏側にはウッドデッキも付けられており
外構は緑で溢れている。
八郎「これってイメージ画像ですよね?」
アーバン所長「と、申しますと?」
八郎「ウッドデッキとか、こんな緑あふれる外構は、あくまでイメージであって」
八郎「最初からついてくるわけじゃないですよね?」
すると、アーバン所長ニヤリとして
アーバン所長「いえ、これもついてきます!」
八郎「」
嫁「」
アーバン所長「グリーンは、一番いい状態の画像なので」
アーバン所長「通年この状態ではありませんが、この状態になるように」
アーバン所長「最初から植えこんだ状態での引き渡しです!」
八郎「マジか。。。」
こんな提案で予算内に収まるのか
希望していない物が提案されているのは気になる。
ウッドデッキなんて、もう子どもが大学生になろうとしているのに
必要性を感じられない。
家の外構を彩るグリーンも
見た目はキレイだがメンテンナンスは大変そうだ。
我々がこれらのメンテナンスが出来るとは
到底思えない。
しかし、とりあえずは全部を見てから判断しよう。
という事で、ページを捲ってみる。
次からは間取り図だ。
俺は間取りの事はよくわからないから嫁に譲る。
嫁は食い入るように間取りを見つめている。
八郎「この間取りのページだけ、外す事出来ますか?」
アーバン所長「承知しました」
アーバン所長、すぐに間取りのページだけ
冊子から外してくれた。
それを嫁に渡すと、お腹を空かせた犬のように
食べ始め。。。はしないものの食い入るように
間取りを穴が開く勢いで見つめ始める。
その隣で俺は、提案書を読み進めていく。
キッチンは黒のセラミックのワークトップ。
風呂も、壁や基本の色調は黒。
1階トイレもグレーを基調とする色使いで
イチイチクソかっこいい。
嫁が好きそうな色使いである。
アーバン所長「キッチン・バス・トイレは色目は変更可能です」
八郎「なるほど」
その他色々装備の説明が書いてあるページを読み飛ばし
目的のページへと急ぐ。
その目的とは。。。そう価格である。
まあまあ景気の良い設備も盛り込まれ
デザインも素人目には申し分なし。
これで我々の予算内に収まっているのか?
焦点はこの1点に絞られた。
八郎「まあまあ、良い感じの提案なんですが」
アーバン所長「はい」
八郎「これで、我々の予算内に収まっているですか?」
アーバン所長「これが収まっているんです!」
八郎「3500万円に?」
アーバン所長「はい!」
八郎「ホントですか?」
アーバン所長「はい。。。但し」
八郎「但し?」
アーバン所長「条件付きではございますが」
衝撃の値引き500万円強、その条件とは
条件付き?
アーバン所長のひと言が気になったが
俺はまず、提案書をめくって見積もりのページへと急ぐ。
数枚めくると、そのページは現れた。
右下の総額を見ると3850万円になっている。
えっ?予算からオーバーしてじゃん!と思って
よく見ると、税抜き価格が3500万円になっていた。
しまった。。。これは捉え方の違いと言うか
我々の説明不足か。。。
税抜きで3500万円になっていたのであった。
しかし、もっと驚くのは値引き額だった。
この見積書が正しい物であることを前提に話をすれば
なんやかんや積みあがった最後の税抜き価格はなんと
4000万円を超えていた
そこから
500万円強の値引き
を入れて税抜きではあるが3500万円に合わせていたのである。
値引きを強調するために盛った表示にしているのかもしれないが
見た目の豪華さ、外構の充実、トイレ・バス・キッチンの
提案を見る限り、土地代までの総額が4000万円を超えていても
不思議ではない感じはした。
見た目、それくらいかかっているかもね、と言う
素人ながらの感想ではある。
問題は500万円強の値引きの条件だ。
この条件がはっきりしないと
首を縦に振っていいのかわからない。
八郎「。。。ちなみにこの値引きの条件って何なんですか?」
アーバン所長「いや、そんな難しいことじゃないです」
八郎「はあ」
アーバン所長「完成見学会をさせてもらいたいんです」
俺の新しい家の話、今日はこれまで。
次回予告
ネオアーバンハウスの所長が
500万円強の値引きの条件として出してきたのが
「新居の完成見学会」。
その提案に乗ってよいのかどうか?
そして嫁はどう思っているのか?
次回「完成見学会の提案受けていいの?デメリットを考えてみる」
お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!
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