今や人口の11人に1人が
コロナ感染経験者と言われている日本。
そんなコロナ第7波の終わりなきピークに起こった
ひとりのおっさんの話を聞いていただきたい。
経験された方はご存知かと思うが
これは個人の問題だけでは終わらない。
家族や会社を巻き込む、大きな問題へと
発展しかねない、由々しき問題である。
そこで経験した出来事や
心情を共有してほしくて
この番外編の筆を執る事にする。
ちなみに以前の記事を読まれてない方は
コチラのリンクからお読みいただきたい。
博打
○三女は学校行事に参加する事ができるかもしれない
(※三女がコロナウィルスに感染・発症しないことが条件)
×小生だけでなく嫁や三女のコミュニティにコロナウィルスをバラまき、クラスターを発生させる可能性がある
嫁「なるほど、三女ちゃんのことがあるから」
嫁「それで私に相談しようとした訳か。。。」
八郎「(コクコク)」
選択肢B、娘を取るか
選択肢A、八郎・嫁・三女のコミュニティを守るか
父親としては選ぶに選べない非情な選択である。
しかし、三女の活動をジャマしない選択肢B「そのまま働く」
を選ぶのにも大きなリスクがある。
それは。。。
三女が発症してしまえば全て水泡に帰す
という大きなリスク。
小生が既に発症しているかもしれないこの状況。
三女とは普段それほど接触をしていないので
八郎を介しての感染の可能性は低い。
しかし、小生と嫁とはこんな感じで寝室も一緒。
濃厚接触者待ったナシの状況。
嫁が感染し、嫁を介して三女が
感染する可能性は極めて高い。
もし、洗濯肢Bを選んでも、三女がそのまま
学校行事に万全に参加できる保証はどこにもない。
まさにリスクしかない「博打」の選択肢となる。
愚策
八郎「とりあえず、仕事をやった後にPCR検査を受けて」
八郎「俺がコロナか否かを調べてもらってからその先を考えようか」
確かに、小生のこの状況。
普通に考えれば80%コロナだろう。
恐らく今は流行りのオミクロン株BA-5だろう。
残念ながらビッグウェーブに
乗りたくも無いのに乗ってしまった格好だろう。
しかしすべては検査しなければ「だろう」かもしれない。
20%くらいは質の悪い夏風邪である可能性も否定はできない。
(まあ、まずないと思われるが)
そこは調べてもらった方がいいだろう。
嫁「その考え方、悪くないけど」
嫁「もし、八郎ちゃんがPCR検査を受けて陽性だった場合」
嫁「保健所に通知がいっちゃうからね」
八郎「」
嫁「何かがあった場合、報告義務を怠ってるから」
嫁「会社から何らか処罰されるかも、黙って仕事してる訳だし」
八郎「むう。。。」
これで黙っておいて減給とか降格処分とかなろうものなら
それはそれで具合が悪い。
会社に報告無しにPCR検査を受けるのは
これはこれでスマートな方法ではない。
しかし、自分が本当にコロナなのか?
8割がたそんな気がするが、でも実は残り2割の
夏風邪の質の悪い奴じゃ。。。
もしそうだとすれば濃厚接触者の
自宅待機期間は狭まるので
三女の学校行事は全部参加できないことは無いかもしれない。
しかし、小生がコロナだった場合は。。。
この堂々巡りである。
委任
色々考えあぐねている小生を
じっと見つめいていた嫁。
そして、「嫁の結論」を口にする。
嫁「八郎ちゃんの気持ちはよくわかったから」
嫁「八郎ちゃんの思った通りにして良いよ」
八郎「。。。」
嫁「八郎ちゃんの選択如何では会社から罰せられたりするかもしれないけど」
嫁「それについてどーのこーの言うつもりは無いから」
八郎「。。。」
嫁「それで周囲から白目チョップ受けても」
嫁「陰口叩かれても全部受け入れるから」
嫁「八郎ちゃんが思った通りにやってもらってよいよ」
八郎「。。。そうか」
嫁もさらっと言ってくれているけど
目はものすごく真面目だ。
社会人としての八郎と
父親としての八郎の揺れる心を
察してくれたのだろう。
先に腹を括ったのは嫁だ。
嫁「じゃ、私は下に行って寝るね、おやすみ」
八郎「あ、ああ、おやすみ」
嫁はそう言うと、枕とタオルケットを持って退出。
嫁は覚悟を決め、小生に全てを委ねると言ってくれた。
後は小生がどう考え、どう決めて
どう腹を括るかである。
時刻は午前3時45分。
B営業所に行くためには
午前6時に家を出ないといけない。
久々の長考が始まる。
もしいつも通り行くと決めた場合準備に30分かかるので
5時半までに結論を出さねばならない。
社会人として、いや人としてふるまうべきか
父親のエゴを押し通すのか
長い長い押し問答を続けた結果。
絶望
絶望の朝だった。
決めきれなかった。
社会人として、人としての責任と
親心を天秤にかけても
全く答えは出なかった。
そんな社会的責任と父親のエゴ。
そして発熱で意識は朦朧とし
咳で喉には痛みが走り
何が何だかよくわからないで
出せたのかどうかもわからない結論。
5時25分。
主寝室を出て、階段を降りる。
嫁は音に反応する。
嫁「あ、おはよう」
八郎「決めたよ」
嫁「。。。うん」
八郎「会社に、行くことにした」
嫁「そう、じゃあ準備するね」
家の中でマスクをするという
今までにない光景ではあったが
それ以外は何も変わらないいつもの嫁。
なぜそういう決断に至ったのかすら
いっさい聞く事も触れることもせず
嫁も、小生をいつも通り送り出す
準備を始めてくれる。
どちらを選んでも、全員は幸せになれない。
なら、誰を幸せにしてあげるべきか。
最後の決め手はそこだった。
しかし、それと引き換えに多くの人を
不幸にするかもしれない。その罪悪感。
進むも地獄、退くも地獄。
シャツに袖を通すと
いつもよりヒヤッと冷たく感じる。
それが、発熱した身体だからなのか
罪悪感に後ろ髪惹かれる心がそうさせているのか
全くわからなかった。
(次回へ続く)
ついに会社に報告はせず
日常を貫くことを決めた八郎。
待ち受けるは三女の笑顔か
それともクラスターの悲劇か。
次回「コロナウィルス第七波感染?騒動記その(6)[際限編]」
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○小生の会社にコロナウィルスをバラまくことを防ぐ
×三女のこれまでの頑張りをすべて踏みにじる