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第93話 この金額で家を建てるとなると、うーん。。。とうなる住宅営業

八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。

    

前回のあらすじ。

家づくりとは悲しいかな、予算に限りがある方が
圧倒的に多いであろう。
もし、金に糸目をつけずに家を建てることが出来るのであれば
妥協を強いられて不満を感じる事も少ないかもしれないが
予算に限りがある方の殆どが
何かしらに妥協を強いられ、不満を感じ
自分の選択に後ろ髪をひかれながらも
なくなく契約書に印鑑を押された、もしくは
これから押される施主も少なくないだろう。

         

俺は、嫁に現状の限られた予算の中では
「立地(土地の充実度)」と
「建物(住宅設備の充実度)」を
両立するのは難しいのではないか?
という話をした。

今は土地選びの段階なので
妥協しない土地選びをしようとしているが
土地にお金を使いすぎてしまうと
肝心の建物のところで選択肢が無くなってしまうのでは
という事を嫁にぶちまげて見たのだ。

       

ここは「家づくり」の本当に難しいところである。
「限られた予算の中でどこにお金をかけるのか」で
家づくりの満足度は変わってくる。

       

立地が良いのも当然満足度に繋がると思うのだが
肝心の住む家にお金をかけられず妥協ばかり強いられた場合
本当に満足できる家になるのか?
そんな心配を嫁にぶつけて見た訳だ。

              

ちなみに最初からこの話を読んでみたい
という奇特な方にはこちらのリンクを紹介しよう。

それでは、今日も俺の家の話を始めよう。

他力本願な家づくり

嫁「」

八郎「。。。」

       

家づくりの打ち合わせ前に重たい話を嫁にぶちまげてしまい
嫁は助手席で意気消沈の真っただ中にいた。
そりゃそうだろう。
結論なんか出やしない誰もが頭を抱える
「限られた予算という家づくりのジレンマ」
を叩きつけられたのだ。気分が下がるのも当然だろう。

       

しかし、そうは言っても家を建てると決めた以上。
後はベストを尽くすのみである。
巡り合う住宅営業に必死に我々の気持ちを訴えて
可能な限りの値引きをお願いして
少しでも我々の満足度の高い家づくりを
目指すしかないのだ。

      

だからこそ!ファーストコンタクトは大事なのだ。
初見の住宅営業にへつらう必要は無いとは言え
我々家を建てる人も人間であれば
住宅営業も人間なのだ。
いいな!と思う人もいれば
苦手だな。。。と思う人もいる。
初見の好印象は、その後の交渉を有利に進められるのは
この道営業20年やってきた俺も痛いほどよくわかる事実なのだ。

       

結局、ビジネスでもプライベートでも
最後の交渉事は「ひと 対 ひと」なのだ。
家づくりの場合、最終決定権は「住宅営業」にあるわけで
どんな家になるのか、我々の交渉に対して
首を縦に振るのか横に振るのかも住宅営業の「胸三寸」なのである。

       

最初っから仏頂面をして、斜に構えた態度を取っても
住宅営業は決していい気はしないだろうし、むしろ警戒される。
だったら、親しげな笑みを浮かべ、表裏の無さそうなぺしゃりをすれば
住宅営業も好意的に接してくれるかもしれない。

      

八郎「嫁ちゃん、難しい事言ってごめんね。。。」

嫁「ううん。。。」

八郎「ここからの打ち合わせは気持ちを切り替えて、笑顔で行こう!」

嫁「。。。」

八郎「笑顔で接すれば、住宅営業も好印象を抱いてくれて、その後の打ち合わせも好意的に進められるかもしれない」

嫁「。。。」

八郎「俺たちが出来ることは、些細な事でも何でもやって」

八郎「最終的に少しでも満足できる、後悔しない家づくりになれるよう頑張ろう!」

嫁「。。。そうだね!」

        

嫁を何とか顔を上げさせて、俺たちは
いよいよキュービックホームとのファーストコンタクトに
臨むことになる。

超体育会系陽キャ住宅営業

またこの住宅展示場に戻ってきた。

         

前回、信条ホームとネオアーバンハウスの展示場に突撃し
いずれも破談となった家づくり。
今回は、キュービックホームと藤沢ホームが目当てだ。
そんな事を繰り返していたら
この展示場内のハウスメーカーとは
全て話をしたけど家は建ちませんでした
なんてなってしまうのでは。。。
そんな不吉な想像をしてしまった。

       

嫁「ここが。。。キュービックホーム。。。?」

       

モデルルームの家を見つめる嫁の顔が曇る。
キュービックホームはよく言えば独特
悪く言えばひと目でわかってしまう風貌をしている。

          

キュービック、と言うだけはあるカクカクとした骨格。
何なら屋根も平らである。
しかも外壁のタイルがまたカクカクに拍車をかけており
家というよりは「箱」みたいな印象になっている。
この展示場の他のモデルルームとも一線を画しており
良くも悪くも自己主張が激しく悪目立ちしている。

       

八郎「そ、そうだよ。。。」

        

自分も同僚Aの家に呼ばれた時は
そこまで違和感を感じる事は無かった。
しかし、こうしてオサレなモデルルームたちに囲まれた
キュービックホームを見ると
流石の俺も違和感を感じる。
なんだか、ガンダムやトランスフォーマーのように
手足が出てきてロボットのように動きだしそうな風貌だ。

       

えい、ままよ!
まだ始まっても無いのにうだうだ考えても始まらない。
だったら住宅営業と会ってから、そこから色々考えた方が
まだ前向きだ。まずはサイコロを振るんだ!
そんな感じで展示場のドアを力強く引いた。

       

すると。。。

       

八郎「ごめんくださーい」

キューブ営業「。。。八郎さまでございますか?」

        

すでに、展示場の入り口で待ち構えていた男。
身長180cmくらい、図太い骨格、肉厚な胸板
浅黒い肌、そして電話で聞いていたちょっと甲高い声。
間違いなくキューブ営業である。

       

八郎「はい、あ、キューブ営業ですか?」

キューブ営業「あーどうもどうもお待ちしておりました!」

        

電話の声のイメージ通りのキャラに思わず苦笑してしまう。
そして、声量も大きく、ちょっと甲高い声に、体育会系風貌の陽キャ。
陰キャな人が見たら絶対に拒絶したくなるようなキャラだろう。

      

しかし、体育会系なので、その性格をうまく利用すれば。。。
早くも俺の中で、戦略が組み立てられていく。

直球勝負!

初めての打ち合わせは、2階の1室で行われることになった。
恐らく初見の人はここに通されるのであろう。
パンフレットや分厚い本が本棚に所狭しと並べられている。

        

最初はキューブ営業と同僚Aの話で打ち解け
その後、キュービックホームの歴史や
自社の特徴が30分くらい話があった。
そして現在、電力自給自足をテーマにした
商品の販売に力を入れている事も語られた。
要は太陽光発電を屋根に乗せたモデルの販売を
推進しているらしい。

      

へえー、そうなんですねえ、と相槌は打った物の
正直、我々は太陽光発電には興味が無い。
そこにお金をかけようとは思わないのだ。

       

とまあ、ひと通りキューブ営業からの話が終わると
熱を帯びて語っていたキューブ営業の顔が一変したのを感じた。
簡単に言ってしまえば「素に戻った」感じだろうか。

       

キューブ営業「で、八郎さま」

八郎「はい」

キューブ営業「マイホームに関するご要望は何かございますか?」

キューブ営業「具体的な話でも、漠然とした思いでも構いません」

八郎「そうですね。。。」

       

きたか、この質問、この時間。
過去2回の打ち合わせも、ここの発言を誤って
その後の流れが良くなかったという苦い記憶がよみがえる。
だがしかし!
お茶に濁すような玉虫色の希望を言っても時間の無駄だ。
ここはやはり、予算からストレートに伝えるべきだ。
もし、その予算ではムリ、となった場合は袂を分かつべき。
お互いの時間の無駄である。
そう思った俺は、藤川球児ばりの火の玉ストレートを投げ込む。

          

八郎「予算は土地含め4000万円。それで御社で家は建ちますか?」

嫁「」

キューブ営業「」

         

いきなりお金の話をぶっ込んだので、嫁もキューブ営業も固まっていた。
あら、やっぱりこの話題、早すぎたかな?
しかし、次の瞬間。

        

キューブ営業「よんせん、まん、ですか。。。うーん。。。」

         

え、そのリアクションってどういう意味???

        

俺の新しい家の話、今日はここまで。

次回予告

ついにキュービックホームのキューブ営業との
ファーストコンタクト。

        

マイホームの要望を聞かれたところで
予算の話をすると、うーんとうなるキューブ営業。

       

それってどういう意味???

                 

次回「これは絶対他言無用でお願いします、という提案をしてくる住宅営業」

お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!

このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。

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