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第92話 マイホームの満足度は「立地」か「建物の設備の充実」か?

八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。

    

前回のあらすじ。

ハウスメーカーとの打ち合わせの前に。
200戸以上の分譲地を抱える
「超巨大分譲地」に向かう俺たち夫婦。
その理由は
「土地の条件と価格帯を把握する」
事にあった。

50~60坪の2階建てがそれなりに建ちそうな土地が
700~1000万円くらいのお手頃価格(?)で買える超巨大分譲地。
我々の「総額4000万円のマイホーム予算」
だと土地に1000万円割いたとしても
建物と諸費用で3000万円の金額まで使えるので
高望みしなければ、それなりの家が建ちそうなパッケージなのだが。

       

しかし「超巨大分譲地」は嫁の望む
インフラや病院、商業施設が徒歩圏内にある土地の
条件を満たしていないという事で
いったん土地の候補から外すことにした。

       

しかし、問題はココからである。
候補から外すのは良いのだが、そうなると
必然土地の価格が上がっていく。
となると、これまた必然
建て物に掛けられる金額も減っていく訳だ。

       

何をあたり前の事を。。。
と言われそうだが、実はココが

家づくりを難しくしている

ように感じてならないのだ。
果たして嫁は、その事を理解して
自分の選択を受け入れる事が出来るのだろうか。。。

      

ちなみに最初からこの話を読んでみたい
という奇特な方にはこちらのリンクを紹介しよう。

それでは、今日も俺の家の話を始めよう。

土地の価格が下がる瞬間に土地を確保する?

嫁は土地選びの優先順位と妥協点を出してくれた。
優先順位は建てようとする土地の近くに。。。

1位 スーパー・コンビニ
2位 病院
3位 公共交通機関の駅
4位 銀行・郵便局・役場

がある事。で1位と2位は外せない
と言うのが嫁の希望である。

        

ここは嫁の言う通りの優先順位で土地を探すのが無難かもしれない。

        

しかし、この話だけでは終わらない所が、家づくりの難しいところである。

          

ここから話そうとすることが実は本題なのだ。
嫁はちゃんと自分の選択を受け入れてくれるのだろうか?

       

八郎「と、いう事はだよ、嫁ちゃんの希望する土地の価格ってのは」

八郎「間違いなく1000万円を超えてくると思うんだけど」

嫁「えっ、そうなの?(;´Д`)」

八郎「だって、この超巨大分譲地の1000万円の土地が」

八郎「近くにさしたる病院も無ければ

八郎「商業施設まで車で30分近くかかるのに」

八郎「それより好条件の土地が1000万円以下であるなんて」

八郎「余程の奇跡を待たないと出てこないかもしれないし」

八郎「もっと言えば、待っていれば待つだけ、どんどん」

八郎「土地の値段が上昇していく可能性すらあるよ」

嫁「そ、そんな事ないでしょ(;´Д`)」

八郎「そりゃ短期間で見れば『下げ』もあるかもだけど」

八郎「長い目で見れば、物価以上に上がっている土地もあるし」

八郎「そんなに自分たちが家を買う瞬間だけ、土地の価格が下がる」

八郎「なーんて、都合よく行くとは限らないよね、てかまず無いと思う」

嫁「ぐぬう。。。」

土地に予算をかける、という事イコール

やっぱり嫁は、土地の事をどこか軽く考えているようなフシがある。
脅かすわけでは無いが、やや誇張はするものの
「不変の事実」を告げる必要があるだろう。

       

八郎「例えば、嫁ちゃんの希望の土地に1500万円かかるとする」

八郎「そうすると、建物と諸経費の予算は2500万円まで下がっちゃう」

八郎「で、土地を先に1500万円かけちゃうと」

八郎「もう建物と諸経費には2500万円しかかけられないんだけど」

八郎「その辺は理解したうえで、土地を決めようとしている?」

嫁「うっうーん。。。まあ大丈夫じゃないかなあ、土地買っちゃえば、もう残りのお金決まっちゃうからね」

八郎「そこから、家の設備を充実させたくても、お金が足りなくて」

八郎「賃貸みたいなしょぼーい設備しか揃えられないかもよ?(←ここはやや誇張して言ってみた)」

嫁「えっ(;´Д`)」

八郎「何のために注文住宅建てたんだろう、(つд⊂)エーンってなるかもよ」

嫁「。。。それは流石に脅かし過ぎじゃない?」

八郎「いやいや、だって今まで4社回ったけどさ」

八郎「建物の費用って3000万円近いところまで行ってたよ」

八郎「そこから設備の足し算引き算するんだろうけど」

八郎「希望を満たそうとすると殆ど足し算になると思うから」

八郎「家の大きさにもよるけど、2500万円と言うのはちょっと心もとないと思うよ」

嫁「。。。」

       

そこまで言うと、嫁も黙ってしまった。
意地悪な言い方になっているかもしれないが
実は、逃げられない事実でもある。

       

土地を決めてしまうと、もう戻れない。
予算から土地代を引き算した残りの金額しか
建て物には掛けられないのだ。

       

この当たり前の事は、たぶん土地を決めて
建物の打ち合わせをし始めた時に
重くのしかかってくるだろう。
いろいろ打ち合わせをしていくうちに
やっぱり家にお金をかけたいから
土地からやり直したい!と言う風に
やり直すことは出来ない訳である。

マイホームの満足度は「立地」か「建物の充実」か

八郎「嫁ちゃん、間取りとか沢山見てきてるじゃん」

嫁「うん。。。」

八郎「たぶん、注文住宅に抱く『夢』とか『希望』とか沢山あると思うんだよね」

嫁「。。。それは否定できないかも」

八郎「でさ、土地に1500万かけちゃうと、嫁ちゃんのマイホームの建物への」

八郎「『夢』や『希望』は殆どかけられないかもしれないよ」

八郎「それでも『土地』ありきで考えて良いの?」

嫁「。。。」

         

ここまで言うと、嫁も下を向いてしまった。
あ、いや、嫌がらせをしている訳では無いから
ちゃんとフォローも入れておこう。

        

八郎「あ、いや、その嫌な思いをさせたくて言った訳じゃないんだ」

八郎「いやな思いをさせたのならゴメン、謝るよ」

嫁「ううん。。。」

八郎「ただ、今の嫁ちゃんの話を聞いていると」

八郎「希望が『土地』に偏っているような気がして」

八郎「まあ、あのZ市の山の中とか見て回ったから」

八郎「尚更『立地は大事だよネ!』的な考え方になってしまっているのかもだけど」

八郎「あまり、立地に拘り過ぎると、当然だけど」

八郎「建物の選択肢を狭める事になると思うから」

八郎「もう少し、柔軟に考えてみても良いかもしれないよね」

嫁「。。。そうよね。。。」

八郎「まあ『土地(立地)』と『建物の設備』どちらを充実させた方が」

八郎「嫁ちゃんの満足するマイホームを建てられるのか」

八郎「って言う風にちょっと立ち戻って考えても、いいんじゃないかな」

嫁「。。。うんわかった」

八郎「何が何でも土地から決めてかからないといけない、とも限らないし」

八郎「こんな感じで分譲地と建物のパッケージで総額を考えると」

八郎「総額でのイメージもしやすいし、この家の設備なら土地妥協するか、なのか」

八郎「この程度の家の設備なら、土地を優先させたプランにしよう」

八郎「とか考えることも出来るし、その辺は」

八郎「今日会う事になる、ハウスメーカーの営業に沢山提案してもらうか(笑)」

嫁「そうだね」

           

こうして、土地の選択についての考え方を若干柔らかくすることに。
まだ、この時点では、それなりに選択肢が選べるくらいはあるんだろう
そんなのんきな考え方でいたのだが。。。
その考え方そのものが甘いという事に気づくのは
もう少し先の話であった。

        

俺の新しい家の話、今日はここまで。

次回予告

土地を決める優先順位や妥協点を決めつつ
建て物との総額を見ながら、土地優先か
建て物の充実を優先するか見極めよう
そんな話を嫁とした俺。

        

この時は、まだ4000万円と言う予算の中なら
選択肢がそれなりにあるだろうと思っていたのだが。。。

       

そんなに世の中甘くない事に徐々に気づかされるのであった。

                 

次回「この金額で家を建てるとなると、うーん。。。と唸る住宅営業」

お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!

このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。

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